こんにちは!e-Education Projectミャンマー担当の林直人です。
現在、国際医療NPO法人ジャパンハートとコラボし、クラウドファンディング「moonshot」に挑戦しています。
以前、フィールドワークプログラムの報告に添えて、この企画について述べさせていただきました。今回は、このクラウドファンディングがどういったもので、現在どのような取り組みを行っているのかについて、ぜひお伝えしたいと思います!
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年間2000人の患者さんに笑顔を届ける!
ミャンマーのザガインという街の「ワッチェ慈善病院」において、ジャパンハートが無償で医療活動をおこなっています。
僕はこの病院に深く感動し、共感しました。
日本の質の高い医療が、ほぼ無料で受けられるのです。
両親が病に倒れたミャンマー人の友達が、お金がなくて泣いていたのが思い出されます。
僕自身も一度ヤンゴンの病院にお世話になっていますが、日本と同じかそれ以上のお金を払いました。
ミャンマーの医療事情は、貧しい方には本当に辛いものなのです。日本で当たり前の保険制度がないため、手術費や入院費が大変高額です。
「お金がないから、治療を受けるのをあきらめざるを得ない」
「大切な家族を助けることができない」
そのような患者さんに医療を届けているのが、この病院です。
ミャンマーにあるワッチェ慈善病院
現在11年目にして、ミャンマー全土から年間、2,000人の手術入院患者さんが訪れます。
ただ、患者さんとふれあうにつれ、それでもまだ、問題があることも分かってきました。
- 病院において、ベッドで寝たきりの生活が続き、笑顔が消えていく
- 保健の知識不足によって、国内でHIVなどの感染症が蔓延している
この2つを何とかしたいという想いで、今回3つの切り口から、患者さんに笑顔を届けにいきます!
1. 病院をビーズ工房に!
ここは病院の一室。
寝たきりの患者さんが多く、なんだか部屋全体がどんよりしています。そんな時、スタッフの1人が空いているベットの上でビーズをひろげてみました。
すると、患者の方がたくさん興味津々で集まってきました。ミャンマーの指差し手帳を使って、身振り手振り説明すると、皆さん自らどんどんビーズアイテムを作り出しました。
どんよりしていた病室にも、たくさんの笑顔が生まれて、病室が明るくなった気がします。
実はこのビーズアクセサリーはイベント等で販売し、その利益で患者さんの入院費の負担軽減をおこなっています。
病院ってなんだか心が落ち込んでしまう場所ですよね。そんな病院だからこそ、患者さんたちの負担を少なくし、彼らが楽しい時間を過ごせるように!と考え、スタートした企画です。
ネックレスが『1つ』購入されるごとに、入院費『約10日分』、ブレスレットが『1つ』で『入院費約8日分』が病院を通じて患者さん全体に公平に還元される仕組みになっています。
患者さんが作ったネックレスの一つ
素敵なアクセサリーを購入、身につけることで、ミャンマーの方々の支援ができるのです!
2. 病院をITを学べる教室に!
また、今ワクワクするようなコンテンツを作っております。なんと、「ITを0から学べる映像コンテンツ」です!
撮影しているところ
今ミャンマーでは大人気のITスクールですが、病院では学ぶことはできません。そこで、病室でもe-Educationの映像授業を届けようと現在挑戦しております!
「学びたい!勉強したい!」
「でも入院しているから、学校には行けない…」
そんな彼らのために、現地メンバーは映像授業作成に奮闘しています。病院でこそ、e-Educationの強みが生かせるのかもしれません。
Excelの授業
Wordの授業
現在、撮影を終え、編集作業もあとちょっと。フルコンテンツが完成間近です!
プレゼンテーションの画面の動きを録画するのに加え、飽きないように、先生の録画し、合わせて表示しております。定期的に患者さんの意見も聞いて、コンテンツのブラッシュアップもする予定です。
パソコンを実際に使いながら、パソコンで見ることができる映像コンテンツは、患者さんにとってとても魅力的です。
そして、パソコンに少しでも触れることができることが、退院したあとの生活も豊かになると考えております!
3. 病院を保健を学べる教室に!
病院にいた子供たち
さらに今、「保健を学べる映像コンテンツ」を作成中です!
病院では、農村出身の患者さんが多いのですが、中には保健の知識不足により、知らないうちにHIVやB型・C型肝炎などに感染症に感染してしまっている悲劇が起きています。
お祭りでタトゥーを入れる際、危険なことも
そこで、入院中の時間がより有意義になればと、現在ジャパンハートとe-Educationが協同で正しい保健教育を学べるコンテンツを作っています。
現役の医師・看護師の方、さらにミャンマー人の意見も受けつつ、日本の大学生が分かりやすいイラストを使い、作っていきます。
ほかにも、公衆衛生(手洗い、歯磨き)のコンテンツ、違法ドラックのコンテンツもあります。
そして、ただ病院で見てもらうだけではありません。
これらのDVDは患者さんが退院するときに自分の村へお土産として持ち帰ってもらい、患者さんの力で彼らの村で保健教育を広めてもらいます!
ゆくゆくは、ミャンマー全国に、正しい保健の知識を広めることを目指しております!
最後に
今回3つのプロジェクトをお話しました。
どのプロジェクトも「ワッチェの病院の患者さんに何かできないか」「彼らに笑顔を届けられないか」という想いで練り上げました。
そして、短期間少しやるのでなく、長く続けていきたいと強く思っております。
そのためには、どうしても皆さんの助けが必要です!
共感してくださった方、同じ想いを持ってくださった方へ。
どうかご支援よろしくお願いいたします!
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