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10月初め、クレジットカードの国際ブランド「マスターカード」と、クレジットスコア(信用格付)を産出するEntrepreneurial Finance Lab(EFL)は、途上国での中小企業の成長を促進させるためにグローバルパートナーシップを結びました。

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途上国ビジネスの問題点を改善

このパートナーシップでは、銀行と関係が無い中小企業のために、クレジットスコアなどを判断する信用引受業務を改善するための新しいツールを提供するとのこと。

途上国では、特に小規模企業は必要な書類(過去の支払い証明など)などが不足しているため、国の金融制度から置き去りにされがちです。

EFLのリスクスコア測定テクノロジーは、大きなポテンシャルを持つ中小企業のクレジットスコア(どれだけローン返済等で信用できるか)を精密に予測することができます。

こうすることで、過去に銀行取引の履歴等がなくても、ビジネスモデルと実績だけで銀行と取り引きできるようになるのです。今回のマスターカードとの連携により、このサービスをより戦略的に、途上国の多くの地域で拡散することができます。

途上国の中小企業で高い需要

マスターカード執行役員のグラスマンさんは次のように言います。

世界中の中小企業では、低価格の銀行取引が不足していて、銀行が”お金を貸す側”として絶対的権力を持っている。途上国では、約20%の中小企業しかプラスのパフォーマンスをしていない。EFLの画期的なクレジットスコアリングツールを活用し、どのようなビジネスでもネットワークに加入できる仕組みを作りたい。

ハーバード大学から生まれたプログラム

そもそもこのEFLのプログラムは、米国ハーバード大学リサーチハブで、2010年に始まったもの。これまで2億ドル(約200億円)もの新規ローンを、銀行との取り引きが全くなかった中小企業に貸し出しています。

現在では途上国20ヶ国で使われているサービスとなっているとのこと。市場参入コストが下げられていく中、「誰でも利用可能」というサービスは利用機会が増えていくことと思います。

[Market Watch]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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