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みなさんは、世界には銀行口座を持てない人々がいることを知っていますか?

今回は、アフリカのケニアで銀行口座を持つことが難しかった貧困層で普及しているモバイルバンキングサービスをご紹介します。

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銀行口座を持てなくとも送金可能に

アフリカ・ケニアでは銀行が十分普及しておらず、特に貧困層の人々は銀行口座を持つことが難しい環境にあります。

そこで登場したのが、彼らの金融システムへのアクセスを可能にしたモバイル送金サービス「M-PESA(エムペサ)」です。このサービスは、ケニア政府とボーダフォンの合弁会社として設立されたサファリコム社により開発されました。

携帯からSMS(ショートメッセージ)を送ることで、銀行口座を持たずとも、送金、預金、引き出し、支払いをはじめとする金融取引を行うことができるというものです。

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登録者数は約1600万人、ケニアの人口の4割が利用

エムペサ事業は2007年3月に事業を開始して以降、発足わずか6年で登録者数約1600万人とケニア人口の4割が利用する金融サービスとなりました。

急速な事業拡大は、代理店網が充実していることが大きく関係しているとのこと。実際の現金の入出金等は、ケニア全土に”約7万件”もあるエムペサ代理店で行います。ケニア国内の相当不便な地域でも代理店があり、国中どこでもサービスを利用することができるのです。
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女性の起業や事業拡大にも貢献

また、エムペサは、ケニアの経済活動で重要な役割を果たす女性の企業活動にも大きく貢献しています。

ケニアでは女性が、事業主として商品販売まで手がけることが多く、金融サービスに接する機会が増えています。2008年には38%だった女性ユーザーが、今では55%と男性を上回るほどです。

今後も女性の企業や事業拡大への貢献が期待されますね。エムペサがケニアに与えるインパクトについて引き続き注目していきましょう。

[M-PESA]


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