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2011年に始まった”アラブの革命”以降、混乱が続くエジプト。この国で今、いったい何が起こっているのか、エジプトのスタートアップを通して、見ていきたいと思います。

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12ヵ月で9,000もの会社が新設

2011年にエジプトで誕生した会社「KhamSolar」の設立者であるAhmed Zahran氏は革命以降、多くの若者がこれ以上失うものはないと悟り、リスクを取るようになったと語っています。その証拠に、エジプトでは、今年の6月までの12か月間で約9,000もの会社が新たに設立されました。

また、カイロ大学のChahir Zaki助教授曰く、「エジプトでは正式に登録されている会社ではない。非公式の会社の数も急増しており、このような非公式な会社が行うスモールビジネスが失業者の受け皿として機能している」ということです。

プリンストン大学が持つ「WorldWater & Solar Technologies」をベースとしたポンプを開発して以降、KamSolarは急速に成長しています。9月には個人投資家から1,300万ドルの出資を受け、今後その規模を4倍にしていく予定です。

このように、経済が停滞しているときに、スタートアップが増える傾向はほかの国でも見て取ることができます。たとえば、GDPが9四半期連続で減少し、失業率が25%を超えるスペインでは2013年上半期に新しく設立された企業の数が8.2%増加しました。

スタートアップの人材確保が容易に

また、エジプト最大のベンチャーキャピタルである「Ideavelopers」のマネジメントパートナーであるTarek Assaad氏は言います。

経済の停滞によって、エジプトのスタートアップは、才能ある人材を確保しやすくなっています。今日のエジプトにおける起業家は、かつてないほど多くの才能ある人材を引き付けています。

最後に、「KhamSolar」のZahran氏は、今後のエジプトについてこう語ります。

エジプトの現状は決して好ましいものではありません。それはつまり、本当にいい会社だけが生き残ることができるということです。そのような状況の中にあって、私たちは安定して電気を供給することで人々のニーズをつかむことができました。また、ほかの会社もそれぞれの分野で、人々のニーズをつかもうと努力しています。スタートアップのブームは今後5年間、もしくはそれ以上の間きっと続くことでしょう。

[Mashable]


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