皆さんこんにちは!
ルワンダでe-Educationプロジェクトを進めているドガです。
前回は、ルワンダの高校に行き、プロジェクトを前に進めるには分析よりも勇気が必要な時もあると学んだことについて書かせて頂きました。
今日は、いよいよe-Educationには欠かせない、最高の先生の撮影についてお伝えします!
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もう一度撮影する
ルワンダプロジェクトは、他国のものと多少異なり、既に団体共同代表の税所が一度ビデオ撮影をし、それをDVD化させていました。
しかし問題は山積み。まず現地パートナーのアレックスと共に素人の手でビデオ撮影されたため、先生の声が聞こえにくく、これまで僕が訪れた高校でそのDVDを生徒たちに試しに見せても不満の声があがりました。さらに撮影したはずのDVDが何枚か見つからないという問題まで発生し、このままにしておく訳にはいきませんでした。
「映像撮影だけは絶対妥協したくない」
残された時間等も考慮し、今回はお金をかけ、プロのカメラマンチームに撮影と編集を任せることにしました。
photo credit: changsterdam via photopin cc
最高の先生の授業を最高の形で生徒たちに見せる。
これには現地メンバーも全員納得でした。
すぐさま首都キガリ市内全てのカメラマンに連絡をし、JICA(国際協力機構)ルワンダの方々からもアドバイスを頂き、実績豊富で金額もそこそこを提示してきたカメラマン、ジーンさんのチームに話を持ちかけました。
ジーンさんは、ルワンダテレビの撮影もやっており、彼が率いるチームの中のビデオ編集者は、ルワンダでも数々の賞を過去に穫ったことがあるエキスパートでした。
現地パートナーのアレックスと税所
最高の先生とは一体何なのか?
撮影方法が決まり、次に考えなければいけないのは、先生選びです。
化学の実験授業に特化した撮影とあり、先生の数は限られていました。以前、税所がビデオ撮影の際にモデルとなってもらった最高の先生は、ジェラルド先生です。
ルワンダの大学生に、「一番分かりやすい先生は?」などと聞き込みをし、多くの学生からの答えからジェラルド先生の名前が挙がりました。ただ、僕も会わずにいきなりその日にビデオ撮影、というわけにもいかないと思ったので、一度ジェラルド先生と会うことにしました。
首都のカフェで、ランチをしながらじっくりと彼の話を聞きました。
「ドガ、僕はこないだの日本人(税所)が来たときのビデオ撮影のお陰で、ルワンダに新設された進学校にヘッドハントされたんだ。ちなみに今年のルワンダ国家試験の科学の問題は、僕が作ったんだ」
前回、税所が学生に行なったインタビューで、既にジェラルド先生の授業が面白いということは分かりきっていましたが、僕は肝心の“中身”を確かめてみたかったのです。
エキサイティングな授業をする上に、試験問題の傾向を知り尽くしているジェラルド先生で決定だと思いました。これは後々分かったことですが、ルワンダ教育省が行なっている政府プロジェクトチームの中にもジェラルド先生は入ったそうです。
さらに、ジェラルド先生がヘッドハントされた学校、Gashora Girls Academyは、ルワンダでも最新の設備が整った超進学校でした。
そこで、その場で僕はそこの校長先生に電話をし、e-Educationの概要とジェラルド先生の授業を撮影したい、と説明し、当日の施設・教室・実験道具の使用許可を得ることができました!
カガメ大統領も訪れたことのある学校です。
Photo: IGIHE
どのようなコンテンツを撮るか
ジェラルド先生と、撮影日の話もし、残すは実際のコンテンツ作りの話だけです。
「何を、どれだけ、そしてどのように撮影するのか?」
ここでもジェラルド先生に助けられました。今年の試験まで残り1ヶ月半を切っており、既に試験を作り終わっていたジェラルド先生は、スラスラとどのようなコンテンツが良いか僕に話してくれました。
そこに自分の要望として、時間が無いため、重要なポイントだけを絞り出し、絶対に試験のために覚えておきたい実験授業だけを撮影、そして生徒を退屈させない様なコンテンツを作りたい、と話しました。
結果、10個のパートに分け、一つ20~30分以内でそれぞれ実験授業を撮影していくことにしました。
さらに、ジェラルド先生が作った、このためのテキストブックと問題集も頂けることとなりました。これを使って、生徒たちはDVDを見ながら問題を解くことができます。
アレックスも連れていざ出陣!
これら10本の授業収録は、準備等入れて約8時間弱の撮影になりそうでした。本来ならは、2、3日に分けて撮影を行なうべきなのですが、僕の「試験まで時間も無いし、生徒たちに一秒でも最高の先生の授業を届けたい!」という強い思いから、ジェラルド先生も一日で全部授業を行なうことを引き受けてくれました。
ジーンさん率いる撮影チーム4人、僕、現地パートナーのアレックスを連れて、首都キガリから車で約1時間程のニャマタ郡へ向かいました。
長い一日になることは一同予想していましたが、まさかここまで夜遅くに終わることになるとは・・・
ビデオ撮影当日の話はまた次回させて頂きます!
ありがとうございました。
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