unicef

昨日、10月15日は「世界手洗いの日」でした。

ユニセフ(国連児童基金)は、「下痢で亡くなる子どもたちは毎日1,400人。清潔で安全な水やトイレ、基本的な衛生習慣が行き届いていないことから、幼い命が失われています」との新たな統計を発表しました。

SPONSERD LINK

世界手洗いの日:正しい手洗いを広めるためにイベント開催

「石けんを使った手洗いは、非常にシンプルですが、子どもたちの命を守るのに最も効果的な取り組みの一つ」とユニセフのサンジャイ・ウィジェセケラ水と衛生事業担当部長は言います。

5歳未満の命を奪う病気で2番目に多いのが下痢で、毎年60万人の子どもたちが亡くなっている現状。また、下痢に関係した発育阻害(年齢に対し体重が少なく、発育が遅れている)は、17億件以上とユニセフは指摘しているのです。

そういうこともあり、世界手洗いの日では、正しい手洗いを広め、手洗いへの意識を高めるために、世界各地でイベントが開催されます。

エチオピアでは、国中で正しい手洗いのデモンストレーションやワークショップなどが行われ、およそ500万人の子どもたちが参加する予定です。イエメンでは、3,300の学校で140万人もの子どもたちが世界手洗いの日を祝います。ベトナムでは1,000の学校で、シエラレオネでは450の小学校で、マリでは424の小学校で、ガンビアでは、200の学校で、インドネシアでは12の都市で、ボリビアでは22の教育施設で、世界手洗いの日の取り組みが行われます(ユニセフプレスリリースより)

unicef-handwashing

ユニセフ「世界手洗いの日」プロジェクトFacebookページより

今年のテーマは「あなたにはその力がある」

元々、「世界手洗いの日」という日は、国際衛生年の2008年に、ユニセフを含む「せっけんを使った手洗いのための官民のパートナーシップ」が2008年に制定しました。

今年のテーマは、「あなたにはその力がある(The power is in your hands)」。自分自身が石けんを使った手洗いをすることで、社会をより健康にすることができるとの意味が込められています。

日本では手洗いダンス制作や新聞発行が行われる

日本でも、日本ユニセフ協会を中心に、日本の子どもたちに、正しい手洗いの大切さを楽しく伝えるとともに、世界の子どもたちが直面する保健や衛生の問題を理解していただくために、2009年「世界手洗いの日」プロジェクトを発足。

「手をあらおう。手をつなごう。」の合言葉のもと、楽しく手洗いの習慣を身につけてもらうため、「世界手洗いダンス」が制作されました。また、子ども記者・特派員68名による「子ども手洗い新聞」を発表。

子どもたちを含め、多視点から正しい手洗いを呼びかけ、子どもの命を守る方法を広めていっているのです。

[UNICEF]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK