ベトナムの魅力を独特な切り口で紹介している『べとまる』編集長のネルソン水嶋さん。
これまでトジョウエンジンにも何度か記事を寄稿いただきました。
昨年ライブドアブログ奨学金を獲得し、人気ブログとなった『べとまる』。現在はベトナムの人たちも読めるようサイトリニューアルするためにCAMPFIREに挑戦しています。
ネルソンさんを突き動かすものは何なのか?『べとまる』にかける想いを伺ってきました。
SPONSERD LINK
ベトナムを魅せるサイト『べとまる』
――まず、『べとまる』がどんなサイトか教えてください。
『べとまる』は、一言でまとめるとベトナムを魅せるサイトです。
ベトナムの有名な観光地の紹介はもちろん、何気ないベトナムの暮らしの中で「面白い!」と思ったことを記事にしています。ベトナムに行ってみたい、海外に行ってみたい、と思う人が実際にベトナムに足を運びたくなるような情報を発信することを心がけています。
――『べとまる』を立ち上げようと思った理由は?
ベトナムに関する情報が少なかったことがサイト立ち上げの大きな理由です。
私がベトナムに行こうと思ったとき、ベトナムに持つイメージは「フォー」「アオザイ」「ベトナム戦争」くらいでした。まるで歴史の教科書に書いているような情報しかなく、誰もが情報を発信できる時代で、いつまでもその状況はおかしくないかと疑問に思いました。
そして、ベトナムでの面白さを、以前の自分と同じく古いイメージを持った人々に一端でも伝えられたらと考えるようになりました。ベトナムに興味を持ち、魅力を感じてもらう手段はないか?とにかくできることから始めようと思って立ち上げたサイトが『べとまる』になります。
大好きな「笑い」や「ブログ」の力で、ベトナムの魅力を伝えたい
――『べとまる』を運営する上で心がけていることは?
私は「笑い」を大切にしています。
海外事情を伝える雑誌やテレビでは、「若者よ、国を出ろ!」や、「このままでは日本が取り残される!」といった危機感を煽るようなアプローチが使われがちです。
そういった熱いものも個人的には好きですが、ここに反応する人はもともと海外に注目している“意識の高い”人。そうではなく、「笑い」というオブラートで包んで、ベトナムや海外に対して全く注目してこなかった人々の視野に放り投げることが、『べとまる』だからこそ出来るアプローチだと考えています。
何より私は「笑い」が大好きで、自分が何度も読み返したくなるような記事づくりを心がけています。
――誰もやったことのない挑戦。不安はありませんでしたか?
もちろんありましたし、今もあります。
ベトナムの魅力を伝えるために、身体を張ってネタを探し、渾身の記事だと思って公開した記事が読まれなかったときは凹みもしました。ただ、ダチョウに乗った記事や、ドナルドのコスプレをしてベトナムにオープンしたマクドナルド1号店にいった記事は、多くの方から「面白い!」といってもらい、不安を吹き飛ばすような嬉しい体験もいっぱいあります。
『べとまる』を読んで「面白い!」と言ってくれる人がいる限り、もっと色んなことに挑戦していこうと思っています。
伝えるブログから、繋げるサイトへ
――『べとまる』を運営して特に嬉しかったことは何でしょう?
ベトナムの人たちからも「面白い!」と言ってもらえるようになったことですね。
現在『べとまる』Facebookページのいいね!数は10,000以上あります。そのうち、なんと6,500以上がベトナムの人たちなんです。記事を読んで面白いと思ってくれた人たちがどんどんシェアしてくれ、「ぜひ記事をベトナム語に翻訳して欲しい」というリクエストも多く頂きました。
――なるほど。だから翻訳リニューアルに挑戦しているのでしょうか?
その通りです。『べとまる』には、ベトナム人の方にも楽しんでもらえるポテンシャルが確実にあります。以前から日本語だけで発信することに私は歯痒さを感じてきました。
ベトナムの人たちは、私たち日本人から見たベトナムの面白さに興味を持ってくれています。そんな彼らの気持ちに応えたく、『べとまる』の翻訳リニューアルに踏み切りました。
また、これまでの『べとまる』の逆として、日本のことをベトナムに紹介したいと考えています。日本の文化や習慣や、ベトナムに住む日本人を紹介することによって、日本の実像を知ってもらいたいなと。ベトナムが「フォー」「アオザイ」「ベトナム戦争」だけじゃないように、日本も「桜」「寿司」「富士山」だけじゃないんだよと。
ベトナムを日本に伝えるブログから、2つの国をつなぐメディアへ。そうして現地のネットワークも広がっていけば、より深くベトナムへ突っ込んだコンテンツも生み出せるし、橋渡しとしての役割も果たせるとおもっています。
――翻訳リニューアルにかける想いを教えてください。
私は、ブログの力で日本とベトナムを繋ぐことができると本気で思っています。
現在、外国人留学生の国籍でベトナムが二位につき、ベトナム人観光のビザ免除も検討されています。ベトナムと日本の距離はどんどん近づいており、『べとまる』は2つの国の人たちを繋ぐ架け橋になると信じています。
もちろん私だけの力では難しいですが、ベトナム、そして日本を愛する人たちの力が合わされば、きっと実現できます!
現在CAMPFIREで翻訳リニューアルにかかる資金を集める挑戦をしています。良かったらぜひご協力・ご支援よろしくお願いします!
次回インタビューについて
今回は『べとまる』のリニューアルにかけるネルソンさんの想いについてご紹介しましたが、次回はネルソンさんが目指す働き方や生き方についてご紹介できればと思います。
どうぞお楽しみに!
誰も見ていないところにこそ、チャンスはある!ーーベトナム紹介サイト『べとまる』編集長・ネルソン水嶋さんインタビュー(後編)
SPONSERD LINK