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これは驚きのニュースです。

太平洋にある小さな島国であるサモアが、世界で初めて体重によって運賃を決める国際便の運営を開始したようです。

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顧客に合わせた航空運賃体系をつくる

CNNによると、「航空運賃の公平性を期す」という目的のもと、体重別の運賃体系をサモア航空が正式に採用しました。

現在は周辺諸国への国際便にのみ適用していますが、今後はオーストラリアなど比較的長距離のフライトでも同じ制度を適用していく方針をすでに作っています。

CEOのクリス・ラングトンはこの制度導入の理由を下のように語っています。

業界はすべてを無理やり1つの型に当てはめようとして、多くの人が空の旅で不快な思いをしていることを考慮してこなかった。

たしかに、子どもがいる場合、座席ごとの運賃よりも体重別運賃の方が安く上がるります。しかもサモアは子沢山の国。周辺諸国も同様に子供の多い家族が多いので、この制度は多くの人に取って嬉しいニュースとなったことでしょう。

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サモア航空の本当の狙いとは?

一つ忘れてはならないポイントがあります。それは運賃は体重と荷物によって決まる点です。

子供連れの家族で移動する場合でも、スーツケースが重ければ、それに応じて料金があがります。しかも、海外から帰国する家族の多くは、両手をお土産でいっぱいにして帰りますので、一概に家族連れが安くなるわけではありません。

他にも体系が大きな人の料金があがりますので、裕福で少し太った方からも多めに料金をもらえることになります。ターゲットを絞って、航空賃にバランスをつけるという、よく練り込まれた戦略です。

小さな国だからこそ、実現できた点も大きいでしょう。これからもサモアのような国で世界初となる画期的な取り組みが生まれていくことに期待しています。

[via CNN]
[photo credit: whl.travel via photopin cc]


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