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こんにちは!e-Educationミャンマー担当の小沼武彦です。

前回の記事では、撮影のためにカメラマン探しに奔走した他、現地NGOと提携のためにミーティングを行ったことを綴りました。今回の記事では、撮影が開始しつまずいた点、いよいよ映像を配信した様子について書かせていただきます。

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実験を見たことない子どもたちのために

月曜日、NGOのカメラマンと折り合いが付かず、撮影はキャンセル。結局、他のカメラマンと協力することにしました。そして火曜日、ようやく撮影がスタート。科学の先生の協力を得て、撮影場所は先生の予備校。朝8時半から11時、12時までの撮影です。

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実験道具と先生ノート

科学の授業は、実験を交えながら進めました。やはり文字や図より直接、液体の色が変わるのを見た方が記憶に残るので、この点を事前に先生にお願いしていました。

映像授業を用いれば、何度でもその実験の様子を見ることができます。これまで実験を見たことない農村部の子どもたちには、刺激的なコンテンツになるに間違いないと脇で実験の様子をみてワクワクしてしまいました。

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科学の授業のDVD

特にハプニングは起こらず、一日目の撮影が終了。次の日、さっそく編集された映像をもらい内容を確認しました。

パートナーのピョーと一緒に見て確認し、音声がクリアなことに二人で喜びました。しかし、僕は何か違和感が残っていました。日本の映像授業と何かが違うという違和感の原因はすぐわかりました。

ズームの度合いとカメラを動かしすぎている…。

先生が黒板に文字を書き始めると、カメラマンはその文字を追うためにズームし、先生の手が動くに合わせて撮影していました。悪いことではないのですが、あまりにもズームしていたので見ずらいコンテンツになっていたのです。

ズームに関しては、あまり撮影前に意識していなかった予想外のことでした。カメラマンはこういった授業撮影するのが初めてだったそうで、どのように撮影していいかわからなかったそうです。

すぐに僕の経験、他国のメンバーのナレッジをもとに、カメラマンにアドバイス。そして、さっそく次の撮影からより良いコンテンツ作成は始まりました。

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英語の撮影も進む中、停電も発生

水曜日の午前中の科学撮影が終わると、午後には英語の授業撮影を始めました。すると途上国ならではのあるあるが起きました。

停電2時間。湿気と熱さで汗だくになりながら、停電が復旧するのをじっと待っていました。そうするとようやく6時ごろにライトがつきました。すぐに撮影の準備をし、撮影開始。カメラマンにズームのことをリマインドし、英語の撮影が始まりました。

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映像の長さは5分!? 極端に短い英語授業

英語の撮影の前に打ち合わせをしており、英語授業の1コンテンツの長さは5分ほどに。これは、先生があらかじめ生徒が解いておいた文法の問題を解説するというもの。同じ文法パターンの解説1つに約5分ぐらいかかるのです。

生徒はその解説を聞いた後にDVDを止め、理解できたか教科書を見ずに問題を再度解く。予習→解説→すぐに理解度チェックという流れです。

先生はこの方法で長年教えてきているとのこと。短い映像授業は、生徒たちの集中力も持つのでこの方法はe-Educationにぴったりでした。

撮影は21時ごろに終了。その日の内に僕は、映像コンテンツを持ちマンダレーに向かいました。これで生徒に映像授業を見せられる。

ワクワクしながら向かう反面、生徒の反応が悪かったらどうしようという不安を抱きながら、僕はマンダレーにある実施校を訪れたのです。


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