「まるで船を裏返した火山のようだ」
これはタンクバン・プラフという標高2,076mにしてインドネシア・ジャワ島最大級の火山を比喩した言葉です。
このタンクバン・プラフは現在も活動している活火山。今年の2月には、9つあるうちの1つのクレーターから火山灰が舞い上がり、インドネシア中で話題になりました。
今回は、この火山にまつわる伝説をご紹介します。
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怒った王子が船をひっくり返した!
この火山の特徴はなんと言っても頂上部で望める雄大なクレーター。山全体は船を裏返したような形になっていて『サンクリアン物語』にそのいわれがあります。
青年サンクリアン王子は、自分の母とも知らずに王女に恋をし結婚を申し込みます。困った王女は諦めさせようと「一夜で大きな船を造ることができたら」と結婚の条件を出しますが、結局は王女の計略によりサンクリアンは船を造れませんでした。
怒った王子がひっくり返した船がこのタンクバン・プラフで、未だ憤怒が収まらず頂上部ではクレーターから白煙を舞上げているという伝説が残っています。
火山が噴火する度に王子の怒りを感じることができるクレーター。インドネシアのバンドンに訪れたときはその雄大な自然の力をぜひ肌で感じてみてください。
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第119問は、こちらの写真。ライトアップされた美しい巨大な城。この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
▼「絶景Q」を最初から楽しみたい方はこちらから!
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