途上国と言えば、自由に電気や水も使えないところも多くあります。灯油ランプやランタンにしても燃料が必要になり不自由することもありそうです。今回紹介する「GravityLight」は、砂などを入れた袋をぶら下げるだけで発光するランプです。なんと、重力の力を利用して発電する仕組みとのこと。
もちろん天気や時間帯に関係なく使うことができ、機器の充電にも利用できるのが優れたポイント。このプロダクトを作成したのは、ロンドンに拠点を置くふたりのデザイナーです。途上国を明るく照らすためのシンプルで持続可能な解決策として、重力と砂で動力を得る安価なランプを製作したそうです。
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この「GravityLight」は、コストがかからないので、電気のない発展途上地域での灯油への依存を減らすことも目的としているとのこと。現在、米クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で資金調達中で、目標の55,000ドルを大きく達成している(現在256,000ドル)。気になる価格は、3ポンド(約400円)未満を目標にしているそう。
もう少し仕組みについてお話しすると、動かすのに9kgほどの材料(砂や土、石など)を詰めた袋を装置に取り付けます。そして、袋が徐々に下がることによって、約30分間の光が得られるというものです。さらには、ラジオやバッテリーなどの装置の充電にも利用でき、多様な使い道があります。
電気のない発展途上地域では、灯油代金が家庭収入の10~20%を占めることもあるとのこと。その必要性をなくすことによって、金銭的な助けになるだけでなく、従来の灯油型ランプによってもたらされる火傷や病気を防ぐ手助けにもなると、デザイナーたちは話しています。
重力の力だけで電気が生まれるなんて、途上国のみならず、先進国でも利用の余地が多くありそうです。ぜひ動画もチェックして魅力を感じてみて下さい。
[via Indiegogo]
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