皆さんこんにちは、ルワンダでe-Educationプロジェクトを現地の人たちと一緒に進めているドガです。
前回の記事では、政府との交渉を諦め、既存の現地NGOと提携する、という別のアプローチをとることを決めた経緯についてお話しさせて頂きました。
今日は、提携NGO選定のために走り回ったことについてご紹介したいと思います。
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e-Educationをどう出していくか
提携NGOを探しに行く前に、ルワンダでのe-EducationプロジェクトをNGOの方々にどう説明すればいいのか悩みました。
e-Educationは「教育」のプロジェクトであると同時に、ルワンダ政府が注力している「IT」のプロジェクトでもあります。しかし、「IT」とはいっても、実際に用いるテクノロジーはDVD(ビデオ撮影)だけであり、ここをどう上手く説明するかがポイントでした。
そこで僕は、e-Educationの魅力を一つのスローガンにまとめました。
“Simple technology makes a big difference”
“シンプルなテクノロジーこそ、より大きな結果をもたらす”
IT立国を目指すルワンダですが、やはり自分が見てきた(ルワンダの大半を占める)農村部ではまだまだIT化は遅れていました。また、無理に海外から最先端の技術を持ち込んで、現地の人たちがITを使いこなせないといった失敗例も見てきました。
それに対して、僕らe-Educationは、DVDというシンプルなテクノロジーを活用し、誰もが簡単に最高の先生の授業を受けることができるようにするプロジェクトであり、このプロジェクトが進めばきっと大きな結果を残していくことができると確信しました。
IT立国ルワンダ
まずは調べ上げる!
提携NGOを探す上で、先日お会いしたJICAの教育専門家の方から素晴らしいウェブサイトの存在を教えて頂きました。
「ルワンダ教育NGOプラットフォーム」と呼ばれる、ルワンダの教育セクターで活動しているNGO団体を集めたプラットフォームです。ルワンダ発で現地人が代表を務めている団体もあれば、UNICEFのような海外の大きな団体も掲載されていました。
この中から、生徒へのヒアリングや学校との交渉が比較的スムーズにいきやすいルワンダ人経営の教育団体に候補を絞りました。精力的に活動しているNGOを10団体ほどピックアップし、片っ端からコンタクトをとっていきました。
意外と楽!?
「ルワンダ教育NGOプラットフォーム」に掲載されてる団体は、どの団体もマネージメントや活動実績がしっかり整っており、僕がメールを送ると2〜3日で返信が返ってきました。
いくつかの団体の代表と実際にお会いし、直接話をしました。
その一つは、USAID(アメリカ合衆国開発庁)からも支援を受けているルワンダでも有数の教育NGO「IEE(International Education Exchange)」でした。
ルワンダで名の通った団体だったので、実際の提携まではすぐにはいかないだろうと思ってましたが、意外にも代表の方がe-Educationのコンセプトを大変気に入って下さり、明日からでも導入したいと仰って下さいました。
しかし、最後にこんな厳しい言葉が待っていたのです。
自分たちもいろいろな方達から寄付を頂いていて、提携するには正式な団体としかできないんだ。e-Educationがまだ正式な団体でないなら、やっぱり提携は難しいね。
e-Educationは当時まだしっかりとした団体ではなく、僕は一切反論できませんでした。ただ、「僕たちにもできることがあったらまた何でも言って下さい」と言って頂き、決して収獲が無かった訳ではありません。
その後も、プロジェクトのコンセプトは気に入ってもらえたものの、e-Educationの組織基盤が整っていないために、恊働は難しいと断られることが数回続きました。
そしてまた時間だけが過ぎていく・・・
そんなこんなでルワンダ滞在4週間目に突入しました。
NGOと提携するというネクストアプローチが決まったものの、そこから形になっていかない日々が続いていきました。
「よし、リフレッシュのためにちょっと遊ぼう!旅行しよう!」
そんな思いが脳裏に何回もよぎりました。
しかし、11月中旬の大学受験まで既に2ヶ月を切っており、自分が甘えてはいけないと思って必死に突破口を探し続け、ついに「あの人」に出会います。
彼はルワンダe-Educationプロジェクトを前に進め、僕自身の人生を大きく変えてくれた最高の人でした。
今週何も決まらなかったらe-Educationルワンダを諦めます!
「あの人」のことは詳しく来週お伝えしますが、彼との出会いに大きな可能性を見いだした僕は、宣言しました。
「もう今週提携先が決まらなかったら、別の国に行く!」
ルワンダ(アフリカ)は今までプロジェクトを進めてきたバングラデシュや中東ヨルダンとは話が違い、e-Educationメソッドがそのまま通用するとは限りませんでした。
そこで、このまま時間だけを費やすよりも、別のもう少しプロジェクトを進めることができる国で活動しようと考えました。
しかし!!
「あの人」との出会いによって、プロジェクトの突破口を切り開くことができたのです!
来週もどうぞお楽しみに!
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