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こんにちは!e-Educationミンダナオ島プロジェクト担当の佐藤建明です。「教育開発」という夢を掲げ、フィリピンのミンダナオ島にて映像授業を活用した教育プロジェクトを展開しようと奮戦しております。

前回の記事では、撮影が順調に進む中、教育局上層部にプレゼンする機会がめぐってきたことをお話いたしました。今回は、編集作業が思うように進まず、プレゼン用の映像授業が未完成のまま、プレゼン当日を迎えてしまったその顛末に関してお話できればと思います。

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腹が減っては戦はできぬ

その日のプレゼンは、終日行われる会議の昼食後に行われる予定でした。

午前中、僕はプレゼン用ムービーを完成させられなかった自分への情けなさと、未完全のまま迎えたプレゼンへの不安で完全に塞ぎ込んでいました。しかし、いつまでもウジウジしているわけにもいかず、僕は思い切って舵を切ることにしたのです。

ドカっとお昼ご飯をかきこみエネルギーを満タンにした僕は、昼食休憩の間中、とにかく会議の参加者の方々と話をしました。と言っても、プロジェクトに関する話ではなく、相手がどんな立場の方で、どんな仕事をされているのかというごくありふれたものです。

プレゼンは会場の雰囲気づくりから

僕はプレゼンターと聞き手が、互いの立場や考えを会話ベースで共有することやプレゼンをフランクにし、ポジティヴにはじめる上で大事な準備の一つだと考えています。

会議の参加者は、地方教育局の博士4名に加え、PTAの保護者会や、ルンビア地区長、地元の病院の先生など様々な有識者の方々でした。

そして昼食後、熱血アクロ校長がe-Educationプロジェクトの概要や、実際にどのように映像授業を現場で活用していくかを一通り会議の参加者に説明。その後、ついに僕のプレゼンの場がやってきました。

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プレゼンの一発目は最高のスマイルで

思い切って舵を切る

ウジウジしていても仕方ない!

いざプレゼンを迎えた僕は、映像が完成していないのならば、思い切って「撮影・編集のプロセス」をプレゼンすることにしました。

撮影時の議論の様子、コンテンツの工夫点や視覚効果、先生方の授業内における質問の仕方や間の取り方など、生徒がどのように勉強していくかを併せてシミュレートしながら説明しました。

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撮影時の議論の様子

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静電気に関するシンプルな実験

もちろんオンライン含めた映像授業は完璧な学習ツールではありませんし、DVD授業も然りです。そのため現地の先生方が生徒の学びのファシリテーターとなる重要性もしっかり述べました。

さらに、実際に撮影に参加してくださった先生方、カミーギン島からかけつけてくれた現地パートナーのジョジョさんにも映像授業のメリットや工夫点を話していただきました。

やはり現地の先生から、映像授業の可能性を話していただくことは、非常に効果的でした。これによって、聞き手の理解がより深まるとともに、現地のモチベーションにつながります。

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着実に根を張るミンダナオ島プロジェクト

プレゼン後の質疑応答では大いに議論が盛り上がり、非常に充実した会議となりました。とりわけ地方教育局から見えた博士の一人は、1999年に実際に映像授業を活用した学術研究を行われた方で、様々なアドバイスをくださいました。

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場所を変えての議論

ミンダナオ島プロジェクトの「パブリックサービス化」と「スケールアウト」に向け、着実に基盤作りが進みつつある一方、問題も山積みです。膨大なモジュールに対応した映像授業を作るためには、やはり膨大なエネルギーと時間がかかります。

「撮影」「編集」「DVD作成」そして実際の「導入」に至るプロセスをマニュアル化し、最終的に現地委託することを視野に入れ、現地パートナーとプロジェクトを進めていきたいと考えております。

次回の記事ではそうした、現地委託に向けて少しずつ変わり始めた現地の様子に関してお話できたらと思います。

本日もご愛読くださり誠にありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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