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こんにちは。e-Education ミャンマー担当の小沼武彦です。

前回の記事では、英語の先生を訪れ、撮影まで至ったことを綴りました。今回の記事では編集作業に難航しながらも、農村部のラーニングセンターを訪れ、プロジェクトが進んでいく様子を綴りたいと思います。

編集作業に難航も、仲間の協力を得て一歩前へ

ピョーと一緒に行なった授業撮影も終わり、すぐ編集作業を開始。各国の編集作業の様子を伺っていると、かなり苦労すると聞いていました。しかし、まさか自分のそんなことになるとは思いもしませんでした。

編集を始めると、データがMacのimovieというソフトに移らない。慣れない編集作業なので、何が原因かもわからない。更にネットが使えない状態だったので、web上で確認出来ないという状況でした。

そこで、Macでの編集作業は諦め、windowsのムービーメーカーを使い始めました。しかし、ソフトがフリーズするという展開に。その日の夜は作業を中断し、ベッドに飛び込みました。

翌日、ベッドから飛び出し、近くのカフェに移動し、ネットで情報を集めながら一歩一歩進めようと思いましたが、なかなか進みません。フリーソフトを一時間かけてダウンロードしようとしましたが、あと5分のところで停電。再度ダウンロードし、作業を行うも一向に進みませんでした。

その頃幸いにも、久々にミンダナオの建明さんと開人さんと合同ミーティングがあったので、編集のコツを聞くことにしました。そこでは、拡張子を変更するオススメのソフトや編集時の注意点などを聞いたおかげで、だんだん要領を得てきました。

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トントン拍子で編集が進んだ後、寺子屋視察へ

その後、編集作業はトントン拍子で進み、初めてのコンテンツができました。これをはやく現地に持っていき、子どもたちに見せたい。そのような衝動にかられながらも、まだ我慢。

今回の映像は、イントロダクションで実際の授業ではなかったので、すぐ実施校には持っていきませんでした。実際の授業と一緒に持っていた方がインパクトが大きく、生徒たちのやる気も一気に上がると考えたからです。

撮影や他の先生選考が着々と進む中、もう一つ実施校を増やそうと考えはじめました。以前、訪れたことのある村の寺子屋(ラーニングセンター)がどうしても気になっていたからです。

その頃、寺子屋建設のために、お金を寄付したフランス人の方(ロバート)が母国から帰ってきていました。そこで、彼と一緒に村にいき、現地のリーダー達とプロジェクトに関して協議するしかない。そう思い、彼に連絡し、パートナーのピョーと夜行バスで村へ向かいました。

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現地に本当にニーズはあるのか?

向かう村は、ヤンゴンから800キロ以上離れているところです。ヤンゴンを夜9時に出発し、朝6時ごろにマンダレーへ到着。そこからタクシーで3時間ほどかけて村へ向かいました。

フランス人のロバートとは、バスステーションで合流し、村に着くまでの間プロジェクト概要、進捗状況などを説明。同時に、高校修了試験対策コンテンツが本当に寺子屋で必要かどうかを相談しました。

フィリピンのように、農村部にニーズがない場合もあるかもしれません。また、ミャンマーならではの事情もありました。

ミャンマーの教師の給与は、著しく低いため、先生達は副業として予備校を開いているのです。小さな農村でe-Educationを導入し、彼らの職を奪う可能性があるかもしれない。

そのため、寺子屋のある村の様子、現地の先生の意見、その村での高校修了試験合格の価値などを、村に着いたあと入念にリサーチ。すると、この村には、以下の3つの状況があることが分かりました。

  1. 予備校がないこと。
  2. 学生達はやる気があるが、合格率(20%前後)が著しく低いこと。
  3. e-Educationを導入しても、先生の仕事が奪われないこと。

これはe-Educationの出番だ。そこで早速、プロジェクト提携を学校の管理者、他の先生達、寄付者であるフランス人のロバートに打診しました。

最初は、あまりピンときていないようでしたが、英語の先生の参考書を見せながら説明すると、一気に話が進みました。英語講師の名前は、電気も電波も届いていない村でも有名でした。

「こういった先生の授業が子どもたちが教育を受けられるならやってくれ。一緒にやろう」という言葉をいただき、2校目の実施校が一気に決まったのでした。

村のローカルライフをご紹介

今回は、メインのストーリーとは別に、写真を通じて、ミャンマーのローカルライフをご紹介します。

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一般的な交通手段である船

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こんな小さなボートもあります

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上の写真のボートで一緒に移動し、一緒に体を洗いました。ロンジーを膨らませて浮き輪代わりにしています。

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機械はないので、村の方がナタで大木を切っています。

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そしてカンナで削り…

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子どもたちの机ができるのです。


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