【ミャンマー教育開発Vol.30】物理の先生が決定！講師がすべて決まり、プロジェクトは本当のスタート地点へ

こんにちは。e-Educationミャンマー代表の小沼です。前回の記事では、日本からミャンマーへ再び戻り、様々な人に出会いを楽しみつつ、現地学校関係者との信頼関係が深めていった様子を綴りました。今回は、物理の先生が決定し、プロジェクトが少しずつ前に進んでいる様子について綴ります。

充実した2週間

今回の渡航は2週間でしたが、充実したものになりました。

前回お伝えした通り、公衆衛生問題をイラスト動画で伝えるもう一つのプロジェクトが動きだし、e-Education実施校の先生方とマネジメントの問題解決についてじっくり話し合いましたが、実は他にも嬉しい進展がありました。

ずっと探していた物理の先生を見つけることができたのです。実施校に通って先生達と信頼関係を築きながらカリキュラム作りを進めている間、電話で化学の先生に連絡を取り、「物理の先生を紹介してほしい」とお願いしていました。

「ぜひ紹介した物理の先生がいます」

嬉しいお返事をもらうと、すぐにヤンゴンへ向かいました。朝五時にヤンゴンに到着し、少し仮眠を取ってから、化学の先生が経営している予備校を訪れました。ついに物理の先生が見つかったという朗報に、胸がはずみました。

先生が説明してくれた物理のテスト範囲

物理の先生とミーティング

予備校に到着すると、先生達がちょうど授業を行なっていました。物理の先生は、この予備校では教えていなかったのですが、ミーティングのために忙しい合間を縫ってここまで来てくれました。化学の先生が、自信たっぷりに「この先生なら大丈夫だ」と紹介してくれ、その言葉を信じe-Educationの活動を説明していきました。

「教育格差がある。チャンスがつかめない。先生の力で彼らにチャンスを与えてほしい！」

ドキドキしながら、返信を待ちます。

「もちろんOKだよ!」

物理の先生がついに決まりました！こういった時は、本当にグワーっとアドレナリンが出ます。一流の講師の授業をみんなが見れる。そうワクワクしながら一気に、授業時間数、撮影場所、カバーする項目を決めていきました。

経験豊富な先生は、生徒達が苦手とする範囲、40点取るために必要な箇所を網羅しており、30分ほどで授業時間数、撮影場所等が決まりました。撮影場所は、化学の先生にお願いし、先生の予備校で行なうことになりました。

物理の先生も無償で授業撮影の協力を！

謝礼金の話になると、「お金はいらない」と無償で授業を提携してくださることになりました。

「僕は、日本へ帰国するため、撮影に付き合えません。化学の先生、物理の先生、カメラマンの3人で巧くスケジュール調整を行なって、撮影をを進めて欲しい」と頼みました。返事は頼もしく「わかった」とのこと。そうは言ってもハプニングは起きるものなので、カメラマンとのメールでやり取りし、化学の先生とのスカイプ電話などを行い、今も定期的に進捗をヒアリングしています。

信頼出来る仲間が出来てきたことは本当に嬉しいです。コンテンツも溜まりつつあり、ようやくスタート地点に立てました。これから生徒と一緒に、一歩一歩進んでいきます！

アットホームなミャンマー

今回の渡航では、マンダレーとヤンゴンを行ったり来たりしましたが、一ヶ月ぶりに会う仲間との再会は格別でした。一ヶ月も会っていなかったので、みんなと久々に会うと安らぎ、本当に楽しかったです。

こうした仲間が日本以外にもいることは、本当に恵まれているのだと思います。今回は、あまり時間が取れなく、じっくり話せませんでしたが、「今度は長期滞在するからゆっくり話そう！」とみんなに言って、僕は日本へ向かいました。