古波津 大地 | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Thu, 31 Oct 2019 14:30:29 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 3ヵ国を巡りながら社会課題解決に挑む~LAMP第二期募集開始!~ https://eedu.jp/blog/2019/09/29/lamp_2nd_batch_now_open/ https://eedu.jp/blog/2019/09/29/lamp_2nd_batch_now_open/#respond Sun, 29 Sep 2019 08:14:27 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=49385 「問われる情報との付き合い方」、世界で巻き起こる課題にどう対処するか 私たちNPO e-Educationは、途上国の教育課題を解決すべく、バングラデシュ、ミャンマー、フィリピン、ネパールで活動を行っている団体です。 こ […]

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LAMP二期募集

「問われる情報との付き合い方」、世界で巻き起こる課題にどう対処するか

私たちNPO e-Educationは、途上国の教育課題を解決すべく、バングラデシュ、ミャンマー、フィリピン、ネパールで活動を行っている団体です。

これまで各国で教育支援を行ってきた私たちですが、2017年、大好きな活動国であるバングラデシュ、ミャンマー両国をまたいで国際問題に発展したロヒンギャ難民問題が、大きな課題として目の前に立ちはだかりました。

70万人以上の人びとが家を失い、家族を失い、ミャンマーからバングラデシュへ難民として逃れるという異常事態。
高まる両国の緊張感。

そんな中、「若者が絶望ではなく、希望溢れる未来へ」向かってほしい。

そんな願いを込めて、LAMPは始動しました。
LAMPの始まり経緯に関してはこちらの記事も参照ください。

今回は、そんなLAMP第一期の取り組み、そして第二期募集についてお知らせします!

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LAMP一期の取り組み

日本プログラム

LAMP一期は今年2019年2月、日本プログラムから始まりました。
《Learn、Act、Make》をコンセプトに、バングラデシュ、ミャンマー、そして日本からの若き参加者15名は3つのチームに分かれそれぞれ社会起業家からの課題に挑み、解決策を考え抜きました。
最終日には各チームが社会起業家に対してプレゼン、多様なメンバー、そして若者「だからこそ」の視点で起業家の人たちを驚かす提案が出来るまでになっていたのです。

LAMP日本

ミャンマープログラム

4月、ミャンマーでは名著『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』の日本語版翻訳者でもある上杉周作さんを講師とし、世界を見る時の「思い込み」を乗り越え、データをもとに世界を正しく見る方法を学ぶ大切さを学びました。
地方の村を訪問、現地NGOや生活する人たちへのヒアリングを通じ、「現場」にとことん向き合う中で課題の本質の理解に努めました。

LAMPミャンマー

バングラデシュプログラム

8月、最後のバングラデシュプログラムでは”Be the Change(あなた自身が変化たれ)”をスローガンに、これまで見てきた社会課題に加え、自分自身の人生に、仲間の人生にどう向き合うのか、に注力をしたプログラムを実施しました。
「自分の人生についてここまで深く振返ったことは初めてでした。自分自身のこれから取り組むべき事も明確に見えてきました」
そう答える参加者たち。プログラムを通じて、自らの心のLAMP(灯)を見つけることで、また一歩、前へ歩み始めたのです。

LAMPバングラデシュ

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募集概要

  • 募集人数:
      日本、バングラデシュ、ミャンマー各国5名程度
  • 対象:
      ~30歳以下
      以下全てのプログラムに参加できる方
  • 渡航スケジュール(予定):
      日本プログラム 2019年12月2週目
      ミャンマープログラム 2020年2月5週目
      バングラデシュプログラム 2020年4月5週目
      ※各国1週間程度
      ※状況に応じスケジュールが変更になる可能性あり
  • 参加費:
      航空券・滞在費、その他プログラム参加にかかる諸経費は無料

プログラム中の主な活動

  • 各国の社会起業家が直面する課題に対し、街・村へ繰り出し調査を実施、解決策を模索する
  • 3ヵ国混合チームで課題解決策のプレゼンテーション
  • 各国の有識者(大学教授、政府関係者、元中央銀行総裁など)と社会課題に対しての対話
  • 社会課題を見てきたうえで、自分自身、チームメイトとの対話セッション(ライフカーブ、ライフミッションなど)

イメージする参加者像

  • 世界で起こっている課題を、色んなバックグラウンド持った仲間と多様な視点を通して考えたい方
  • 自分自身の感じている課題意識を、実践を通して検証したい方
  • パートナーたちと信頼関係を築くための会話(英語)力がある方
  • 自分自身の成長と、仲間の成長を共につくっていきたい想いのある方

募集期間

<選考課題提出期間>
2019年9月29日(日)~2019年10月27日(日)23:59まで
※募集締め切り時間を過ぎてのご応募は選考の対象となりませんので、ご注意ください

選考課題提出後に、通過者の方には面接選考へ進んでいただきます。
結果は順次ご案内し、11月10日(日)までには全選考プロセスが完了予定です。

応募方法

以上の募集要項を確認いただき、ぜひ参加したいと決意して下さった方は、下記の応募フォームにご記入ください。
具体的な選考内容に関してはフォームよりご確認ください。

ご応募は、こちらの応募フォームからお願いします。

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また、お問い合わせについては、件名を下記のようにご記入の上、本文をお書きいただき、info[at]eedu.jpまでご連絡をお願い致します。
※[at]は@に変換して下さい。

件名:【LAMP応募に関して】[お名前(フルネーム)]

選考プロセス

  1. 一次選考(応募フォーム内の質問事項へお答えください)
  2. 二次選考:オンライン面接(書類審査通過者のみ)

応募後の流れ

上記応募フォームから応募(~10月27日)

一次選考の結果、及び面接日程のご連絡(順次)

担当者と面接(10月下旬~順次)

11月10日以降順次面接結果のご連絡

LAMP一期生、報告会の様子

9月29日(日)、東京にてLAMP第一期に参加した日本メンバー5名によるLAMP参加報告会が開催されました。
こちらの様子はe-EducationのFacebook Live配信のアーカイブでもご視聴頂けますので、ご関心のある方はぜひご覧ください。

9月29日(日)LAMP第一期報告会動画
※参加者の報告は47分ごろから始まります

終わりに

LAMP一期の開催を通じて、様々な社会課題の解決に挑む方々、課題に直面する当事者の方たちの対話を通じ、参加者が自国で認識している情報と、当事者から聞く情報の「違い」を感じることで、「何が真実なのか」を探求する機会を設けました。
あるバングラデシュ人の参加者は「正直、何が本当なのかわからない。ミャンマーに来ることも、怖かった。でも、ここに来て、対話を通じて、ぼくが見えていなかった世界を知ることが出来た。ミャンマーの仲間と、一緒に出来ることはまだまだたくさんある。ぼくは、彼らと一緒に平和をつくりたいんだ」、そう語ってくれました。

“BE YOUR OWN LAMP”

社会を取り巻く環境を、現場へ足を運びながら自分には何が出来るのか、実践を通じて考える。
あなたが踏み出そうとしている一歩は、自分自身の道しるべとなり、課題に埋もれてしまっただれかの声の灯となるかもしれません。

興味を持っていただいた方はぜひその想いを応募フォームにぶつけて頂けたら嬉しいです。
たくさんの方からの応募、スタッフ一同心よりお待ちしております!

一緒にLAMPを

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4年越しの夢が現実に。ミャンマーの最果て「チン州」で、公立校映像教育プロジェクトがついに始動! https://eedu.jp/blog/2017/09/15/start_eedu_at_chin_public/ https://eedu.jp/blog/2017/09/15/start_eedu_at_chin_public/#respond Fri, 15 Sep 2017 09:40:57 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=44921 みなさんこんにちは!e-Educationの古波津です。 今日は皆さんに嬉しい報告があります!ついに、ハカの公立校の通常授業で本格的に映像授業の導入が始まりました! 2013年からミャンマーでプロジェクトを開始して早4年 […]

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公立校での協議を実施-540x280-1

みなさんこんにちは!e-Educationの古波津です。

今日は皆さんに嬉しい報告があります!ついに、ハカの公立校の通常授業で本格的に映像授業の導入が始まりました!

2013年からミャンマーでプロジェクトを開始して早4年。これまで村で運営されている寄宿学校など、先生が不足している学校や自習時間といった授業の無い時間帯でのみ活用をされてきたe-Educationの映像授業ですが、8月下旬、ようやく公立校での取り組みが開始しました。

“ようやく”という言葉にたくさんの想いを込めたいくらい、今回の取り組みは個人的にぜひとも知ってもらいたく、今回は記事にしました。ぜひ読んでもらえると嬉しいです!

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今年の6月、前途は多難だった

6月と言えばミャンマーの学校では新学期が始まる月です。

昨年までの経験から「e-Educationがもっと現場で必要とされている支援を行うためには?」「どうやったらより多くの教育機会を求める子どもたちに対し支援が実現できるのか」を何度も議論してきました。結果たどり着いた答え。それは“公立校での支援の開始”でした。

公立校で導入出来れば生徒にとっては定期的に映像授業をしようしてもらえる学習環境をつくることが出来、先生の指導力を伸ばし、また定期的なモニタリングから映像授業によるインパクトを正確に計測できることが可能になると考えたのです。

また、長期的に事業を拡大する上でも、公立校での導入モデルが出来ることで他の公立校への展開、その他州への展開も可能になると踏んだのです。

ただ、公教育で導入するには教育省からの許可が必要でした。


「よし、そうと決まれば導入に向けて教育省、学校側と話すぞ!」

そう意気込んだものの、現実はそんなに甘くはありませんでした。

取り組み予定校での協議は難航

当初取組みを予定していた学校で議論が難航

6月、新学期はじめ。当初モデル校として取り組みを予定していた公立校を訪問しました。事前に校長先生からも取り組みをお願いしたい、との言葉を頂いて安心をしていたのもつかの間、教科担当の先生方からの反応は芳しくありませんでした。

「私たちはこれまで生徒の指導をしてきた自信もある。生徒の力を信じている。映像授業を導入することで生徒が混乱してしまうのではないかと心配なの。」

その学校の高校卒業試験の合格率も10-20%と、とても高いものではありません。先生たち、生徒たちの力になりたい。そう思って臨んだ協議も、彼らの想いをうまくつかむことは出来ず、一旦持ち帰りとなってしまいました。

思わぬきっかけ

「どうしたら力になれるだろう?」

ネガティブな反応をされてしまった高校で、どうしたら受け入れてもらえるだろう。仲間と散々議論を重ね、いくつか案をもって、教育省と面談を進めることになりました。

チン州教育省ではこの5月、教育省のトップが交代になりました。前任者はプロジェクトの導入を好意的に受け止めていたけれども新任者はどうだろう・・・。

緊張の中臨んだ面談では、今回訪問した学校での反応や、今後の取り組み案を提示させてもらい、教育省の方々の反応を待ちます。

「それなら、今年初めて高校卒業試験を受ける生徒が通う高校が出来たから、そこでならもっと可能性があるかもしれませんね。校長先生との打ち合わせをアレンジましょう」

プロジェクトがいよいよ動き始めました。

ついに、公立プロジェクト校が決定!

紹介をされた学校の校長先生、教科担当を訪ねての訪問。その学校はもともと小学校として始まり、2015年までは中学校までの教育課程しかありませんでした。しかし、去年初めて高校生が入学し、今年初めて高校卒業試験を受験する生徒が誕生するのです。

前年度までの高校卒業試験実績も無ければ、現在高校生を教えている先生ももともとは郊外の村で小学生、中学生向けに先生をしていた方たちばかり。受験科目全てに専任の先生がついているわけでもなく、ぼくたちが訪問した時にも英語の先生が物理の授業も教えている、という状況でした。

一度別の学校で断られていることもあり、少々不安を感じながらも、e-Educationプロジェクトがどう学校の、先生の、生徒の力になりたいのか。どんな形であれば協力できるのか、一方通行ではない、先生の意見を聞きながら一緒に協力の形を創っていきたいと、協議を行いました。

真剣な表情でこちらの話を聞いてくれた校長先生。

「ぜひ、一緒にやりましょう!」

そう言ってくれた言葉に、ガッツポーズを隠せませんでした。

公立校での協議を実施

別の公立校での協議の末、喜んで導入したいとの合意を得ることが出来ました

実際、プロジェクトを開始するにあたり、先生方からも要望を頂きました。

これまでDVDで届けていた映像授業では、学校に設置をしてあるパソコンからしか視聴が出来ない。映像授業を流す前に自らの空いている時間に確認できるようにしたい。そんな要望に応えて携帯電話でも視聴できるようにデータを圧縮、学校以外でも、先生がいつでも好きな時に授業研究が出来る体制をつくることが出来ました!

ミャンマー:携帯でも動画視聴が可能に!

携帯でも映像授業の視聴が可能に

それだけではありません。映像授業を導入するにあたって、初めての先生たちでも安心して導入できるように、映像教材を導入するにあたっての教員研修も実施しました。

分からないことばかり、それでもひとつづつチームで進める歩みに、先生たちも期待を膨らませていました。

教員研修1

プロジェクト校の先生たちへ、映像授業の活用に関しての研修を実施

教員研修2

初めての研修、期待と不安でいっぱいな先生たち

ついに、チン州の公立校で初めての映像授業の導入が実現!

プロジェクターやパソコン機材の搬入も終えた8月下旬、ついに、ミャンマーで一番貧しいとされるチン州の公立校で初めてとなる映像授業の導入が開始しました!

映像授業導入1

ついに!ハカの公立校で初めて映像授業が導入

映像授業導入3

初めての映像授業に、生徒たちも真剣です

今年度からパイロット校として取り組んでいるこの学校では、先生たちもハカ郊外の村(村に高校はない)の出身で、小学校・中学校でしか教えたことがなく、当初話を聞いた際には高校生に授業を教えることに不安を感じている、との声がありました。

しかし、携帯で映像授業を見れるようにすることで授業前に教え方を学び、「もう教えることは怖くない!」と思ってくれるまで自信を持って授業に臨んでくれています。生徒は映像授業で指導法を学んだ先生の授業と、映像授業の両方を見ることで一貫した指導のもと理解を深めている様子。映像授業を見た生徒の反応は「面白い!家に帰りたくない!」とまで言っているそうです。

これこそ映像授業の一つのインパクトですね!ここから映像を届けるだけでなく、どう本当に教育的なインパクトを創っていくか、映像授業の価値を最大限発揮するための学習環境づくりをチームで創っていきます。

これからのe-Educationミャンマープロジェクトの続報に、こうご期待ください!

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商社を辞めてNPOに転職して1年。今、改めて感じるNPOの「働きがい」を紹介します。 https://eedu.jp/blog/2017/07/11/from_company_to_npo/ https://eedu.jp/blog/2017/07/11/from_company_to_npo/#respond Tue, 11 Jul 2017 11:12:18 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=44397 インドネシアからこんにちは、e-Educationの古波津です。 昨年5月に商社からe-Educationに飛び込んでから早一年余り。当時は、私を含めて4人だった日本人スタッフが6人に増え、さらに現在海外プロジェクトマネ […]

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インドネシアからこんにちは、e-Educationの古波津です。

昨年5月に商社からe-Educationに飛び込んでから早一年余り。当時は、私を含めて4人だった日本人スタッフが6人に増え、さらに現在海外プロジェクトマネージャーと国内事務局ファンドレイザー2職種で新しい職員を募集しており、凄いスピードで組織も事業も成長しています。

今回は4年働いた会社を辞めてNPOに飛び込んで1年経った今、改めて感じるNPOの働きがいを3つに絞って紹介させてください。

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1. 現場に泥臭く、活動の意義を見据えて向き合える

まず一つ目は、現場から社会を変える活動に取り組めていることです。

前職は商社で働いており、主に太陽光の事業に携わっていました。B to Bビジネスだったこともあり、なかなか社会に対して自らの仕事がどのような意味を持っているのか。海外を飛び回る仕事がしたいと思い飛び込んだ世界ですが、日々忙しさに追われるとその実感が薄れていくような気がしていました。

それが転職を決意した大きな理由でもあるのですが、e-Educationで働いてからは現場に寄り添いながら教育支援で生まれる生徒一人一人の学習環境の変化、人生を切り開くサポートをさせてもらえていることは、自らの活動の意味を感じることが出来、大きなやりがいとなっています。

先日ミャンマーを訪問した際に今年の高校卒業試験に合格した女の子の声を聞きました。

ヴァンロースー インタビュー – YouTube

毎年数十万人いる受験生のほんの一人の声かもしれません。でも、彼女のように、夢に一歩でも近づける生徒が誕生している。それを活動を通じて実感できる。e-Educationに転職をしたから得られている大きなやりがいとなっています。

in sagaing

ミャンマーの僧院学校を訪問して

図3

プロジェクトを行っている学校、みんな本当にいい笑顔!

2. 多様なセクターとの関わり

二つ目は、多様なセクターで活躍している、想いを持った人たちとの出会いです。

NPOが活動をしていく中で、NPOだからこそ出来ることはたくさんあると思うのですが、より価値をスケールさせていくには人的、資金的、技術的リソースの点を考慮し、他の組織との連携が欠かせません。e-Educationは途上国農村部への教育支援のみならず、日本企業や各国政府と連携をしたプロジェクトを行っています。

企業の方にはそれぞれのフィールドで培った経験と技術があり、各国教育省は教育制度を築いてきた歴史がある。そこに、途上国の教育現場で何が課題となっているのか、どうしたら解決できるのかについて取り組んできたe-Educationの経験を合わせることで、それぞれだけではできなかった事を実現していくための足掛かりを築くことが出来ます。

図2

様々なセクターを繋げられるのもNPOの強み

それぞれの強みを生かしながら、そして色んなセクターを繋げながら新たな活動を生み出していけるのも、現場に精通している、ネットワークを築いているNPOだからこその取り組みだと、強く感じています。

3. 想いを持った仲間と共に

最後は、想いを持った仲間との出会い、一緒に仕事が出来ることです。

プロジェクト現地パートナー、大学生インターン、プロボノの皆さん、そして職員。困った時はいつでも助けてくれる、共に悩みながらも、アプローチや考えは違っても、ともに「最高の授業を世界の果てまで届ける」というゴールを目指して日々汗を流す仲間がいる。

簡単な事ばかりではないけれど、最高に幸せなことだな、と日々実感しています。

図1

大好きなe-Educationのメンバーと

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たくさんの仲間がいるから前に進める

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イベントに来てくださる方も、みんな一つのチーム!

新しい仲間を探しています!

いかがでしたでしょうか?

どれか一つでも共感できるようであれば、ぜひあなたもe-Educationで一緒に働いてみませんか?

最高の仲間と、最高の経験、やりがいをお約束します!!

正職員採用へ応募する »

【採用説明会もやります!】
今回の職員採用に合わせて、東京(7/14)・大阪(7/15)の2箇所で採用説明会を開催します。詳しくはこちらのページをご確認ください!

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https://eedu.jp/blog/2017/07/11/from_company_to_npo/feed/ 0
【e-Education海外インターン募集】最高の授業を世界の果てまで届ける大学生挑戦者を募集しています!【2017年6月30日〆切】 https://eedu.jp/blog/2017/06/01/recruit_intern_2017s_info/ https://eedu.jp/blog/2017/06/01/recruit_intern_2017s_info/#respond Thu, 01 Jun 2017 07:22:48 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=43740 「途上国の教育課題を、若者の力で解決する」 私たちNPO e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。 バングラデシュから始まった活動は、フィリピン・ミャンマ […]

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e-Education_intern_2017summer

「途上国の教育課題を、若者の力で解決する」

私たちNPO e-Educationは、途上国の教育課題を自らの手で解決しようと挑戦する大学生によって生まれた団体です。

バングラデシュから始まった活動は、フィリピン・ミャンマー・ネパール・インドネシア・ラオスなどアジア各国に広がっています。各国でプロジェクトを立ち上げたのは日本の大学生たち。これまで30人以上の熱い想いを持った学生が海外に渡り、自らの手でプロジェクトを立ち上げ、現地の教育環境を改善のため、奮闘してきました。

今回は、バングラデシュを除く現在活動している途上国5カ国において、プロジェクトリーダーとして活動する海外インターン生の採用を行います。

SPONSERD LINK

2017年夏募集、開始します!!

私たちe-Educationのプロジェクトでは、現地の学校や先生とのやりとりはもちろんのこと、現地教育局や他NGO団体、様々な日系企業との連携・協働することも増えてきました。一人ではなく、多くの人を巻き込みながらプロジェクトを展開し、最高の教育を届けるための挑戦は今、次なるステージに進みつつあります。

途上国の教育課題を解決したい、子どもたちの夢や想いを応援したい、持続可能な支援モデルを確立したい、そんな強い想いを持った方のご応募をお待ちしています。

興味のある方は以下の募集要項お読み頂き、ぜひ海外インターン選考にご応募ください!

海外インターンへ応募する »

※ご応募の受け付けを終了しました。

募集要項

募集概要

  • 職種:     プロジェクトリーダー
  • 募集人数:   各国若干名
  • 対象:     大学生、大学院生
  • 活動場所:   アジア各国のプロジェクト地
            ※国内事前研修、国内インターン活動あり
  • 現地活動期間: 1年間 (要相談 ※休学を原則とします)

募集職種(赴任地)

  • フィリピン: プロジェクトリーダー(カガヤン・デ・オロ、カミギン)
  • ミャンマー: プロジェクトリーダー(ヤンゴン、ハカ)
  • ネパール: プロジェクトリーダー(カトマンズ、カブレ、マクワンプール)
  • インドネシア: プロジェクトリーダー(ジャカルタ、スマラン)
  • ラオス: プロジェクトリーダー(ヴィエンチャン、パクセー)

※都市のみでなく、農村部等のプロジェクト地へ移動した活動もあります。

派遣予定時期(任期:原則1年間)

  1. 2017年9月〜2018年8月
  2. 2018年4月〜2019年3月

※渡航の時期や期間は応相談

現地での活動

  • 映像授業の撮影、編集、提供
  • 生徒の学習モニタリングや活用状況改善に向けた活動
  • 現地教育関係者やNGOとの連携やマネジメント業務
  • 根本的な課題の調査や他団体との連携サポート
  • 現地カウンターパートナーとの協働と運営サポート

国別の活動内容概要

eedu, and philippines

myanmar and nepal

indonesia and laos

共通して求める人物像

  • e-Educationの理念や活動に原体験を持って共感していること
  • 途上国の教育課題解決に対して強い想い・情熱を持っていること
  • パートナーたちと信頼関係を築くための会話(英語)力がある方
  • 約束を大切にし、一つ一つ確実にやり遂げることができる方
  • 想いと責任を持って最後まで諦めないタフな方
  • 急成長中の組織の一員として常に自ら挑戦するマインドがあること

《以下の方は優遇》

  • 途上国でのボランティア経験や滞在経験のある方
  • 英語や現地語を話せる方

待遇

  • 派遣に際して、渡航費・滞在費・謝金の支給はありません。
  • 活動にかかる撮影費や運営費、及び研修にかかる現地渡航費等はe-Educationが負担します。

募集期間

<エントリー受け付け期間>
6月1日(木)~6月30日(金)23:59まで
※エントリー頂いた方に選考書類をお送りします。

<課題提出〆切>
7月7日(金)23:59まで

応募方法

以上の募集要項を確認いただき、ぜひ参加したいと決意して下さった方は、下記の応募フォームにご記入ください。その後、具体的な選考についてご連絡をさせて頂きます。

ご応募は、こちらの応募フォームからお願いします。

海外インターンへ応募する »

※ご応募の受け付けを終了しました。

また、お問い合わせについては、件名を下記のようにご記入の上、本文をお書きいただき、info[at]eedu.jpまでご連絡をお願い致します。
※[at]は@に変換して下さい。

件名:【海外インターン採用への応募】[お名前(フルネーム)]

選考プロセス

  1. 書類選考(メール応募頂いた方へ選考書類をお送りします)
  2. 面接(書類審査通過者のみ)、複数回

応募後の流れ

上記応募フォームから応募(~6月30日)

弊団体からお返事と共に、一次選考課題となる課題文書を送付(順次)

選考課題を提出(~7月7日)

書類選考の結果、及び面接日程のご連絡(順次)

担当者と面接(複数回)(7月上旬~順次)

7月下旬を目処に合否通知

8月中旬に国内(東京)にて研修

説明会も開催します!

一口にe-Educationでインターンをする、といっても教育課題やプロジェクトの展開状況はそれぞれの国によって異なります。適性等をしっかりすり合わせをした上で渡航してほしいという思いから、インターンご検討の方にはぜひ採用説明会へご参加頂きたいと思います。なお、派遣国については、ご本人の意志も考慮した上で採用選考後に決定いたします。

説明会への参加は申し込みにあたっての必須事項ではありません。遠方にお住まいで説明会に参加できない、また、参加をしたいが説明会にご都合がつかないという方は直接お問い合わせを頂き、e-Educationのことや現地プロジェクトのことを事前により理解した上で、応募をご検討ください。

採用説明会では参加した皆さんの質問にお答えしながら、今後の活動について一緒に考える機会となればと思っています。少しでも気になる方、ご興味のある方、応募を迷っているという方もぜひ、採用説明会にお気軽にお越しください!

日時

<東京>
6月17日(土)  10時~ / 15時~
6月18日(日)  10時~ / 15時~
6月23日(金)  18時~

<大阪>
6月3日(土)   10時~ / 16時~
6月6日(火)   10時~ / 19時~
6月13日(火)  15時~ / 18時~
6月24日(土)  10時~ / 13時~

場所

<東京>
e-Education東京オフィス
住所:東京都千代田区東神田1丁目2-8 赤塚ビル2階
最寄駅:JR総武快速線 馬喰町駅 2番出口 / 都営新宿線 馬喰横山駅 2番出口 徒歩3分

<大阪>
大阪駅周辺予定(詳細は申込み者に別途ご連絡します)

参加費・定員

無料・各回10名まで(定員になり次第、締め切らせていただきます)
*特定の日時に応募者が集中してしまった場合、皆様からのご質問に十分答えられない可能性を考慮し、お申し込み後に説明会日程をご連絡させていただければと思います。お手数ですが、複数の希望日をご連絡いただけますと幸いです。

参加申込み方法

採用説明会に参加希望の方は、以下のアドレス宛にメールでお申し込み下さい。

【参加申し込みご希望の方は、メールでご連絡ください】
送り先:info[at]eedu.jp(※[at]を@に変えてください)
件名:「e-Education 海外インターン採用説明会 参加(お名前フルネーム)」
説明会参加希望日:*複数希望候補日のご記載をお願い致します。

最後に

これまで多くの大学生がe-Educationプロジェクトに挑戦し、途上国の教育課題の難しさ、しかしその中で見える確かな希望に想いを燃やしてここまでやってきました。今回各国の海外インターン生の募集をすることを通して、想いの灯を次へとつなげ、より一層活動のスピードをあげ、大きな挑戦をしていきたいと考えています。

途上国の恵まれない環境にいる子どもたちに教育の機会を届けることを通して、彼らが夢や想いを実現することをサポートし、誇りを持って生きていくことを応援したいと思っています。

「最高の授業を、世界の果てまで届けよう」

このミッションの実現に向け、熱い意志を持った皆さまのご応募をお待ちしております!

集合写真

海外インターンへ応募する »

※ご応募の受け付けを終了しました。

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知っていますか?国際協力の現場は、途上国だけじゃなく、日本国内にもあるんです。 https://eedu.jp/blog/2017/05/31/where_is_genba/ https://eedu.jp/blog/2017/05/31/where_is_genba/#respond Wed, 31 May 2017 07:41:14 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=43670 みなさんこんにちは、e-Educationの古波津です。 僕の地元の沖縄はもう梅雨入りし、ミャンマーでももう雨季が始まっています。6月に再渡航をするのですが、雨季になると毎年心配なのが地方までの道路状況。去年は土砂で道が […]

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チンの友達と東京で

みなさんこんにちは、e-Educationの古波津です。

僕の地元の沖縄はもう梅雨入りし、ミャンマーでももう雨季が始まっています。6月に再渡航をするのですが、雨季になると毎年心配なのが地方までの道路状況。去年は土砂で道がなくなってしまったところもあったようで、少し気がかりです。

さて、前回の記事ではどうして僕が途上国の教育支援に携わりたいと思ったのか、e-Educationになぜ入ろうと思ったのか、についてお話しさせていただきました。

e-Educationに入ってからもう一年。何度もミャンマーに足を運び、地方の子どもたちに会い、彼らの夢に寄り添えるサポートを行うため、現地パートナーと共に「最高の授業」を届けようと歩みを進めてきました。少しでも彼らの力になりたい。そんな僕が、日本にいるミャンマー出身者に対して関心を持ち始めるのも、当然の事でした。

今日はこの数ヵ月、日本で生活する海外出身者と触れ合う中で感じたことをお話しさせていただきます。

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ミャンマーで出会う子どもたち

この話をする上で、海外での出会いは欠かせません。まずは、僕がミャンマーで出会ってきた子どもたちの話をさせてください。

大都市ヤンゴンからバスで20時間。たどり着いたシャン州のある村では、高校生たちが寄宿型の学校で集団生活をしながら、朝5時から夜10時まで、高校卒業試験合格に向け、一生懸命勉強をしていました。

自分の高校生時代を振り返っても、ここまで一生懸命学ぶことに対して向き合っていただろうかと、少し恥ずかしくなりました。

ミャンマーの学校にて

教室で熱心に特別に準備をした講演を聞く生徒たち

彼らの夢も様々。学校の先生になりたい、歌手になりたい、お医者さんになりたい。そう希望に満ちた答えの中に、一つ、耳を疑った言葉がありました。

「ぼくは将来、兵士になりたい。自分たちの家族を、民族を守りたいんだ!」

135もの民族が共に暮らしているといわれているミャンマーでは、今でも地域によって民族対立が続いています。この地域で生まれた子どもたちは、おそらく対立感情を持った民族と出会った事も無いまま、コミュニティの中で兵士が尊いと言われ育ってきたんだろうと思い、なんとも言えない気持ちになりました。

教育支援で彼らの「夢」を応援している立場にいるはずなのに、素直に、100%彼らの望みを応援してあげることが出来ない自分の揺らいだ気持ちを、どう表現していいのかわからず言葉に詰まってしまったのです。

そんな彼らのような少数民族の子たちが日本にも多くいることを知ったのは、e-Educationミャンマー現地パートナー、ジョセフが日本に来日した時でした。

滝を下る

村の子どもたちと一緒に滝下り。ビショビショ、ドロドロになるぼくに対し、汚れ一つない姿の子どもたち、たくましい

日本で出会ったミャンマーの少数民族の友達

きっかけはe-Educationのミャンマー現地パートナーであるジョセフが、2016年12月に日本へ来日した時の事。チン州というミャンマーでも最果ての地出身の彼は、90%が仏教と言われるミャンマーでは珍しく、クリスチャンでした。

「たいち、東京にもチンのコミュニティがあるんだ、教会に行ってみない?」

そうジョセフに誘ってもらい、訪問したチン民族の人たちが集う教会。

礼拝含め、言葉は全て民族語で行われるため、意味を理解することは出来ませんでしたが、同世代のミャンマーチン民族の子たちがこんなにもたくさん身近に生活をしていたことに、驚きを隠せませんでした。

Chin Natioanl Day

2月19日、チン・ナショナル・デーのお祝いに参加させてもらいました。
総勢150人ほどが集まり、会場は強い一体感に包まれました

何人もの彼らと触れ合う中で感じた事。それは当然かもしれませんが、日本で生活する彼らも何ら僕たちと変わらない20代の若者だったことです。

でも中には「いつも学校と家と仕事の往復ばかりで、東京に住んでいるのに東京の事全然知らなくて」という声や、「日本1年近く住んでいるけど日本人の友達が出来たのは初めてだよ!」なんて声もありました。

日本語学校に通い、必死で難しい日本語を習得し、一生懸命話してくれる彼ら。夢を追う姿も、日本の学生と何一つ変わらない姿がそこにはありました。

でもやっぱり、日本人と同じようにはいかないことも多々あります。日本語学校を卒業した後の進路、就職、住む場所を探すことの難しさ。ここまでたくさんの壁がぼくが生きているこの街にも存在する。それに気付けたのは彼らと話が出来たからでした。

技能実習で日本へ、彼らの想い

今アジアでは日本語学習熱が本当に高いです。僕もミャンマー滞在中にたくさんの日本語学校を見ましたし、ヤンゴンでは毎月のように新しい学校が開校しているとか。

日本へ希望を持って渡航する彼らの目的や想いは様々です。厚生労働省のデータ(2016年10月)によれば、日本で働く外国人のうち、約2割にあたる20万人がこの技能実習制度を利用して日本で働いているのです。

「日本の文化が好きで、日本語を学ぶのがとても面白くて!いつか日本の大学で学んでみたいな」
「仕事がしたい。この国じゃまだまだ限られてるからね」

理由はそれぞれ。でもどこかしらで日本の事に興味を持ってくれて必死に頑張っているその姿は、日本人の一人として嬉しくもあり、応援したくなるものです。e-Educationが長年お世話になっている会社さんの繋がりで、日本に来ている技能実習生の子たちと触れ合う機会がありました。

ほとんどが20代前半、中にはぼくと同い年で奥さんと子どもを地元に残してまで日本へ来ることを選んだ子までいました。そこで出会った同い年の彼は、子どもの写真を見せながら日本へ来た決意を、学びたての日本語でぼくに語ってくれました。

これから3年間、日本で生活していくにあたり、日本語学習のサポートは最初の1ヵ月だけ。渡航前に日本語を半年近く学んできているとはいえ、十分でないことは容易に想像がつきます。日本をもっと好きになってもらいたい、日本語が理解できるようになったらもっとたくさんの日本の文化も、人も知れるのに。こうやって仲良くなれるのに。

同世代の僕は彼らの背負った大きな想いを、少しでもサポートするためにSNSで日本語のやり取りを始めました。

僕:「今日はご飯を食べましたか?」
技能実習生:「今、料理を炊いています、おいしいか」
僕:「いいですね!おいしいご飯つくってくださいね」
技能実習生:「いいえとてま まずかったですよ。」

どうやら美味しくないものが出来てしまったみたいです。笑

こんな些細なやり取りの中からも、彼らの支えになることが出来るかもしれない、そう感じさせてもらえる瞬間といくつも出会ってきました。

ベトナムの二人

技能実習生の2人、研修お疲れさま!

また、あるNPOさんの行っている在留外国人向けの日本語ボランティアにも週一回、参加させてもらっています。みんなバックグラウンドも、日本にいる理由も本当にそれぞれ。

でも、彼らが安心して日本で生活をして、社会のメンバーとしてコミュニティに入っていくためにはどうしても日本語って必要だと思うんです。

「先生、これはどうしてこの答えになるんですか、よくわかりません」

母国語が日本語である僕にとって、外国語としての日本語を文法から構造を教えるのは想像以上に大変な事でした。時には生徒に出す宿題だけでなく、ぼく自身も宿題として持ち帰り、翌週に備えて説明できるよう準備をします。

彼らにわかってもらうために準備をする事とか、今日はどこまで新しい表現を学んでもらおうかとか、漢字勉強してきたかな、とか、考えてるのもなんだか心地良くなるほど。彼らも先週わからなかった表現や文法が分かるようになって、「先生、それは簡単です」なんて。彼らも、僕も、お互いに一歩一歩学んでます。

「先生」なんて呼ばれるのはすごくくすぐったいけれど、距離も少しずつ近くなっていきます。日本にいながら感じるこの国際交流の瞬間を大切にしたい、そう強く感じるようになりました。

日本語ボランティア

日本語ボランティアでの一コマ

日本に住む外国人に対して、いつからか僕は、特別な思いを感じることはなくなっていました。東京で生活をしていると、毎日のように出会いすれ違う彼らは他の大勢の日本人と同化し、ぼくたちと何一つ変わらない生活をしている。どこかでそう思い込んでいたからかもしれません。

でもここ数ヵ月での多くの日本に住む外国の方たちと触れて、彼らのバックグラウンドや日本に来た決意、日本文化や僕たち日本人に対する想いに、何度も心をゆさぶられました。

それは、日本にいる彼らの一生懸命な姿勢に触れたから。

それは、まだまだ多くのサポートが必要なのにもかかわらず、日本語面に関しても、生活面に関しても十分なサポートがなされていない現状を目にしたから。

彼らとの出会いによって、教育で世界を変える一歩は、電車に乗って20分の距離にもたくさんあることに気づかされました。

少しでもその力になれるならと、今ぼくは日本語教育の教科書を手に取っています。

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人前で話すのが苦手な僕が、英語を武器に「あの子」の夢を応援し続けるまでの道のり(古波津大地) https://eedu.jp/blog/2017/04/14/kohatsu_origin/ https://eedu.jp/blog/2017/04/14/kohatsu_origin/#respond Fri, 14 Apr 2017 10:43:32 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=42928 みなさん、こんにちは。e-Education海外事業担当職員の古波津 大地(こはつ たいち)です。 大学を卒業してから、最初は商社マンとして、今はNPO職員として世界各地で仕事をしていますが、中学生になるまでは恥ずかしが […]

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kohatsu_origin

みなさん、こんにちは。e-Education海外事業担当職員の古波津 大地(こはつ たいち)です。

大学を卒業してから、最初は商社マンとして、今はNPO職員として世界各地で仕事をしていますが、中学生になるまでは恥ずかしがり屋で、人前で話すのがすごく苦手でした。

今日はそんな僕がどうやって変わったのか、e-Educationにどうして飛び込もうと思ったのか、ぜひご紹介させてください。

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人前で話せない悩み

生まれは沖縄県本島南部。

沖縄というと海を想像するかもしれませんが、僕の住んでいた町は海に面しておらず、緑に囲まれ、家の隣にはサトウキビ畑が広がっていました。

satoukibi

家の隣にあったサトウキビ畑

両親曰く、極端な人見知りで、幼稚園の頃はひとりで砂場で遊んでいて、小学校になっても人に話しかけることができず、中々友達を作れずにいました。

ある日のこと、母親に連れられてショッピングモールに買い物に出かけたとき、学校の友達に会うのがなぜか恥ずかしく、友人を見つけると母親の影に隠れる。そんな小学生でした。

中学生になっても、いきなり人が変わるわけではありません。中学に入ると部活を選択しなければならず、野球やサッカーなどチーム競技をやってみようとは思えず、走ることが得意だったこともあって個人競技である陸上部を選びました。

ただ、一方で友達を作ったり、チームに入ることに、強い憧れはありました。同時に、恥ずかしがり屋で人見知りな自分を変えたいとも思っていました。

それもあってか、徐々に部活で一人黙々と練習する毎日に違和感を覚え、中学1年の終わりには部活に行かなくなりました。

英語を話している時は”スーパーマン”になれる気がして

今思えば何にも自信を持てなかった自分。部活を続けられなかったのも、クラスメイトに話しかけることが出来なかったのも、自分に自信がなかったから。殻を破りたい。本当はそんな自分が嫌で仕方がないのに、どうすることもできずにいました。

しかし、中学校で「ある教科」との出会いが、僕の人生を変えました。

英語です。一つ一つ、新しい表現を覚えること、それを使って外国人の先生と通じ合えること。放課後も根気強く、何度も分からないところを教えてくれた先生。英語との出会い、想いを持った先生との出会いは、僕の世界観を広げてくれました。

気がつけば英語学習へどんどんのめり込んでいき、中学校3年時には学校代表として英語スピーチ大会へ出場、県大会へも出ることが出来ました。

“You can do it!”

英語の先生は、屈託なく僕の可能性をいつも信じ、応援してくれました。英語を話している時は何だかスーパーマンみたいに力が湧いてくる気がして、自信を持って話せるようになったのです。

好奇心に駆られた僕は、カナダへの一年間の留学を決意しました。日本では身近に感じることのできなかった先住民族に関する問題、同じ学校に通う子たちの中にも確かに存在する貧困問題など、社会の動きに対して目で見て触れる、初めての体験をしたのです。

カナダの高校の卒業式

カナダの高校の卒業式

留学での経験を機に、大学では国際問題について議論をするディベートや学生会議に参加。様々な国の出身者と繋がるなかで、自分たちだけでは生み出せない価値の大きさに、考えの多様性に出会いました。

「世界の人たちの懸け橋になることで、大きな価値を生み出したい」

英語を通じて世界が広がり、自信が生まれ、気がつけば叶えたい目標ができました。

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大学ではディベートや学生会議に参加

これまで培ってきた英語を活かし、架け橋になれる場はどこだろう。その時に興味を持ったのが商社でした。

大学卒業後に入社した商社では太陽光の事業を担当しました。中国やシンガポールなど、海外を飛び回りながら現地事務所と連携を取り、ビジネス拡大のための戦略を作成。時には0泊3日で出張に出ることもあるほど、せわしない日々を過ごしていました。初めはがむしゃらに取り組んでいたぼくですが、ある時、ふと壁にぶち当たったのです。

「ぼくの仕事の価値は何だろう?」

会社に利益をもたらすこと?お客さんに喜んでもらうこと?もちろん外れてはいなんだろうけど、本当にそれだけなんだろうか?そんな時、ふと思い出したのが、学生時代に出会った世界各地のの仲間たちのことでした。途上国で生まれ育った彼らとの出会いは、ぼくをまだ見ぬ世界へと駆り立てました。

あの子の笑顔が忘れられなくて

社会人2年目の夏休み、未知の世界に胸を躍らせながら、バックパック一つでカンボジアへ。実はこれが初めての途上国でした。エネルギーに溢れる人々の目、話しかけてくる人の熱気に心が躍りました。

「これが、途上国か!」

目に飛び込んでくる全てのもの、臭いや舌で感じる異国の趣に、胸が高鳴りました。そこで出会ったのが、10歳くらいのある女の子です。僕を見つけると日本語で「こんにちは!」と元気よく挨拶してくれました。彼女は町行く人の出身を見極め、中国語、英語という具合に、幾つもの言語を巧みに操りながら、物を売っていたのです。

カンボジアの遺跡

目に留まったのは遺跡よりも、このゴツゴツした岩場を裸足で歩く子どもたちでした

驚く僕に、「あなた英語も話せるのね!学校の先生なの?」と目を輝かせる女の子。平日の昼間の出会い。学校へ行けなくても、学びの機会を常に欲しているのが一目でわかりました。

何か出来る事はないか。僕は少しの間、英語と日本語のレッスンをする事を決めました。ただの自己満足かもしれないけれど、その子が嬉しそうに学んだばかりの言葉を復唱している姿が、何ともいえず脳裏に刻まれたのです。

学校へ通うこと、友達を作ること、働く会社を選ぶこと。今まで当たり前に感じていたことが、いかに特別なことだったのか。価値観を覆されるような出会いに、衝撃を受けました。

同時に、この子のような状況に置かれた子どもたちが世界中にたくさんいることを思うと、それ以上何もしてあげることが出来ない自分に悔しさを覚えました。そんな経験をしたからか、帰国して普段の生活へ戻っても心はどこか落ち着かない状態が続き、それから長期休暇があるたびに途上国を旅するようになりました。

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長期休暇を活用して途上国へ

翌年の夏はバングラデシュへ。その翌年はネパールへ。気づけば僕は、途上国で暮らす人々の想いをどうしたら叶えることができるのか、そればかり考えるようになっていました。そしていつも思い出すのは、一番最初の旅で出会ったカンボジアの女の子でした。

「夢を持つ子どもたちを応援したい」

これがたどり着いた結論でした。e-Educationならその想いが実現できる、と転職を決意したのです。

僕がe-Educationに携わる理由

僕がe-Educationに携わる理由は2つあります。

一つはカンボジアで出会った女の子のような、学びたい想いを持っている子どもたちの夢を、諦めさせるような悔しい思いはしたくないから。そしてもう一つは、自分がビジネスの世界では手が届かなかった途上国の人たちと、たくさんの人たちを繋げることで世界を変えたいと思ったからです。

e-Educationに入って、何度も何度も、ミャンマーへ足を運びました。片道30時間かけて山々を超え、たどり着いた村。一生懸命机に向かうこの子たちは何を目標にしているのだろう。ふと彼らの夢を聞いた時、ある女の子は照れながら僕に夢を打ち明けてくれました。

「わたしの夢はフライトアテンダントになることなの。まだこの村から出た事はないんだけど、将来は飛行機に乗って色んな国に行って、色んな人たちに会いたいんだ。実現するためにはまだまだま道のりは長いけど、でもだから今一生懸命英語の勉強をしているの」

僕のように英語の大好きなその子は、通常の授業とは他に、その学校で提供していた英語の特別クラスを受講し、そこで覚えた表現を使って一生懸命、ぼくに話しかけてくれました。それだけ熱い想いを持った子どもたち。それでもミャンマーの地方では、高校卒業試験に合格することは限りなく難しいことなのです。

myanmar

ろうそくの灯りで夜遅くまで勉強する女の子たち

e-Educationに入ってもう一年。まだまだ一年。中々思うようにいかなくて焦ることも、自信を無くすことも多いです。

それでも、今こうやってぼくが時に途方もなく思える途上国の教育課題に挑み続けるのは、恥ずかしがり屋で自分を押し殺していた昔の自分が、英語が大好きになることで変われたから。カンボジアで出会った女の子が、僕に学ぶことの楽しさを、気づかせてくれたから。

だから僕は続けます。一人でもたくさんの子に、自信を持って、未来へ突き進んでほしいから。

ミャンマーの学校にて

大好きなミャンマーより

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