パラグアイ | トジョウエンジン https://eedu.jp/blog 途上国のイメージを豊かにするノンストップ・デイリーマガジン Mon, 24 Nov 2014 21:21:35 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.15 【パラグアイ教育開発Vol.04】とにかく足を動かし続けた一ヶ月間。多くの方との繋がりは、プロジェクトを大きく動かすキッカケに! https://eedu.jp/blog/2014/11/26/paraguay04/ https://eedu.jp/blog/2014/11/26/paraguay04/#respond Tue, 25 Nov 2014 23:00:12 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=34069 南米と言えばサッカー!町ではユニホームが並んでいます。 Hola! e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。日本の反対に位置する国パラグアイにて、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。 […]

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南米と言えばサッカー!町ではユニホームが並んでいます。

Hola! e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。日本の反対に位置する国パラグアイにて、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。

前回の記事では、日系人の方々が集まるイベントに潜り込み、パラグアイの教育事情、特に大学受験に関してインタビューを行ったことについて書かせて頂きました。

今回は、大学受験だけでなく、さらにパラグアイの教育事情について知るために調査を進めていったことについてお話したいと思います。

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とにかく足を動かした一ヶ月間

パラグアイに到着してからの最初の一ヶ月間は、とにかく色々な方々のお話を聞こう!と思っていました。

プロジェクト立ち上げのためのニーズ調査の段階では、教育に限らず、あらゆる角度からパラグアイという国を知ることが大切だと思ったからです。

去年初めてのパラグアイ渡航でお世話になった方、日本で行われたパラグアイ関係者の方々が一同に集まるイベントで紹介して頂いた方などに、毎日のように直接お会いしお話をしました。

Fundación Paraguaya訪問!

fundación paraguaya

色々な方々にお会いした中で、パラグアイ国内の教育支援活動も行っているFundación Paraguayaに訪問しました。

ここでは、メリッサさんがパラグアイの教育事情について丁寧に説明をしてくれました。

そしてこの訪問の最大のポイントは、メリッサさんが英語を話せる!ということです。

これまで、パラグアイなまりのスペイン語に苦戦し、正直パラグアイ人にお話を聞いても、半分以上分かっていませんでした。

パラグアイで出会った初めての英語を話せる方ということで、今まで理解が浅かった部分も含め、たくさんの情報を聞き出しました。

メリッサさんのお話から見えてきたパラグアイの教育課題

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写真左がメリッサさん

メリッサさんとのお話の中で見えてきたパラグアイの教育課題は「言葉」です。

僕もプロジェクトを進めるにあたって苦戦しているスペイン語。どうやらパラグアイの農村部の子どもたちにとっても、このスペイン語が最大の壁となっているというのです。

パラグアイではスペイン語と現地語のグアラニー語の2つが公用語になっています。そのため、学校教育の現場では、地域によって使われる言葉が違ってきます。都市部では、授業の中でスペイン語が使われる割合が高い一方、農村部では、グアラニー語が使われる割合の方が高いのです。

そして、このことが教育の格差を生み出す原因となっています。

農村部の子どもたち、特に中学校や高校がない村の子どもたちは、進学のために学校のある都市部まで出てこなければなりません。しかし、都市部の学校に進学した途端、授業で使用される言語はスペイン語。これまでグアラニー語を中心に授業を受けてきた子どもたちにとって、そうではない子どもたちとの間で、授業の理解度に差が生まれてしまうのです。

言葉が充分に理解できないということは、スペイン語で授業が行われるすべての科目において遅れをとってしまうということです。

そして、それが原因で授業についていけなくなった子どもたちの中には、1,2年で学校を辞めてしまう子もいるというのです。

これまで同じように充分にスペイン語が理解できなかった自分は、その気持ちがとても分かるような気がしました。

JICAパラグアイ事務所訪問!

JICAでは、教育担当の方とNGO Japan Desk担当のお二方とお話をしました。

お話の中で、パラグアイの教育事情に関して特に印象に残ったことは、

  • 理数系科目を苦手とする子どもが多い
  • 体育や音楽などの情操教育がない
  • 大学入試は国立大学以外ほとんどない(お金だけで入れてしまう)

という3つでした。特に3つ目に関して、アスンシオン国立大学の学生へのインタビューも踏まえ、フィリピンやインドネシアのように大学受験コンテンツを作成することは難しいかもしれないと思いました。

プロジェクトが動き出す大きな出会い

JICAでは、教育事情に関してお話を聞けただけでなく、2つのパラグアイで活動する日本のNGOを紹介して頂きました。

特に、そのうちの一つのNGOの名前は、日本でもパラグアイでも至る所で耳にしていました。

「パラグアイでとても勢力的に活動しているNGOだよ!」
「代表の方は女性だけど、とってもアクティブな方だよ!」

これは是非お会いするしかない!さっそく電話でアポイントを取り、お会いして頂けることになりました。

そしてこの出会いから、パラグアイプロジェクトは大きく動き出すことになるのです!

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最高の音色を奏でるために、南米パラグアイへ音楽留学をーーアルパ奏者・小野華那子さんインタビュー https://eedu.jp/blog/2014/11/24/interview-paraguay-arpa-music/ https://eedu.jp/blog/2014/11/24/interview-paraguay-arpa-music/#respond Sun, 23 Nov 2014 23:20:09 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=35783 みなさんは「アルパ」という楽器をご存知ですか? スペイン語でハープを意味するこのアルパは、メキシコ、ベネズエラ、ペルーなど、中南米諸国を中心に人々に愛され、余暇やパーティーの際にアルパを奏でたり聴いたりして楽しまれていま […]

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みなさんは「アルパ」という楽器をご存知ですか?

スペイン語でハープを意味するこのアルパは、メキシコ、ベネズエラ、ペルーなど、中南米諸国を中心に人々に愛され、余暇やパーティーの際にアルパを奏でたり聴いたりして楽しまれています。

今回は、アルパ、特にパラグアイハープ奏者である小野華那子さんに、アルパについて、そしてこれから初めて南米パラグアイへ飛び込む理由についてお聞きしてきました(聞き手:田才諒哉)。

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アルパ奏者・小野華那子さんインタビュー

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ーーまずは、アルパについて知らない方も多いと思うので、アルパのことについて教えてください。

アルパは、オーケストラなどで見かけるグランドハープよりも小型で、明るい音色が特徴です。そのラテン的な音色が、中南米の人々に愛される理由の一つかもしれません。36〜37本のナイロン弦を爪で弾いて演奏します。

アルパの曲には描写曲が多々あります。イグアスの滝をイメージして作られた「カスカーダ」や、蒸気の音、加速や減速、列車の様子を一曲の中で表現した「牛乳列車」が代表的な曲として知られています。

また、アルパを習うにあたって楽譜がないので、アルパを弾いている人の演奏を目で見て、聴いて覚えなければなりません。

ーー次に、アルパを始めたキッカケを教えてください。

10歳の頃に、初めてコンサートでアルパの演奏を聴いたときに、「アルパを弾きたい!」と思いました。

最初は、実家の青森から仙台まで通ってパラグアイアルパを教えてもらった後、今度は東京まで数カ月に一度通い、メキシコのアルパを教えてもらっていました。現在は、メキシコの曲も取り入れつつ、パラグアイのアルパを中心に演奏しています。

好きなことを極めるために途上国へ

ーー来年からアルパを習うためにパラグアイへの留学を決めたそうですが、その理由を教えてください。

10歳からアルパを続けてきて、色々な大会にも出場し、昨年は全日本アルパコンクールで2位にもなることができました。

そうした中で、「本場のアルパを学び、もっと演奏技術を磨きたい」と素直に思ったことが最大の理由です。

パラグアイに行ったことがないよりも、実際にパラグアイという国の空気や文化に触れることで、より自分の演奏が良くなると思ったのです。

もともとパラグアイアルパは、ダンスなどに使われる曲も多く演奏されているので、パラグアイの伝統的なボトルダンス(頭の上に瓶などを何本も乗せて踊るパフォーマンス)や、ダンスのリズムを見て学びたいと思いました。

ーー音楽がキッカケでパラグアイへ行く。途上国へ行くのにもたくさんの理由があるんですね。初めてのパラグアイということですが、不安などはないのでしょうか?

アルパの先生の話で、パラグアイは南米の中でも比較的治安が良く、親日な国だそうなので不安はあまりないかもしれません。

実際に私がこれまで会ったことがあるパラグアイ人の方も、みんな明るくて朗らかで、とても南米らしく陽気な国なんだろうなと思います。

途上国での生活に対する不安よりもむしろ、自分にとって新鮮なものばかりなので、楽しみという気持ちの方が今は強いですね。

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ーー最後に、アルパの魅力を教えてください。

ラテン調の美しい音色、聴いているだけでワクワクする曲が多いことだと思います。また、アルパはパラグアイの民族楽器ですが、「赤とんぼ」など日本の童謡にも良く合う楽器なんです。だから、ラテンの人々だけでなく、日本の方々の心にも響きやすい楽器だと思います。ぜひ実際に演奏を聴いて、アルパの魅力を多くの方に感じてもらいたいです。

アルパの演奏を聴きたい方はチェック!

いかがでしたでしょうか?

南米パラグアイでは、休日の公園やパーティーなどの際に、アルパを奏で、聴いて楽しむ人々が大勢います。その国に訪れた気分で、途上国で愛されている音楽を聴くことも、その国を知る一つの方法かもしれませんね。

実際にアルパの音色を聴いてみたくなった方は、下のイベントで小野さんがアルパの演奏をしてくださるので、ぜひ聴きにきてみてください!


チケットの購入はコチラ! »

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ポケットのないスーツに注文が殺到?国内の汚職をなくすために作られた、南米パラグアイRobert社の取り組みをご紹介! https://eedu.jp/blog/2014/11/10/paraguay-pocketless-suit/ https://eedu.jp/blog/2014/11/10/paraguay-pocketless-suit/#respond Mon, 10 Nov 2014 03:58:13 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=35185 photo credit: infobae 南米パラグアイでは今、ポケットのないスーツに注文が相次いでいます。 スーツと言えば、ポケットが付いているのが一般的ですよね。 いったいなぜ、ポケットのないスーツに人気が出てい […]

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photo credit: infobae

南米パラグアイでは今、ポケットのないスーツに注文が相次いでいます。

スーツと言えば、ポケットが付いているのが一般的ですよね。

いったいなぜ、ポケットのないスーツに人気が出ているのでしょうか?

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途上国における汚職・腐敗の現状

ところで、世界の国々の汚職・腐敗の度合いを測ったランキングがあることをみなさんはご存知でしたか?

各国のビジネスマンに「この一年間で賄賂を払ったことがあるか」、企業に「公開された倫理基準があるか」などを調査し、それを数値化してランキングにしたものです。

汚職・腐敗防止活動を展開する国際NGOトランスペアレンシー・インターナショナルが2013年に発表した「CPI(腐敗認識指数、Corruption Perception Index)」によると、パラグアイは全調査対象177カ国中150位と、とても低い数値を示しています。

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via TRANSPARENCY INTERNATIONAL

世界のCPI指数を見てみても、開発途上国では9割以上の国が、最も清潔な状態を100としたときの半分以下の数値となっています。

ポケットなしスーツ誕生のストーリー

パラグアイで、与党コロラド党のホセ・マリア・イバニェス副党首が、邸宅の使用人の給料の支払いに公金を充てたとして起訴される事件が起きました。

そこで、高級紳士服などを手掛けるパラグアイの衣料品チェーン「Robert」は、国内で横行する政治家の汚職に対抗するため、ポケットがないスーツを発売しました。

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photo credit: infobae

 
そのポケットなしスーツの新シリーズの名前は、汚職した副党首の名前を取り「イバニェス」。汚職した政治家の名前をそのまま取ってくる思い切りの良さは南米らしいですね。

Robert社のオーナー、ロベルト・エスピノラ氏はこう言います。

政治家の汚職に対する嫌悪感を表すために、このポケットなしスーツを作りました。

お客さんにもこの想いに共感してもらおうと、店内にはスーツとともに「誠実さをファッショナブルに」というメッセージも掲げられています。

汚職や腐敗のない理想の世界を目指して

パラグアイでは、一般市民の方から、政治家の汚職は本当にひどいという声もよく聞きます。

こうした国民の声を反映し、商品化に移された「ポケットなしスーツ」。実際に売れ行きも好調のようです。

政治家の汚職に対して実際にアクションを起こし、市民一体となって汚職や腐敗は許さないというムーブメントを起こす。このような動きがもっともっと出てくれば、汚職や腐敗のないクリーンな世界が実現できるかもしれませんね。

infobaeトランスペアレンシー・ジャパン

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【パラグアイ教育開発Vol.03】日系人にインタビュー!そこから見えてきた、ちょっと変わったパラグアイの大学入試制度 https://eedu.jp/blog/2014/09/21/paraguay03/ https://eedu.jp/blog/2014/09/21/paraguay03/#respond Sun, 21 Sep 2014 00:36:11 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=33093 パラグアイの伝統民芸品です Hola! e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。日本の反対に位置する国パラグアイにて、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。 前回の記事では、パラグアイ […]

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パラグアイの伝統民芸品です

Hola! e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。日本の反対に位置する国パラグアイにて、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。

前回の記事では、パラグアイに到着してからのこと、パラグアイの日系社会についてお話させて頂きました。

今回は、現地の教育事情について調査するべく行った、日系人へのインタビューから見えてきたパラグアイの大学受験制度についてお話したいと思います。

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日本語で調査するための作戦

「日系人の大学生を探す」

前回掲げたミッションを達成するため、日系人の方々が集まるイベントにお手伝い役として参加させて頂き、そこで日系人の大学生に接触するという作戦に出ました。

イベントには、約100名ほどの日系人の方々が集まり、会場では日本語が飛び交います。まるでここが日本であるかのようにすら感じさせます。

日本からパラグアイに移住してきた方々、いわゆる1世の世代の高齢者の方々が多かったものの、中には数人の若者たちもいました。さっそく声を掛けてみます。

僕:「今、パラグアイで何をしていますか?」
日系人の若者:「学生だよ。アスンシオン国立大学に通っている。」

あっさり作戦は大成功。しかも、アスンシオン国立大学とは、パラグアイNo.1の国立大学で、日本では東京大学にあたる、国内最高峰の大学です。

これは色々と調査するしかない!さっそくこの日出会った日系人のアキにインタビューを開始しました!

アキにインタビュー!

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左側がアキ

僕:「アキは今何年生?」
アキ:「農学部の1年生だよ。」
僕:「じゃあ大学に入学したばっかりだ!大学入試はどうだった?」
アキ:「まだ受けてないよ。これから試験を受けるんだ。」
僕:「これから?じゃあまだ大学には通ってないのかな?」
アキ:「ううん、毎日大学で授業を受けているよ。今は大学入試のために大学で勉強しているんだ。」
僕:「!?!?!?」

さっぱり状況が掴めません。大学で授業を受けているのに大学入試は受けていない?でもこれから入学試験がある?

さらに詳しく聞いてみると、パラグアイの大学の変わったシステムの現状が見えてきました。

「お金」という最大の壁

パラグアイには、1989年まで、アスンシオン国立大学とカトリック大学の2つの大学しか存在していませんでした。最近になり、私立大学がたくさん設立されるようになったそうです。

そして、見えてきたパラグアイの大学入学のための最大の壁は「お金」です。

私立大学には入学試験はなく、お金さえ払えば基本的には誰でも入学することができます。また、国内最高峰のアスンシオン国立大学も、最初の1年間は授業料を払えば誰でも入れるというのです。そして、1年後に大学入試が行われ、その試験をパスしたものだけが、ようやく正式なアスンシオン国立大学生になれるのです。

分かり易く言うと「仮入学」のような制度です。その仮入学の1年間の間に、大学で大学受験のための勉強をするというのです。また、バングラデシュやスリランカなどと同様、多くの学生が学校の授業のみならず、予備校にも通っているとのことでした。

この制度、言い方を換えれば、「お金のない学生は、大学入試のチャンスすら得られない」ということです。

なぜなら、大学入試を受けるためには、1年間の仮入学をせねばならず、そのためには、入学金や授業料が発生するからです。

お金のない貧しい学生は、大学受験のためのスタートラインにも立てないのでした。

他の地域とは異なる南米の教育事情

バングラデシュからスタートしたe-Education Project。現在は、東南アジアを中心に10カ国でプロジェクトが行われています。

バングラデシュでは、貧しい農村部から国内No.1大学への合格者が出ました。フィリピンインドネシアでも、大学合格者が出ています。

そして今年から新たに始まったパラグアイプロジェクト。舞台は南米。どうやらこれまでとは勝手が異なるようです。

もし、映像で大学受験コンテンツを作成しても、結局お金がなければ大学に入ることができないパラグアイの教育システム。さすがにこのシステムを壊すことはできません。

大学だけでなく、もっと幅広くパラグアイの教育の現状を知る必要がある。そう思い、さらに教育について調査を進めていくことにしました!

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途上国だってオシャレなものには敏感!南米パラグアイの伝統民芸品「ニャンドゥティ」をご紹介! https://eedu.jp/blog/2014/09/13/paraguay-nyanduti-jammin/ https://eedu.jp/blog/2014/09/13/paraguay-nyanduti-jammin/#respond Sat, 13 Sep 2014 00:50:21 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=33292 トジョウエンジン運営団体のe-Education Projectでは、今週一週間、チャリティー専門ファッションブランドのJAMMINとコラボTシャツの販売を行っています。 ところで、途上国のファッションをみなさんはご存知 […]

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トジョウエンジン運営団体のe-Education Projectでは、今週一週間、チャリティー専門ファッションブランドのJAMMINコラボTシャツの販売を行っています。

ところで、途上国のファッションをみなさんはご存知ですか?

なかなかイメージのつかない途上国のファッション。途上国の人たちも「オシャレ」なものには敏感です。

そこで今回は、パラグアイの伝統民芸品「ニャンドゥティ」の紹介をしたいと思います。

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ニャンドゥティとは?

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形も色も大きさも様々なニャンドゥティ

ニャンドゥティとは、パラグアイの先住民族であるグアラニー族の言葉で、「蜘蛛の巣」を意味します。

すべて手作りで編まれるニャンドゥティ。女性たちが製作に、小さいものでも3〜4時間、大きいものは何日もかけて仕上げます。

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針子さんが実際にニャンドゥティを制作しているところ

コースターやテーブルクロス、服やかばんや帽子など、様々な種類のニャンドゥティの作品があります。

ニャンドゥティの作品を写真で紹介!

すべて手作りのニャンドゥティ。それだけに、一つとして同じものは存在しません。

かたち、色、大きさ、すべて異なるニャンドゥティの中から自分好みのものを見つけるのです。

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ニャンドゥティピアス。パラグアイでは女性がよくつけているのを見かけます。

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ドレスもあります!

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パラグアイでは式典やお祭りの際に、このニャンドゥティのドレスを着ます。

下の写真は、ボトルダンスという踊りを、ニャンドゥティのドレスを着て踊っているところです。

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いかがでしたでしょう?

国の文化を知る方法はたくさんありますが、伝統工芸やファッションを通じて見えてくるものもたくさんあるのです!

JAMMIN×e-Education ProjectコラボTシャツ販売中!

9月14日(日)までの今週一週間、私たちe-Education Projectは、JAMMINとコラボしてファッションアイテムを販売しています!

Tシャツもしくはトートバッグを1つ購入すると、700円がe-Education Projectの活動費として寄付されます。

JAMMINのホームページにTシャツのサイズ・色などが掲載されています。詳しくはこちらをご覧下さい!

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コラボTシャツの詳細を見る »

[写真協力:ミタイ・ミタクニャイ基金

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【パラグアイ教育開発Vol.02】言葉が全く分からない…そんな中最初に見つけた切り口は、パラグアイの日系社会だった https://eedu.jp/blog/2014/08/31/paraguay02/ https://eedu.jp/blog/2014/08/31/paraguay02/#respond Sat, 30 Aug 2014 23:00:19 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=32793 Hola! e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。日本の反対に位置する国パラグアイにて、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。 前回は、パラグアイ出発までの国内での準備期間のことにつ […]

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Hola! e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。日本の反対に位置する国パラグアイにて、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。

前回は、パラグアイ出発までの国内での準備期間のことについてお話致しました。

いよいよ今回から、ゼロから飛び込んだパラグアイでの活動についてお話させて頂きます。

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1年ぶりにパラグアイに到着!

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首都アスンシオンのシルビオ・ペッティロッシ国際空港

日本から片道約35時間。飛行機を3回乗り継ぎ、ようやくパラグアイに着いた頃にはどっぷり疲れが。

それでも、1年ぶりのパラグアイに心は踊っていました。

空港に到着し、出迎えてくれたのは、去年パラグアイで友達になった日系パラグアイ人の2人でした。

「久しぶり!」「長旅お疲れ様!」

そう、彼らは日本語を話すことができます。地球の反対側で日本語が使われているなんて、ちょっと不思議な感覚です。僕がパラグアイに再び帰ってきたいと思った理由の一つには、日系パラグアイ人との出会いもありました。

パラグアイの日系社会

パラグアイには、いくつかの日系移住地が存在します。78年前よりパラグアイへの移住がスタートし、現在も7,000人を超える日系パラグアイ人が住んでいます。

移住地によっても差はありますが、日本語を話すことが出来る人も大勢います。日本の文化を失わないために、積極的に日本語教育、文化伝承も行われているのです。

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移住地で行われる運動会の様子。ソーラン節を踊っています。

パラグアイはとても親日な国です。それは、これまで日系人がパラグアイに果たしてきた貢献の現れだと思います。

2011年の東日本大震災の際にも、「豆腐100万丁プロジェクト」と題し、日系移住地の一つであるイグアス移住地を中心に、被災地に豆腐100万丁分の大豆が送られました。

日本の反対に位置する南米パラグアイ。実は、遠いようで凄く日本に近い存在なのです。

まずは教育の現状を知ることから!

とにもかくにも、まずはパラグアイの教育の現状を知ることから始めなければなりません。

さっそく教育関係者の方々にインタビュースタート!…できたら良かったのですが、今の自分のスペイン語力では到底無理でした。パラグアイに到着してから、様々な場面でパラグアイ人と話す機会がありましたが、スペイン語がまったく分かりません。

パラグアイ人:「◎△$♪×¥●&%#?!」
僕:「Sí…(はい…)」

着いてすぐの頃は本当にこればかり。

パラグアイで使われるスペイン語はカステジャーノと呼ばれ、スペインで使われるスペイン語とは異なります。また、同じ南米でも地域によって発音やイントネーションが違ったり、単語の意味の使われ方が違ったり。日本にいる間に必死に勉強したものの、実際に使ってみるとこれほどまで使えないとは…。この状態でパラグアイ人にインタビューするのは絶対無理でした。

ではどうすれば良いでしょう?

答えは冒頭でお伝えした通り!

パラグアイにはたくさんの日系パラグアイ人が住んでおり、現地の大学に通う日系人ならきっと日本語でインタビューができるはず。こうして現地の大学事情について調査するべく、日系人の大学生探しが始まりました!

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途上国でのNGO運営は苦労と困難の連続! それでもパラグアイで活動する理由とは?ーーNGO EGAO代表・原田千晶さんインタビュー(後編) https://eedu.jp/blog/2014/08/28/ngo-egao-chiaki-harada/ https://eedu.jp/blog/2014/08/28/ngo-egao-chiaki-harada/#respond Wed, 27 Aug 2014 23:00:45 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=32784 Hola! ついにNGO EGAO代表・原田千晶さんインタビュー最終章です! 前回の記事では、原田さんが青年海外協力隊員としてパラグアイで活動していた当時のことについて語って頂きました。 パラグアイで2年間の協力隊経験。 […]

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Hola! ついにNGO EGAO代表・原田千晶さんインタビュー最終章です!

前回の記事では、原田さんが青年海外協力隊員としてパラグアイで活動していた当時のことについて語って頂きました。

今回は、隊員としての活動を終え、NGOを立ち上げるに至った経緯、現在、これからの活動についてお話を伺いました(聞き手:田才諒哉)。

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ある一言がキッカケで、NGO立ち上げを決意!

帰国後、ある会社の里山開発事業を長野県白馬村で携わりながら、常に私の任地であったサプカイ市の人たちとやり取りをしていました。そうこうしているうちに「パラグアイに戻りたい」と居ても立っても居られない気持ちになっていきました。

一番のキッカケは、JICAのボランティア調整員であった、ある方の一言でした。

「想いがあるならなんで今すぐやらないの?」
「一緒にNGOを立ち上げよう!」

こう声を掛けて頂いたのです。その一言で私は会社を辞め、強い思いを持ち、パラグアイでNGOを立ち上げることを決意しました。

立ち上げ当初は困難の連続…

こうして再び2011年11月、パラグアイに帰ってきたものの、いざNGOをゼロから立ち上げるとなると困難なことばかりでした。

とにかく何から取り組めば良いか分からなかったので、ある人を訪ねてNGO設立を支援する人を紹介してもらい、短い滞在期間の中急いで立ち上げの準備をしたのです。それと平行して永住権申請もしました。2012年は、NGO運営に関する諸事情を理解することや方向性を定めるのに時間を要しました。

2013年、申請していた永住権がなかなか下りてこなかったり、NGO設立のために名前を借りていたパラグアイ人の方ともめたりと、団体内部の基盤を整えるまでに時間がかかり、活動がほとんど進みませんでした。

しかし、NGOを共に動かしてくれる現地のパートナーが見つかると、ようやく物事が動きだし、アスンシオン国立大学の建築学科やパラグアイ国立鉄道と協力協定を結び、物事がようやく少しずつ進むようになりました。

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アスンシオン国立大学の学生たちと

また、サプカイ市の鉄道歴史資料館に併設された視聴覚室に、協力隊を育てる会とパラグアイフェスティバル実行委員会からの支援により、オーディオ機材を導入することができ、地元の人や政府機関、民間企業の方などを招いて、開館式とパネルディスカッションを行いました。

その後、パラグアイの文化庁からも同プロジェクトに支援してもらい、不足していた機材を導入できるまでになったのです。

活動の幅が広がりつつある現在

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パラグアリ県庁と協力協定を調印

今年に入り、協力隊員時代から活動してきた市の県、パラグアリ県庁と文化・教育・観光等の分野において相互に協力・連携を図るとともに、地域の活性化と人材の育成を図ることを目的に協力協定を結びました。

いま、この県と日本のどこかの県との間で姉妹都市が締結できないか構想中です。NGOが間に立って、日本とパラグアイを繋ぐことができたら面白いなと考えています。

また、ブラジルとの国境に位置するアルトパラナ県でも新たにプロジェクトを行おうと、地元の国立エステ大学やその県で活動するファンデーションと共に話し合いを進めています。

途上国でNGOを運営する上での困難とは

パラグアイでのNGO運営は、毎日苦労・困難の連続です。

特に言語の壁が大きいです。何事も書面で残さないといけないので、資料作成にとても時間を要します。また、伝えたい事が伝えきれない時のもどかしさは、何とも言えません。

そして、何年ここで活動をしていても人々の価値観や考え方を理解するのに戸惑う時があります。どこかで“日本だったらこうなのに…”と考えてしまう自分がいますね。なので、もっとパラグアイの歴史や国民性、現在の経済状況を知り、更に人々の価値観や考え方を理解するよう、常日頃心がけています。

さらに運営上一番の課題は、資金調達です。政府機関や国際機関等の助成金だけに頼っての運営は厳しいです。より継続的に活動できるよう、NGOの組織能力向上に力を入れていきたいと思います。

EGAOでいられることが一番の財産

このような中でも、こうやって毎日NGO活動を続けてこられているのは、周りの「人」のおかげに尽きます。

自分を支えてくれる人。応援してくれる人。分からないことを色々と教え助けてくれる人。そして愛情を注いでくれる人。

そういった方たちの為にも、自分は頑張り続けようと思います。

わずかながらでもこの活動が誰かの役に立つことができ、みんなで楽しい時間を過ごすことができ、笑ってEGAOでいれたら、NGO EGAOにとって、そして私にとって、お金では買うことのできない一番の財産だと思います。

【インタビュー終わり】

3回に渡るインタビュー連載、いかがでしたでしょうか?

僕もNGO EGAOの現地での活動を実際に見させて頂く中で、原田さんのエネルギッシュさ、タフさ、行動力にいつも刺激をもらっています。

そんな原田さんのパラグアイでNGO運営に至るまでのストーリー、よろしければ一番最初の記事からぜひご覧ください!

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【パラグアイ教育開発Vol.01】渡航費、スペイン語、国内研修。様々な不安を乗り越え、いざ南米パラグアイへ出発! https://eedu.jp/blog/2014/08/24/paraguay01/ https://eedu.jp/blog/2014/08/24/paraguay01/#comments Sun, 24 Aug 2014 04:03:48 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=32682 Hola!(こんにちは!)e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。日本の反対に位置する国パラグアイにて、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。 前回は、僕が南米パラグアイでプロジェクト […]

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Hola!(こんにちは!)e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。日本の反対に位置する国パラグアイにて、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。

前回は、僕が南米パラグアイでプロジェクトを行うことになった経緯、プロジェクトにかける想いについて書かせて頂きました。

今回は、パラグアイ出発までの国内でのことについてお話したいと思います。

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覚悟を決め、ついにスタートラインに立つ!

「やっぱり、パラグアイでプロジェクトをやらせてください!」

代表の開人さんにこう告げた瞬間、体が震えるほどのワクワクを感じました。

自分の本当にやりたいことに挑戦できる。パラグアイ出発までの残された期間、日本でやれるだけのことはすべてやろう!

覚悟を決め、ついにスタートラインに立ったのです。

現実に立ちはだかる壁

覚悟を決め、スタートラインに立ったものの、いざ冷静に考えてみるといくつもの不安要素が出てきました。

「渡航費どうしよう…」

日本のちょうど反対に位置するパラグアイ、時差13時間、もちろんそこに行くまでのお金はとてつもない額です。春休みを返上し、アルバイト、短期バイトなどを積み重ね、なんとか渡航費を集めることができました。

「スペイン語どうしよう…」

次なる壁は言葉の壁です。途上国でプロジェクトを実施するとなれば、その国の言葉が話せなければ話になりません。正直自分はこの時点で挨拶程度のスペイン語しか話せませんでした。覚悟だけではどうにもなりません。

また、1年前のパラグアイでの経験上、パラグアイで英語を話す人はほぼいないということも分かっていました。そのため、僕にとってスペイン語の習得は急務でした。

空いた時間を見つけては参考書をもとに勉強、ボリビア人の友達にお願いをしてマンツーマンレッスン、オンラインのスペイン語会話も利用しました。

新メンバー国内研修!

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渡航に向けての準備を進めるとともに、毎週国内研修が行われ、3月の国内研修最終合宿では、恒例のプレゼン大会が行われました。

国内研修が始まったとき、僕の担当国はパラグアイではありませんでした。でも、メンターであった初代マニラプロジェクト担当の秦さんを中心に、e-Educationのメンバー、外部の方々からのご指摘やアドバイスを受け、自分の中で本当にやりたいことに辿り着き、パラグアイでプロジェクトを行うイメージが段々と具体的になっていきました。

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国内研修最終合宿のプレゼンを終えて

パラグアイ関係者が大集合!突撃でプレゼンを行う!

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4月上旬、パラグアイに縁のある方々が一同に集まるお花見会に参加させて頂きました。

大使館関係者の方、JICA関係者の方、元JOCVの方、日系パラグアイ人の方、南米料理好きの方など、総勢70名ほどの様々なバックグラウンドを持った方々が集いました。

「日本でやれるだけのことはすべてやる!」

ゼロからパラグアイでプロジェクトを立ち上げる僕にとって、こんなに貴重なお話が聞ける機会はありません。当日までにプロジェクトの企画書を100枚用意し、お花見会に参加された方々ひとりひとりに、突撃でプレゼンテーションを行いました。

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本当のところ、当日まで「こんな図々しいことをして良いのだろうか…」と思い、お話を聞くくらいにしとこうかと思ったりもしました。

けど、一歩を踏み出したことによって、「パラグアイに住んでる○○さんを紹介してあげるよ!」「現地でNGO活動をしている○○さんと繋いであげるよ!」「パラグアイにも良いスペイン語の語学学校があるから紹介してあげるよ!」と、パラグアイに行く前からたくさんの繋がりを作ることができました。

この出会いが後にプロジェクトに大きく関わってくるとは、この時は思いもしませんでしたが、人との繋がりの大切さは、プロジェクトを行う上で本当に大切なことだと実感しました。

覚悟と不安の狭間で

いよいよパラグアイ出発の時。日本でやれるだけのことはすべてやる!つもりでここまで走ってきましたが、いざ出発となると、もっとできたんじゃないか、本当に自分にできるのだろうかと不安になったりもしました。

「やっぱり、パラグアイでプロジェクトをやらせてください!」

あのとき覚悟は決めたものの、正直不安はいっぱいです。毎日のように、ふとした瞬間に大丈夫だろうか…と思ったりもしました。

大きいスーツケーツにでっかいバックパック、リュックも前にしょい、空港まで向かいます。日本からパラグアイまでは片道約35時間。きっと簡単には帰ってくることはできません。

これからパラグアイに向かうという期待と不安の中、空港に向かうまでの途中の駅で、これまで2年間パラグアイ農村部での学校建設プロジェクトを一緒にやってきた仲間たちが見送りに来てくれました。

「頑張れ!応援してる!」
「パラグアイのために、自分たちが行けない分も任せた!」

これからどんなストーリーが待っているのか分かりません。でも、不安は吹っ飛びました。応援してくれる仲間はこんなにも心強いのかと。

再び強い覚悟を決め、日本の反対、南米パラグアイに旅立ちました!

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大好きな場所で本当にやりたいことをやる!国際協力ゼミ、青年海外協力隊の次に選んだ舞台は、南米パラグアイの教育革命!(横浜国立大学・田才諒哉) https://eedu.jp/blog/2014/08/10/paraguay_ryoya_tasai/ https://eedu.jp/blog/2014/08/10/paraguay_ryoya_tasai/#respond Sun, 10 Aug 2014 00:44:48 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=29884 トジョウエンジンをご覧のみなさん、こんにちは!e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。 現在、南米大陸中央に位置する国パラグアイで、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。 今回は、僕が […]

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トジョウエンジンをご覧のみなさん、こんにちは!e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。

現在、南米大陸中央に位置する国パラグアイで、南米初のドラゴン桜を咲かせるために活動しています。

今回は、僕がパラグアイという国でe-Education Projectを立ち上げることになった経緯についてお話させてください。

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大学で国際協力を勉強。NGO活動をスタート!

大学2年生のとき、国際協力を専門に勉強するゼミに入りました。

特にそれまで国際協力に強い関心を持っていた訳ではなかったのですが、なんとなく惹かれるものがあり入りました。

児童労働、学校に通えない子どもたち、スラムの生活、難民問題…こんなにも自分の知らない世界があることに衝撃を受け、国際協力のゼミに入ります。

ゼミでは、座学のみならず、担当教員である藤掛洋子先生が代表を務めるNGOミタイ・ミタクニャイ基金の活動を手伝っていくことになりました。

そこで掲げた僕たちの目標はパラグアイの農村部に学校を建てること。こうして、関東圏内で行われるイベントや学園祭で学校建設資金を集め、2013年9月、実際にパラグアイを訪れました。

パラグアイで痛感した国際協力の難しさ。でも…

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村の住民と学校建設についての話し合いをしている様子[photo credit: 藤掛洋子研究室]

パラグアイに行く前、確かに村の人たちからは、「学校が必要だ」という声があることを知っていました。

「あとは教室の数や建設の場所など、具体的なことを話せば建てられる!」

そう思っていました。もちろん、これまで国際協力について勉強し、学校というハードだけでなくソフトはどうするのか?維持はどうしていくのか?そうしたことも学生なりに考えてきたつもりでした。

しかし、現場で起きていることは、本に書いてあるようなことばかりではありませんでした。土地の所有権の問題、コミュニティー内外の利害関係、住民ひとりひとりの教育観。そこには、実際に現地の人々と向き合わなければ分からないことがたくさんありました。

結局、僕たちは学校建設に取りかかることができないまま日本に帰国しました。

「国際協力って本当にむずかしい。でも、すごくやりがいのある仕事かもしれない」

このとき、将来は国際協力の道に進もうと決心しました。

夢に向かって踏み出すも、いきなりの挫折。

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協力隊員時代、ザンビアの学校で授業をしている様子

その後、国際協力の道に進むと決めた僕は、e-Education Projectに参加。さらに、少しでも現場での経験を積みたいと思い、青年海外協力隊の短期派遣として、ザンビアで活動をしました。

しかし、待っていたのは挫折でした

「英語も上手く話せない、専門的な知識がある訳でもない、ましてやまだ社会経験もない自分が、この地域の人々のために何ができているのだろう。足手惑いなんじゃないか」

毎日毎日悩みました。

停電や断水も多い僕の任地では、夜になると何もすることがないことも多々あります。そんなときは、悩んで悩んで泥沼にはまっていくようでした。

任地の方々のおかげで活動はなんとか形にすることができたものの、僕はいきなりの挫折を味わいました。

実は別の国でプロジェクトをやる予定だった

ザンビアから日本へ帰国すると、一緒にパラグアイで学校建設活動をしてきた仲間たちが就職活動を始め、僕も次の進路が決まりつつあり、パラグアイでの活動は停滞していました。

でも、僕はずっとパラグアイで何かしたいという想いが心に引っかかっていました。

そんな時、e-Educationの国内研修でプロジェクトの企画案のプレゼンをしていると(実はこの時は担当国がパラグアイではありませんでした)、メンバーからこう言われました。

「本当にやりたいという気持ちが伝わってこない」

図星でした。プロジェクト案を考えていても、どこかで腑に落ちない自分がいました。

パラグアイで出会った一人の少年

話は戻り、パラグアイでのこと。

学校建設予定地とは違うある村を訪れた時、大雨で車が赤土道にはまり、ホテルに帰ることができなくなってしまいました。

そんな時、駆けつけてくれたのは村の人たちでした。大人だけでなく、子どもたちも一緒になって車を押し、数時間かけて赤土道を抜けることができました。

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泥だらけでびちょびちょになったけれど、車を押してる途中でもビールを飲み始めちゃう大人たち、泥を投げ合って遊ぶ楽しそうな子どもたち、みんなが最後まで一緒になって押してくれた優しさに、本当にこの村の人たちは素敵だなと感じました。

再びこの村を訪れた時、すっかり僕たちの名前も覚えてくれた子どもたちと色々話す時間がありました。

この村では、多くの人たちは小学校までしか学校に通えません。その後はすぐに農業を手伝います。

「もっと勉強がしたい」「勉強がしたくてもできない」

これが僕が一番仲良くなった少年の言葉でした。このとき、素直になんとかしたいと思いました。

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本当にやりたいことのために、逃げない。

「本当にやりたいという気持ちが伝わってこない」

まさに本心を突かれたその日の夜、本当に自分のしたいことは何なのか、ずっと家で考えていました。

「パラグアイでプロジェクトをやってみたい。けど、スペイン語もまったく話せない。南米まで行くにはお金もたくさんかかる。きっとまた挫折を味わうかもしれない」

考えれば考えるほど、パラグアイという国でプロジェクトを行うことは困難なように思えました。

でも、やりたいことのために、「これができないから」という理由で諦めるのは辞めました

あのとき国際協力の道に進むキッカケとなった国。これまで2年間仲間と共に想いを込めて活動してきた国。そしてなにより僕は、パラグアイという国の人や文化が好きでした。

そう思うと同時に、代表の開人さんに連絡をしていました。

「やっぱり、パラグアイでプロジェクトをやらせてください!」

開人さんは笑っていました。

いざ、地球の反対パラグアイへ!

ゼロから作り上げていくe-Educationのプロジェクトは、きっと今まで以上に大変なことが待っているでしょう。スペイン語も全くできません。挫折も何度も味わうかもしれない。

けど、覚悟はできました

本当に好きな場所で本当にやりたいことができているから。

日本の反対側に位置するこの国で、これから、パラグアイの人々と共に素敵なプロジェクトを作り上げていきます!

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パラグアイで2年間の協力隊経験。活動を支えたのは、ランナー時代に得た経験と多くの人の愛情だったーーNGO EGAO代表・原田千晶さんインタビュー(中編) https://eedu.jp/blog/2014/07/25/ngo-egao-interview-2-jocv/ https://eedu.jp/blog/2014/07/25/ngo-egao-interview-2-jocv/#respond Thu, 24 Jul 2014 23:00:43 +0000 https://eedu.jp/blog/?p=31914 Hola! e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。 前回の記事では、原田さんがランナーから転機を迎え、協力隊に参加するまでのことについてお伝えしました。 生涯チャレンジ精神!アスリートから一転、 […]

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Hola! e-Educationパラグアイプロジェクト担当の田才諒哉です。

前回の記事では、原田さんがランナーから転機を迎え、協力隊に参加するまでのことについてお伝えしました。

今回は、原田さんのパラグアイでの協力隊活動についてご紹介したいと思います。

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協力隊の活動概要

原田:2008年11月、パラグアリ県サプカイ市に養蜂組合の運営・組織強化をミッションに村落開発普及員として着任しました。

当初、組合員と共に養蜂場へ通ったり、定期的に会議を行ったりしていました。ある日、市役所の職員から、パラグアイに鉄道技術を持ち込んだイギリス人によって造られた、鉄道の鉄工所を案内され、歴史ただよう何とも言えない空間に感銘を受けたんです。

着任2ヶ月後、市長に文化遺産を修復して市を活性化しませんかと提案しました。”市民の生活生計の向上”をビジョンに掲げ、市民が中心となった委員会で構成された「観光プロジェクト」のはじまりです。

さらに、政府機関や大学等を巻き込み、「歴史資料館修復プロジェクト」を、外務省の草の根文化無償資金協力に申請。その後、修復工事が着工することになり、離任前、サプカイ市とパラグアリ県庁から感謝状も授与して頂きました。

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歴史資料館修復プロジェクトの着工式にて

毎日が異世界の生活環境

着任日、首都アスンシオンから任地へ向かう途中、ドンドン急斜面を登って行ったときのこと。”私は一体どこにいくのだろう”と、不安な気持ちになったのを覚えています。

丘を登りきったところに「セロ・ロケ」という集落があり、そこが私の2年間の生活拠点となりました。トタン屋根の小さなレンガ造りの家に住んでいる家族と対面。全員とても大人しく、母はあまりスペイン語を話しません。この地域の人たちは、主に公用語の一つでもある「グアラニ語」を話すことが理由です。

外にある台所を拝見すると、一瞬、言葉を失ってしまいました。そこは薄暗く、まるで日本の何十年も前にタイムスリップしたかのような光景だったからです。

周辺はココナッツの木で囲われ、床は赤土、その中心に薪が組んである。そこを出ると、鶏が何羽も走り回っている。鶏が怖い私は、大声を出して叫ぶ。周りの皆は「何が怖いのか!」と大笑い。シャワー室へ行けば水しか出ない…その夜は不安な気持ちで眠れぬまま朝を迎えました。

それからの生活は、毎日、炭水化物中心の食事が続き、摂取したエネルギーを徒歩やマウンテンバイクで丘を行き来しながら燃焼。雨がふればその道は粘土状になり誰も外に出れなくなります。そして、トタン屋根に落ちる雨で奏でた合唱が聞こえてくる。そうこうしていると突然真っ暗に。停電です。

何もかもが今まで経験したことのないことばかりでした。

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ホームステイ先の台所にて

ランナー時代に得た3つの宝「根性・忍耐・持久力」

協力隊員としての2年間は、まさに長距離走のようでした。

言語や文化、価値観、気質等、全てが違う中、物事を動かす難しさを痛感することが何度もありました。くじけそうになり止まることがあっても、また立ち上がり前を向いて突き進む。それを支えたのは、陸上で培った「根性」と「忍耐」と「持久力」だったと思います。

観光プロジェクトのアイデアを話すべく、初めて市長に会いに行った時のこと。

1時間かけて家から市役所まで徒歩で行ったにも関わらず、市長との面会時間はたったの1分。それでもあきらめず、根気強く何度も市役所に通い続けた結果、話を聞いてもらえるようになり、市長とは信頼関係を築くまでになったのです。最終的には市役所をはじめ、政府機関や大学、民間機関をプロジェクトに巻き込むこともできました。

また、周囲の人に「観光プロジェクトのプレゼンを大統領にする」と勢い良く宣言していたところ、それが本当に実現することになったのです。

それを聞いていた政府機関の方の縁で、サプカイ市の鉄道の鉄工所にて大統領と多くの人々が集まる中、プロジェクトの説明をする機会を得ました。誰に何を言われても、諦めずに忍耐強く自分の信念に従って行動した結果だったと思います。

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当時のパラグアイ大統領ルーゴ氏と

異文化の中でたくさんの壁にぶつかりながらも、2年間の協力隊活動を全力で走りきれたのは、陸上を通して得た根性と忍耐力、そして持久力のおかげだったと思います。

活動最大の困難

持ち前のガッツで物事を進めていた中で、困難な場面に遭遇したこともありました。

観光省の協力を得て、鉄工所の敷地内に日本庭園を作る計画を進めていた時のこと。パラグアリ県庁で計画についてプレゼンテーションをしていると、参加者の一人から、「鉄道の鉄工所及びイギリス村は国が認定している文化遺産だ」との発言がありました。市役所の人も、プロジェクトに参加している人も誰一人その事を知りませんでした。

そして急遽、庭園計画は中止。そして、歴史資料館修復プロジェクトの見積もりも見直すことになりました。

その結果、予算が申請した額の2倍に膨れ上がったのです。肝心な事を調査・確認もせず、勢いだけで物事を進めていた私。その日から途方に暮れましたが、最終的には多くの方の協力があって必要予算を確保し、難事を逃れることができました。

たくさんの人の愛に支えられた2年間

未知の世界に飛び込み活動した2年間。今まで触れた事のなかった「文化・人・空気」全てが新鮮で初めての事ばかり。右も左も分からなかった私に、多くの人が手に余るほどの持ちきれない愛情を注いでくれました。

私にとって、家族の一員として常に愛情を注いでくれ、いつも家に帰ると出迎えてくれるステイ先の家族の存在は、とても大きかったです。また、活動で行き詰まったとき助けを求めると、多くの人が親切に対応し、アドバイスや意見をくれました。

そんな環境の中で2年間、自分自身が最終的に得たものは、愛から生まれる「信頼関係・絆・学び」です。

それがその後の糧となり、新たな人生のスタートラインに立つ原動力となりました。この世に自身が存在する、意義・意味を深く考えさせられた、ぎっしり実の詰まったとても素敵な時間でした。

ーー中編おわり。

こうして原田さんの2年に渡るパラグアイでの協力隊活動が終了。日本に帰国することになりましたが、再びパラグアイの地に舞い戻ることになります。

次回のインタビューでは、原田さんがNGOを立ち上げ、現在に至るまでの経緯についてお聞きします。どうぞお楽しみに!

【後編に続く】

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