以前、「香りによるジュエリーのデザイン!インドの視覚障害者の方々へ生きる技術を届ける「Made in the dark」」という記事を紹介したことがありました。今回も視覚障害の話題でなおかつインドについて。
紹介するのは、現在インドで開発中の目が見えない人に向けたのスマートフォンです。この開発によって、スマホの普及は進む一方で、目の見えない人にとっては利用することが難しいという現状を打破しようとしています。
世界初、視覚障害向けスマホ
例えば、Siriなどは音声などに反応してくれるので視覚障害を持つ方にとってわずかながら利用できますが、実際多くの生活シーンにおいてスマホはまだまだ使いづらい部分もあります。
TEDにてアイデアを発表
「TED 2011 Fellow Sumit」のスピーカーであるSumit Dagarさんが思いついたのは、デバイス自体を視覚障害者向けに作ってしまおうというもの。開発中でまだ商品名は決まっていませんが、ボタンや画面に点字が付けられています。
デザイン系の大学を出ている彼が仕掛ける、世界初の点字スマートフォン。アイデア自体は3年前に思いつき、その後、IIT Delhiとコラボしてまずはプロトタイプを制作し、テストを重ねている段階だそうです。
様々な情報を点字化できるデバイス
紙に印刷された文字をスキャンして、それを画面上に点字として浮かび上がらせることができたり、メールなどの電子情報なども点字にすることができるので、これまで受け取ることすらできなかった情報を理解することが可能になります。
2013年の終わりに販売開始をする予定で、値段は185ドルほどになる見込みとのこと。このデバイスが普及すれば世界に3億人ほどいると言われるブラインドの方々のデジタルコミュニケーションの希望になるでしょう。
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