中国の歴史を語る上で欠かせない、秦の始皇帝」。
中国を初めて統一した人物であり、皇帝という名称を初めて称した人でもあります。
そんな巨大権力を手にした皇帝が残した壮大な遺産、それが今回ご紹介する「兵馬俑」です。
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2000年も地下に眠っていた中国が誇る世界遺産
京都・平安京のモデルにもなった西安。かつて長安と呼ばれた中国の都から東に30キロほど離れた場所に始皇帝のお墓があります。
そして、そのお墓の傍にある「兵馬俑」。始皇帝のお墓の副葬品として、兵士と馬の形をした人形(俑)が埋められています。
驚くべきはその数。なんと7,000以上の像が埋められていたのです。どれも等身大の像であり、ひとつひとつ表情が異なっています。当時の中国の芸術のレベルの高さがよく分かります。
ただ、これだけ大規模な「兵馬俑」ですが、発見されたのは1974年でした。始皇帝が中国を統一したのは紀元前221年という記録がありますから、2000年以上も地下に眠っていたことになります。
現在は発掘と修復が進み、施設の中に何千もの像がずらりと並んでいます。兵士像はどれも同じ方向を向いており、像の視線の先に立つと、自分が始皇帝になったかのような気持ちになります。
肌で感じることができる始皇帝の巨大な力、中国・西安に行かれることがあったら、ぜひたっぷり味わってください。
(photo credit: mararie via photopin cc)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
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第132問は、こちらの写真。こちらも非常に高度が技術が凝縮された遺跡です。この美しい絶景スポットは次の記事で紹介しますので、どうぞお楽しみに!
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