世界に7,000万個も埋まっていると言われている地雷。この規模の大きな問題にどのような対策が有効になってくるのでしょうか?例えば、風力地雷除去装置「Mine Kafon」や地雷探知アプリなども答えとなるかもしれません。
今回、もう1つユニークなアプローチを紹介させてください。なんと「ミツバチ」がその鍵となっているのです。
ミツバチを地雷探知に活用?
今日にいたるまでまだ爆発しておらず、地上に埋まったままの地雷は、生活する人々の恐怖となっています。クロアチアの研究者ニコラ・ケジックさんは、「ミツバチ」を活用したソリューションを発明しました。
まだ地雷の残るクロアチア
クロアチアでは、90年代のバルカン戦争の副次的な影響としての地雷がいまだに存在します。750平方キロメートルほどが危険な地域として定められ、半島を訪れる人にとってみれば地雷はとても恐ろしいもの。
しかし、この問題解決に登場するのがミツバチです。その鋭い嗅覚は、地雷探知にうってつけなのです。高性能爆薬のトリニトロトルエン(TNT)の匂いと砂糖の匂いをうまく関連づけ、地雷がある場所を特定するように訓練しているそう。
ミツバチはほ乳動物と違い、地雷を爆破しない
このように訓練を受けたミツバチは4.5km離れていても匂いを検知でき、また他の動物などを用いた探知に比べ、以下のようなメリットもあると言われています。
ミツバチは極めて小さいので、イヌやラットなどの訓練を受けたほ乳動物のように地雷を爆破する危険性がないという利点がある。(WIRED.jp)
まだまだ世界中に深く根付いている地雷の問題。今回のミツバチのような画期的なソリューションが次々と生まれていくことで、より早く地雷のない世界になっていきます。引き続き期待していきましょう。
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