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こんにちは!e-Educationのインドネシア担当として活動している坂井健です。インドネシアで貧しい子供たちのために色んな人と協力しながらプロジェクトを進めています。

前回はインドネシアで帰国直前でマスターという学校を訪ね、現地のパートナーと一緒にこの学校でやりたい!という学校が見つかった話をしました。今回はインドネシアから帰国した後のことについて綴りたいと思います。

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インドネシアから帰国して感じた違和感

「わっ!たけるが来たぞー!!」

トランジットを含めて12時間の旅の終わりを迎えてくれたのは、バイトの仲間たち。周りは見慣れた電車が走り、インドネシアにはほとんどない自動販売機を見てもまだ気分はインドネシアにいました。仲間の声が右から左へ流れていくのと同じように電車の音が流れていきました。

「あれ、本当に日本に戻ってきたの?」

迎えに来てくれた仲間とわいわい一晩過ごし、そのままスーツケースを持って次の日イギリスに留学するe-Educationルワンダプロジェクト代表のドガくんと朝ご飯を食べました。疲れと眠気を押し殺して重いスーツケースを持って最寄り駅へと向かう電車に乗車。

「昨日の今頃はまだインドネシアだったな・・・。」

やっとの事で家までついてもふわふわしていました。ドアを開けるとそこにはおばあちゃんが。

「あ、たける!おかえり!」

僕はまだふわふわしています。

カバンから出てきたもの

自分の部屋に入ったものの、やはり地に足が着いたような気がしません。

出国前と何1つ変わらない部屋にカバンをおろしました。この半年ずっと背負ってきたいたカバンです。

いざカバンを開けてみると、たくさんの思い出たちが部屋中に立ちこめました。目を閉じると、インドネシアの思い出が鮮明によみがえりました。

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マレーシアのボーダーチルドレン

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マレーシアの学校にて

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マニラ担当のあき

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マレーシアの学校の先生

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コタキナバルの夕日

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協同先NPOの方々

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日本語の授業風景

インドネシアとマレーシアでの、
あたり前の日常が懐かしくて、
でもそれは遠い昔の事じゃなくて。
もっと一緒にいたかった、大切な友達。

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友人のカリスと

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メダンの看護大学にて

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ミンダナオ担当のたてあきさんと先生

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二人三脚でプロジェクトを進めることになったCerdas Meliaという会社

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インドネシア大学の仲間たち

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マレーシアの子供たちと

ふわふわの正体・・・それは日本に戻ってきたことを受け入れたくない現実でした。

「そうか、日本に帰ってきたんだ・・・。」

ようやく自宅の床に足がついた気がしました。

火の種のバトンリレー

まだ最後の仕事が残されていました。後任の募集です。自分で完結することの無かったこのプロジェクトを引き継いで欲しくて、僕もFacebookでたくさんの人たちに声かけをしました。

そして先日、ようやく僕のバトンを渡す相手が決まりました。新しく加わった頼もしい仲間の紹介は、また近いうちにトジョウエンジンでお伝えしますので、どうぞお楽しみに!

リレーの一番大切なポイントはバトンの受け渡しと言います。僕の最後の仕事はこの受け渡しをしっかりすることであり、インドネシアで芽生えた火の種をしっかり渡せるよう、現在引き継ぎを進めている最中です。

寄り道(最終回)〜インドネシアの電車事情〜

インドネシアに帰る直前、電車に乗ろうとした僕は一瞬立ち止まりました。

「あれ?ここ日本だったっけ?」

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それもそのはず。行き先は松戸。インドネシアから電車で松戸まで行ったら何時間かかるかわかったもんではありません。

実はインドネシアの首都ジャカルタを走っている普通電車、今の所ほぼ全てが日本から輸入された電車だそうです。その名残でこのような松戸と書いてある標識もあるのですね。

僕が「寄り道」コーナーをつくった理由

寄り道の連載は今回で最後となります。僕はインドネシアという国に来て、もの凄く親日の国であることを実感しました。

インドネシアの人たちは、日本人というと誰もが歓迎してくれます。そんな日本とインドネシアの架け橋になりたいと、心の底から思うようになりました。

「今インドネシアにいるんだよ!」と友人に言うと「どこそれ、アフリカ?」「インドと何が違うの?」などと聞かれることも多く、インドネシアの知名度の低さを寂しく思う事が多々ありました。

かく言う自分もインドネシアにプロジェクトで行く前はインドネシアについてあまり知りませんでした。また旅行者も増えているとはいえ、先進国と比べるとまだわずかなため、情報はあまりにも少ないです。

そんな昔の自分を含め、多くの人達に、インドネシアの魅力を知って欲しい!そんな思いからこの寄り道はスタートしました。

この寄り道を読んで、少しでもインドネシアに興味を持っていただいて、そしてあわよくば次の旅行先などの候補地に挙げていただくことが出来たら、これ以上の喜びはありません。

僕ももわずか4ヶ月弱しかインドネシアにはいなかったため、まだインドネシアのことを知り尽くしているわけではありませんが、これからもインドネシアの各地に行って、何らかの形で皆様にインドネシアのことをお伝え出来る事が出来ればと思います。

次回はいよいよ僕の連載の最終回です。最後まであと少し、どうぞ宜しくお願いします!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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