私たちの生活になくてはならないものとなった、Googleマップやカーナビ。どこに行くにも使っているという人も多いのではないかと思います。
しかし、世界にはまだ、スラムのような地図に載っていない地域が存在します。これらの地域は、地図上であたかも存在しないかのように扱われています。
このような忘れられた地域に光を当てようと、ケニアのナイロビにあるスラムを地図に組み入れる活動が始まっています。
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街灯や水道管の設置に活躍するマップ
スラムには公式な記録はないため、部外者には中の様子が一切わかりません。そこで、ナイロビにある「Spatial Collective」という団体はGPSを手に、スラムを歩き回り、一つ一つ目印を記録していくことで地図の作成に取り組みました。
この活動を取材したGregory Warnerは言います。
彼らの地図はスラムにある非公式な学校や教会、幼稚園などの施設だけではなく、街灯のない危険な路地や不法投棄地域、マンホールが壊れている場所まで含んでいます。この地図は、スラムが直面している緊急の問題を、政府に提示する良い機会をもたらします。
今のところ「Mathare」というスラムの地図は、街灯の設置や水道管の敷設に役立っているという事です。
もちろん、まだまだスラムは住むために良い環境とはいがたいです。しかし、少なくともこの活動によってその存在は、確かに社会から認められることとなりそうです。
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