日本でも盛り上がりを見せているITを中心とするスタートアップ業界。
これは途上国においても同じようなのです。この記事では、東南アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、それぞれ10のスタートアップ企業を取り上げたいと思います。ぜひ30社・サービスをチェックしてみてください。
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東南アジアのスタートアップ10選
1. GreenGar (ベトナム)
「GreenGar」は、オンラインコラボレーションを促進するサービスを提供するスタートアップです。オンラインでの資料などの共同作成やリアルタイムでの資料共有など様々な用途で利用できます。
2. Biitbook (ベトナム)
リリース後8ヶ月で46,000ユーザーを獲得、200万訪問を達成した電子書籍の販売プラットフォーム「Biitbook」。すでに17,000タイトル以上あり、そのうちベトナムのものは半数を占めているそうです。この市場はまだまだ伸びていくでしょう。
3. DealGuru (シンガポール)
電気製品や旅行、食品など幅広い品揃えを誇るオンラインショップ「DEAL.com」を運営するスタートアップ「DealGuru」。2010年に創業し、オンラインショッピング市場でいくつかサービスを立ち上げています。
http://www.deal.com.sg/deals/singapore
4. Dropmysite (シンガポール)
「DropMySite」は、シンガポールに拠点を置くスタートアップで、クラウドを活用したPCのモニタリングやバックアップに関連するサービスを提供しています。クラウド系のサービスも増える余地はまだまだありそうですね。
5. Pirate3D (シンガポール)
「Pirate3D」は、お手頃価格な3Dプリンターを開発・販売するスタートアップです。世界最大規模のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」でもキャンペーンを行い、目標金額の10倍を超える143万ドルを集めるなど、注目を集めています。
6. SocialProject.PH (フィリピン)
NPO・NGOの社会性の高いプロジェクトを支援する、フィリピン発のクラウドファンディングサイト「SocialProject.PH」です。2012年にリリースし、NPOやNGOが行うプロジェクトが多いので、手数料も5%ほどとなっています。3〜4つの金額目標が設けてあるのが特徴的です。
7. Apptivate (フィリピン)
「Apptivate」は、フィリピン発のiPhone/iPadアプリ販売のプラットフォームを提供しています。サイト内で使われるコインで買うことができるので、クレジットカードなしでも利用可能です。
8. PayrollHero (フィリピン)
「Payroll Hero」は、顔認証を用いて、出退勤記録やスケジュール管理をすることを目的としたユニークなサービス。近いうちに東南アジアに進出することが、公式ブログでも書かれています。
9. FontPro (インドネシア)
「FontPro」は、その名の通り、本格的で美しいフォントを簡単に検索でき、ダウンロードできるサービスです。
10. Tristup (インドネシア)
「Tristup」は、インドネシア発のソーシャルネットワーキングサービスです。Facebookログインで利用でき、こっそりと友だちとやりとりしたりすることができます。クローズドSNSの一種でしょうか。
http://www.tristup.com/index.php
アフリカのスタートアップ10選
11. Saya (ガーナ)
アフリカ・ガーナのモバイルチャットアプリサービス「Saya」。ほとんどのiOSで起動させることができ、既にガーナ首都のアクラにあるMESTなどのトップ教育機関でもそのサービスは使用されているチャットサービスです。。
http://www.saya.im/main/index.php
12. Ushahidi (ケニア)
「Ushahidi」とはスワヒリ語で「証言」という意味です。巨大な災害に立ち向かう危機対応サービスとして、2008年のケニアの選挙中に暴力行為に関しての情報を地図に載せたウェブサイトとしてスタート。
その後会社は成長し、今ではケニア内で高度なデータ収集用のソフトウェアやインタラクティブマップなども制作しています。
http://www.saya.im/main/index.php
13. PriceCheck (南アフリカ)
南アフリカはもちろん、アフリカ全土で一番利用されている「金額比較サイト」。1000以上のモノの価格を比べることができます。2013年5月、大手携帯会社ブラックベリー主催の「今年のアプリ(App of the Year)」を決定するカンファレンスで優勝し、新たに10万人の顧客を得たそうです。
14. Jumia (ナイジェリア)
アフリカ最大のオンラインショッピングサイトの「Jumia」は、エジプト、モロッコ、コートジボワール、ナイジェリア、ケニアの5ヶ国で利用されています。
2013年3月には、大手投資会社Summit Partnersから2600万ドルの投資を受け、アフリカ内でのさらなる市場拡張をはかるとのことで、まさに「アフリカのアマゾン」ですね。
15. Mara Online (ウガンダ)
「Mara Online」は、ユーザー同士で簡単に交流できるコミュニケーションプラットフォームを提供。アフリカ版Skypeとも言えそうです。
https://mara.com/mara_online.html
16. Njorku (カメルーン)
2011年3月にスタートした求人サイト「Njorku」は、活動している7ヶ国で何千もの求人情報をタダで掲載しているプラットフォームサイト。すでにランスのベンチャーキャピタリストから資金調達し、その規模を広げていっているところです。
17. Fawry (エジプト)
「Fawry」は決済サービスで、利用者は銀行、郵便局、全国展開しているショップなどを通じて様々な支払いをすることができます。
サービスは、請求書からモバイルバンキングの支払いまでと幅広いです。現在250人のエジプト人を雇っており、2億ドル以上の売り上げを出しています。
http://www.fawry-eg.com/En/common/default.aspx
18. MXit (南アフリカ)
「MXit」はアフリカ最大のソーシャルネットワークサービスで、5000万人のユーザーを抱えています。無料のオンラインメッセージはもちろん、ゲーム、音楽ダウンロードなどもあり、アフリカらしい多種多様の機能が備え付けられていることが特徴です。
19. Gloo.ng (ナイジェリア)
アフリカで2番目の経済成長率を誇るナイジェリア最大都市のラゴスには、2100万人が住んでおり、毎日3万人の人がその地を訪れます。
「Gloo」は、そんな中でオンライン食糧雑貨ショッピングサイトを運営することに成功。現在では100人のナイジェリア人を雇っているそうです。
20. Iroko Partners (ナイジェリア)
「Iroko」は、世界最大のアフリカンエンターテインメントを提供するウェブサイトです。2010年の設立から、グローバルに利用者を増やしていき、現在ではその数は世界中178ヶ国で、約600万人に上ります。「アフリカのネットフリックス」と称されることもあるそうです。
ラテンアメリカのスタートアップ10選
21. Agent Piggy (アルゼンチン/エクアドル)
「Agent Piggy」は、子どもをターゲットとしたお金に関する教育プラットフォームです、貯金や今あるお金をどう使うかなどを学ぶことができ、英語、スペイン語、ポルトガル語に対応しています。
22. Bandtastic (メキシコ)
「Bandtastic」は、コンサートや電子チケットに特化した共同購入サービスです。期日と出演バンドが掲載され、観たい人がお金を出していくもの。目標金額を超えるとプロジェクトが達成し、コンサートやライブが開催されます。
23. Cinepapaya (ペルー)
「Cinepapaya」は、ペルー、コロンビア、チリで展開している映画チケット販売のプラットフォームです。米国西海岸のインキュベーターである500 Startupsからも出資されています。
24. ComparaOnline (ブラジル)
「ComparaOnline」は、ブラジル発の価格比較サイトです。これまでに500万ドルの資金調達を達成しており、注目のサービスです。
25. Cumplo (チリ)
「Cumplo」は、チリのスタートアップで、個人間(P2P)融資のサービスを運営しています。昨年2012年の12月時点で100万ドルほどの取引がされています。
26. Descomplica (ブラジル)
「Descomplica」は、ブラジルのEラーニングサービスです。 MOOCs(Massive Open Online Courses)に関しては、スタンフォード大学から生まれた「ウダシティー(Udacity)」を紹介したことがあります。教育×ITは注目の分野です。
https://www.descomplica.com.br
27. Ideame (チリ)
「Ideame」は、ラテンアメリカ版Kickstarterとも言えるくらい大きなクラウドファンディングサイトです。目標金額に届かなくても、達成額のみもらうことのできるモデルとなっています。
28. Pagpop (ブラジル)
「Pagpop」は、ブラジル発のモバイル決済システムを提供するサービスです。今後、スマホやタブレットでの決済も増えてくるので、注目していきたいですね。
29. Workana (アルゼンチン)
「Workana」は、フリーランスで仕事をしている人のためのオンラインマーケットプレイス。デザインや記事作成などを筆頭に様々なスキルなどを売ることができるというものです。スペイン語、ポルトガル語、英語で利用できます。
30. Wormhole IT (アルゼンチン)
「Wormhole IT」は、アルゼンチン発のオンライン会議のプラットフォームです。Skypeのような使い方から、ミーティング、イベントなどにも活用できるとのこと。
盛り上がりを見せる途上国スタートアップ
以上、途上国のITスタートアップ企業30選、いかがでしたでしょうか?
価格比較サイトやクラウドファンディング、EdTech、モバイル決済、マーケットプレイスなど先進国でも進んでいる流れが、東南アジア、アフリカ、ラテンアメリカでもきています。引き続き発展途上国を中心としたテック情報を追っていきますので、どうぞよろしくお願いします!
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