五大陸ドラゴン桜。e-Educationは、支援してくださる方々や現地のパートナーとともに、アジア、中東、アフリカ、東ヨーロッパなど世界中を旅してきました。
そんな旅の出発点、バングラデシュ。そう、e-Educationが始まった場所です。そのバングラデシュでは今、ある分野で映像授業が必要とされています。
この記事では、そのニーズに応えようと立ち上がった新プロジェクトについて紹介します。
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バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう(READYFOR?)
バングラデシュの看護師不足、その数6万人
バングラデシュの登録医師の数は約5万人。そして、登録看護師の数は、2万5千人(2010年)となっています。
なんと看護師の数より、医師の数の方が多いのです。同国では、6万人の看護師が足りないと言われています。そのため、医療の現場を支える医療スタッフは圧倒的に足りていません。
さらに首都ダッカの発展は急速に進み、日本と同等な高度な医療機器もすでに導入されており、高度な医療、看護が必要とされる状況にあります。
一般的には看護師10人のうち1人は、大学機関等で教育を受けた正規の看護師免許をもつ看護師です。しかし、そのうちの9人は、民間で数週間の研修を受講していると言います。このような現状に、医療の現場からは、看護師教育プログラムを望む声が多く聞かれました。
特に、重症患者への急性期の看護についての知識と技術は、一般病棟も含めさまざまな場所で活かされるものです。
今、バングラデシュでは、多くの看護師が病院で働きながらでも受講でき、知識と技術の強化ができる、そして雇用創出までつながるプログラムが必要とされているのです。
医療支援NGO「Future Code」との出会い
e-Educationが医療支援NGO「Future Code」と出会ったのは2012年。当時、e-Educationはパレスチナで、Future Codeはハイチでプロジェクトを進めていました。
Future Codeは、世界中で医療支援活動を行っている医療に特化した国際NGOです。海外を拠点とする2つのNGOは、ひとつの思いに共感しました。それは、「現地に見合った、現地で生き続けるプログラムをつくりたい」ということ。
Future Code(医療)とe-Education(教育)のコラボ
そしてある日、Future Code代表の大類医師とe-Education代表の税所は、ひらめいたのです。
大類さん:「そういえば、うちのバングラデシュ支部から『ナース養成』のニーズがあがっていたな」
税所:「え、バングラデシュだったら僕たちの信頼するパートナーもいるので動きやすいです。Future Codeの持つナース育成ノウハウと、e-Educationが持つ教育映像の撮影ノウハウを掛け合わせたら、現地で活きるナース育成コンテンツができますよ!」
最高の授業を届けたいという思い
“バングラデシュと日本のトップ医師のトップ医師たちの最高の授業を未熟なナースに届けたい”
この熱き思いを、Future Code代表の大類医師が、バングラデシュの家族保健省大臣に直訴。志に打たれた彼は、すぐに応援を表明したのです。
現地の名門レッドクロス病院と古くから充実した看護教育を行っているホーリー・クレセント・レッド・クロス看護大学も、トップ自ら支援を表明してくれました。
現地に見合った、活かされ続ける教育プログラムであるために
異国においては、環境も違えば、言葉も文化も考え方も違います。それらの違いから、医療、看護においての考え方の違いも生まれていきます。
そのため、現地に見合った活かされ続ける教育プログラムであることは非常に重要。ホーリー・クレセント・レッド・クロス看護大学で行われているプログラムのノウハウを取り入れる予定で、現在、同看護学部長をはじめ、バングラデシュ講師陣と講義内容等の調整中です。
日本の現場で現在活躍中の集中ケア認定看護師、ICU、救急外来、手術室、透析室看護師、臨床工学技師等の様々なボランティアサポートのもと、必要と考えられる日本の看護教育の知識や技術を取り入れたプログラムのアレンジを行っています。
「最高の授業」をナースの卵に届けよう!
今回の挑戦、成功すれば5年後にはバングラデシュで働くナース全体の25%に授業をとどけることができます。多くの患者さんの命を救うことができるのです。
今回もクラウドファンディングサイトREADYFOR?を通じてプロジェクトを立ち上げました。80万円もの資金を集めたいと思っています。
バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう(READYFOR?)
“私たちは、「最高の授業」をバングラデシュのナースに届けたい”
バングラデシュナース養成プロジェクト、スタートです。
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