2013年4月8日CNNより
バングラデシュのナースに、「最高の授業」を!
e-Educationは、この夏、医療支援NGOのFuture Codeとバングラデシュの看護師に映像授業を届ける取り組みを始めました。
しかし、医療支援団体と教育支援団体が、どうしてタッグを組むのでしょうか。今回は、バングラデシュの医療の現場で教育が求められるワケを、お伝えします。
経緯を知りたい!そんな方は、こちらの記事をご覧ください。
バングラデシュで起きた、悲劇
「もし、この国でもっと多くの教育を受けた医療従事者が育っていくなら、必ずこの状況は変えることができるはず」
2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカ。シャバール(バングラデシュの地名)で、ラナ・プラザビルが崩壊するという衝撃的な事故が起こりました。死者は1127人、負傷者は25,000人以上。バングラデシュで、過去最悪と言っても過言ではない産業事故でした。
首都ダッカの風景 (写真:Future Code)
いくつかのNGOや労働組合が、この事故で被害を受けた人たちへ、食糧や薬の配給を行い、いくつかの病院が患者を受け入れ、治療にあたりました。
しかし、困ったことに、現場近くに病院やクリニックはあったものの、医療スタッフ、特に医者よりも看護師が足りていなかったのです。
加えて、機材を十分に使いこなせる看護師の数も限られていました。そのため、けがをした患者を適切に、かつ迅速に治療することができていませんでした。
バングラデシュの病院の様子 (写真:Future Code)
教育を受けた医療従事者が育てば、状況は変わる
Future Codeバングラデシュ支部長のラーマン医師は、このように言います。
「ラナ・プラザビルの瓦礫の中で、手や足、またはその両方を失った人々には、これから多くの過酷な運命が待ち受けています。 今から何度考えても、今のこの状況では、悲劇の後に何時間も何日も、たとえ何週間も費やしたとしても、瓦礫の下の彼らを救うことはできない。 しかしながら私はこの状況は変えることができると思う。 もし、この国でもっと多くの教育を受けた医療従事者が育っていくなら、必ずこの状況は変えることができるはず」
過去、2005年にも、同様の事故がありました。シャバールのセーター工場が崩壊したのです。その時も、多くの人々が怪我をし、亡くなりました。
これらの出来事は労働者の安全を考えるきっかけとなり、危機管理や運営者側の責任を問うものとなりました。 しかし、未だに緊急医療体制や、教育された看護師がいないという問題は解決されないままなのです。」
ラーマン医師は、次のように続けます。
「今回の悲劇を絶対に繰り返してはならない。バングラデシュは今、もっと多くの教育を受けた医療従事者、特に看護師を必要としています」
悲劇を繰り返したくない。いや、繰り返さない。
Future Codeとe-Educationは、「医療」「教育」というそれぞれの強みを生かし、この看護師の養成に全力で取り組んでいこうと決めたのです。
現在、わたしたちは、READYFOR?を通して、プロジェクトを立ち上げました。一人でも多くの方のお力添えを、お待ちしております!
バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう
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