こんにちは、e-Educationミャンマープロジェクト担当の小沼武彦です。前回の記事では、ミャンマーで英語ニーズがあることについてお伝えしました。
今回の記事では、寺院学校における現地の学生との共同生活、プチ旅行など現地の生活の様子をご紹介したいと思います。最後までお付き合いいただけたら幸いです。
宿泊先は寺院学校!学生との共同生活スタート
マンダレーへ到着し、寺院学校を訪れた後、そのまま10日間ほど寺院学校に泊まり込みの生活が始まりました。現地学生との共同生活。毎日が新鮮でワクワクし、刺激的な日々です。
一緒の窯の飯を食べることによって絆が深まり、より深くヒアリング活動が行えました。起きる時間も一緒、ご飯も一緒、お風呂に入る時間も一緒。本当に有意義な時間を過ごすことができ、通常のヒアリング活動では聞けない深い部分まで聞き出せました。
実はヒアリングを進めるうちに、僕が初日に聞いた彼らの夢は建前なことに気がつきました。本音は、「ツアーガイドになりたい」「編集者になりたい」などといった、現状のままではすごく実現が難しいものだったのです。
こういったことが聞けたのは大きな収穫。現地に溶け込まないと中々見えてこないものがあると気がつきました。
彼らはその夢が実現難しいと考えていますが、僕は彼らに「不可能はない」ということを教えたいという気持ちが沸々と湧いてきていて、何かサポートができないかと考えています。
黄金の国ミャンマーでの生活の様子
僕が泊まり込んだ宿泊先の起床時間は朝6時半ごろ。現地の方が朝起きて行っていたことは朝食の準備でした。寺院学校を経営しているお坊さん、住んでいる学生は働いていないため収入源がありません。どのようにして食費などを賄っていると思いますか?実は、ここで宗教が関係してきます。
ミャンマー人の多くは仏教徒で信仰が厚く、公共のバスにはお坊さん優先席などがあります。お坊さんは多くの人から尊敬されており、彼らの生活は国民によって支えられているのです。
「どういうことだ!?」と思う方もいるかもしれません。ミャンマーでは朝方お坊さんが村の各家庭を訪問し、食品やお金の寄付を募り、生計を成り立てています。(少なくとも僕が訪れていたところでは)
僕が滞在していた寺院学校では朝、お坊さんが食品を集め、それを学生が調理し、ご飯をみんなで食べる。その後、授業という生活サイクルでした。
日本のような授業がない寺院学校の教育事情
僕が滞在していた期間、寺院学校では主に音楽の授業、英語の授業が行われていました。日本では当たり前に授業科目としてある音楽。実はミャンマーでは音楽の授業が義務教育ではないそうです。
寺院学校を運営しているお坊さんがこのことを問題視していたため、この寺院学校では音楽の授業が行われています。生徒は大学卒業者ですが、音楽の授業を今までうけたことがないため、まず四分音符から教わっています。
真ん中がトントン
学生とのプチ旅行!学生とバイクに乗りパゴダヘ
ある日、生徒であるトントンが遊びに誘ってくれました。
「タケ、ちょっと遊びに行こうぜ」もちろん返答は「yes」
そんな流れで、一緒に遊びにバイクでパゴダへ遊びに行きました。
バイクに乗りながらピース
写真で分かるように仏像が多くありました。さすがミャンマー。仏教色が強い。ガイドブックにも載っていないにも関わらず、すごく素敵な場所でやはり現地のことは現地人が一番わかっていると強く感じました。
「現地のことは現地人が一番わかっている。」ということはすごく大切なことだと思います。各国のプロジェクトでも現地ニーズを把握し、活動しているので、僕も自身も現地目線を忘れず、現地の方とプロジェクトを進めていきたいと思います。
それが本当に彼らのためになり、不可能を可能にする手助けになるのだから。これからもどうぞ応援よろしくお願いいたします。
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