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こんにちは!現在インドネシアでe-Educationのニーズを探しのために奔走している坂井健です。

前回の記事では、100人アンケートを取った結果、予想と違うアンケート結果に肩を落とした経験についてでした。今回の記事では、再びe-Educationのニーズを探すためにスマトラ島など、色々な地域に飛び回った事を綴りたいと思います。

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スマトラ島で見た看護候補生たち

僕がつぎに足を運んだのは、大地震でも有名なスマトラ島北部にある都市メダン。

そのメダンにある大学で僕が見たのは、看護士の候補生でした。現在日本では、EPA(経済連携協定)に基づいてインドネシアをはじめ、ベトナムやフィリピンから看護士の候補生を受け入れています。

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看護学部の生徒&学長さんにプレゼンをしてきました

日本にとっては高齢化に伴って看護士・介護士が足りなくなってきている。そして、インドネシアにとっては医療の進んでいる日本で働くことができ、お給料も高いことから、多くの人が日本で働くことを望みます。

メダンの大学の学長さんは、「ここの大学にも日本に行って看護の仕事をしたい人はたくさんいるんだ。しかし、日本語の教師を雇おうとすると高くて雇えないんだよ」と言っていました。

日本には誰もが行けるわけでもなく、面接などの試験を突破しなければならないとのこと。この面接では、やはり日本語のできる生徒の方が有利らしく、そこの学長さんも看護候補生に対して日本語を教えたいとのことでした。

日本語の需要はあるのに、先生不足で日本語の需要が満たせていない。これはe-Educationのニーズがあるのではないかと思い調査をすることにしました。

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チルボン看護専門学校の看護候補生と

看護士のニーズ調査でチルボンへ

日本で働きたい看護士のためのDVD授業を作れるのではないかという仮説のもと、チルボンというジャカルタから電車で4時間のところへ行きました。

目的は「STIKes Chirbon」という看護専門学校。僕はそこで日本語を教えている高橋彩子さんという方に会いに行きました。

そこでわかったことは、以下の2点に集約できます。

  1. 日本語は応募要件に入っていないこと(日本語ができなくても良い)
  2. 本当に大変なのは日本で受ける国家試験であること

1に関してですが、日本に渡る候補生は日本で語学研修があるため、日本語は応募要件に入っていないのです。そのためメダンの学長さんが困っていた「日本語の教師が高くて雇えない」というのは、実は雇わなくても日本で働くことができたのです。

2に関してですが、この試験には2つ関門があります。1つ目の関門は「インドネシアから日本に行く」という関門。知能試験や面接などがありますが、この段階では日本語の能力は問われません。

2つ目の関門は、「日本で働き続ける」という関門。日本の看護士候補生と同じ試験をインドネシア人が受けなければならないため、非常に難しいと言われています。

つまり、僕がインドネシアで彼らのためにできることは非常に限られていることを知ったのです。看護士のニーズもクリティカルではなかった。

100人アンケートで裏切られ、いけるかと思った看護士のコンテンツも非常に先が暗いものとなりました。しばらくは裏切られた辛さに、何も手の着かなくなる日々が続いたのでした。

寄り道〜ラマダンで断食するイスラム文化〜

ラマダンという期間をご存じでしょうか?

インドネシアに来る前、ラマダンとは断食することだと思っていました。そう思っている人もいるかと思います。しかし、ラマダンとはイスラム教の人が断食をする期間のことで、断食はPuasaと言います。今年のラマダンは、7月10日〜8月10日でつい先日終わりました。

そして断食も誤解している人が多いのですが、1日中食べないわけではありません。朝ご飯と夜ご飯は食べます。朝5時頃にアザーンというお祈りが流れてから午後6時に再びアザーンが流れるまで何も口にしてはいけないというものです。

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ラマダン中は営業中でも中で食べている人が見えないよう配慮されています

食べ物を口にしてはいけないのは当然ですが、飲み物も口にしてはいけません。熱心な人はつばも飲み込まないといいます。僕も1日だけ断食に挑戦してみたのですが、非常に辛かったです。お腹が空くのは我慢出来るのですが、あの炎天下の中飲み物を飲んではいけないというのは、まさに生き地獄でした。

あれを1ヶ月も続けるインドネシア人はすごいなと思いました。日本との文化の違いはまだまだあります。色々な文化の違いをこれからも書いていけたらと思います。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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