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こんにちは!e-Educationミンダナオ島プロジェクト担当の佐藤建明です。「教育開発」という夢を掲げ、フィリピンのミンダナオ島にて映像授業を活用した教育プロジェクトを展開しようと奮戦しております。

前回の記事では、現地行政と書面を介して協力関係を構築し、なんとかプロジェクトの「仕込み」を終えて一時帰国したことをお伝えしました。今回は、プロジェクトに関わる前後で僕自身にどういった「変化」があったのか、「就職活動」や「アイセック・プレゼンアワード」などのエピソードを交えて書きたいと思います。

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強烈に変化した「人との出会い」

帰国して休む間もなく、僕はe-Education全体会議や日経ビジネスの取材、社会人向けのカンファレンス、そして「就職活動」と「アイセック・プレゼンアワード」の準備に追われました。

<参考:日経ビジネスでのミンダナオ島プロジェクトに関する記事>
飛び込み参加で「行政と提携」という大殊勲ゲット! 就活の反省を機に自分を見つめ直した早大生(日経ビジネスオンライン)

そんな中、実感したのは「人との出会い」が強烈に変わったことです。

現地でアイデアを売り込むことから始まったミンダナオ島でのプロジェクト経験は、今や様々な業界、NPOや「アイセック」をはじめとする学生団体に属する多くの人々に関心を持っていただける「コンテンツ」となりました。

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アイセック・プレゼンアワード決勝にて

そして、ミンダナオ島での経験は、これまでの学生生活では、決して想像もしなかった「刺激的で魅力的な方々との出会い」を生んだのでした。

プロジェクトを通じての成長と評価

就職活動においても、ミンダナオでのプロジェクト経験は企業の面接官や人事、リクルーターの方々、そしてアイセック・プレゼンアワードにおける審査員、学生の方々に大きな関心をもっていただき、その上で、いくつか共通して評価していただいたポイントがありました。

現地でのプロジェクトは、しんどいことも多々有り、ときに孤独や不安との闘いでした。一方、e-Educationに関わることで、プロジェクト担当の自分自身にもたくさんの「学び」があったことも確かです。

就職活動やプレゼンアワードの際に、共通して評価していただいた点をまとめると、
以下の2点になります。

  1. 前のめりながらなんとか「カタチ」にしてまとめあげる力
  2. 周囲の優秀な方々の協力を集める力

まず1点目に関して。現地でプロジェクトを進める際は、大きな目標やゴール設定はあるものの、「計画→実行→検証→再び計画へ→・・」のサイクルを何度も回していきました。

このように柔軟にその都度の「最適解」を見出すことが、現地で目標を達成する上で重要です。理論上では正しいあるいは可能だと思っても、「現実」は大きな岩の塊のようにビクともしないことが多々あります。

そんなチャレンジングな状況下こそ、どこか創造的で機転の効いた発想が生まれますし、それが不可欠です。

2点目に関しては、1点目とも密接に関わりますが、自分ではどうしようもないチャレンジングな状況が多々あるからこそ、いっそう現地や日本の優秀な方々の協力を募るようになります。

大げさに言えば、様々な利害関係者の調整や互いの「利」を常に考えながら、プロジェクトを一歩ずつ進めていくバランス感覚。そして、全体を俯瞰しようとする「タカの目」が養われると考えています。

「全ての若者に教育の機会を提供する」という理想を関係者の方々と共有することは当然の大前提です。そこから一歩踏み込んで相手が何を求めているのかを理解し、お互いに共有することができれば、そこにはある種の「共感」、「信頼関係」が生まれ、物事が進むようになります。

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帰国当初はその出で立ちから「工場長」というあだ名でした(笑)

そうして少しずつ「信頼関係」を作っていくことができれば、それはプロジェクトに不可欠な現地の「自主性」につながり、そして「持続性」に成長するのだと僕は信じています。

応援してくださる方々との出会い

また、今回の日本への「一時帰国」での最大の収穫は、ミンダナオ島プロジェクトに個人レベルで興味・関心を持って下さり、プロジェクトに何らかの形で応援・協力して下さる多くの学生・社会人の方々に巡り合うことができた点だと言えます。

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サポーターの方々への報告会にて

これは、半年前のプロジェクト立ち上げ当初では想像もつかなかったことでした。昨年、僕が「教育開発」という夢をぶち上げた当初は、嘲笑も反対も少なからずありました。

しかしながら、アイセックの海外インターンを経て、e-Educationミンダナオ島プロジェクトに取り組んできたこの1年は、間違いなく「教育開発」という理想の実現に向けて一歩前進したと考えています。

ミンダナオ島への再出発、現地リーダーの確立を目指す

私事になりますが、来年の4月からは、教育サービス最大手企業にて働くことが決まりました。そのため、「教育」というテーマで、新たなチャレンジングで実践的な取り組みができるのではないかと期待しています。

そして今年の5月末、僕は周囲の応援と自分自身の新たな決意の下、あらためてフィリピンのミンダナオ島に飛んだのでした。

ミンダナオ島プロジェクトに関しては、今年一杯、最高のコンテンツを制作し、生徒の学びをサポートすることに注力します。そして、それ以上に、現地の「自主性」を喚起することで現地リーダーを確立していくことが不可欠になるので、引き続き精一杯取り組んでいきたいと思います。

さて、次回の記事では、再びミンダナオ島に戻り、現地の「自主性」をいかに喚起していくか四苦八苦していたことについてお話させていただけたらと思います。本日もご愛読くださり誠にありがとうございました!