昨年行われた、途上国向けのプロダクトデザインコンテンスト「See-Dコンテスト」。その中で開発された、ココヤシの実を容器として利用し,内部のココナッツジュースを種子内で発酵させて作られる果実酒「Wanic」プロジェクトが、現在クラウドファンディングで資金調達中なのでご紹介します。
フィリピンのセブ島における、現地に住む人々の現金収入の向上を目指し、ココヤシに着目。それを活用し、お酒を簡単に作るためのツールキットをデザインすることで、ココヤシ生産者やWanic生産者を始め、多くの人の雇用創出することができます。
Wanicを作り出すためのツールキット「Wanic Toolkit」
「ココヤシ製品はコモディティ」からの脱却
Wanicの製作キット「Wanic Toolkit」を使うことで、ココヤシ農家などが小規模な醸造メーカーになることが可能に。ココヤシの実からお酒をつくることができると、50セント〜1ドル程度の価値だったココヤシの実が、10倍以上の価値がつくとのこと。
フィリピンは、ココナッツ生産量の世界ランキングで2位を占めています.2010年には年間15,540,000トンのココナッツを生産しています(プロジェクトページより)
とのことなので、ココナツを購入し、Wanicを作り販売していくことで現地せ生活する方々の収入向上に寄与できそうです。また、ココヤシの実は廃棄せず、バイオマス燃料としても活用できるので、良い生産サイクルが生まれていきます。
フィリピンの孤児院出身の未就労者を対象とした、Wanicの試作ワークショップ
現地にあるものを活用して、それに付加価値を付け、現地で生活する人の生活向上に貢献できるこのプロジェクトは素晴らしいと思いました。ぜひプロジェクトページもチェックしてみてください!
[CAMPFIRE]
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