シンガポールに本拠地を置くソーシャルビジネスベンチャー「Newton Circus」。この企業が、ミャンマーとインドネシアの農村で映画の上映を行う新たなベンチャー「Mobile Movies」を設立しました。
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上映会からプロモーション、データ収集まで
Mobile Moviesの事業は、映画の上映会を行うことで村人を集め、その会場で企業やNGOに代わってデータの収集や製品のプロモーションを行うというもの。
典型的な活動方法は、まず地域の中に協力者(以下エージェント)を見つけることから始まります。エージェントが見つかると、Mobile Moviesは彼(もしくは彼女)にWindows 8スマートフォンやスピーカー付きのプロジェクターなどが入った上映機材を貸し出すのです。
このエージェントは、映画を上映するために近くの村々を訪問し、賃金として1日あたり約8ドルが支払われます。それぞれの映画には私たちが普段、映画の本編が始まる前に目にする予告編のような形で製品の宣伝が入っているとのことです。
また、エージェントは上映会に集まった村人に製品の説明はもちろんのこと、基本的な衛生教育やファイナンシャルリテラシーなど、村人の生活向上に役立つ情報も合わせて提供します。
さらにエージェントは訪れた村の状況(外観は?学校はあるのか?医療は整っているのか?)を貸し出されたスマートフォンによって撮影することで、Mobile Moviesに村のデータを提供するとのこと。
BOP層にビジネスチャンスは眠っている
このプロジェクトのマネージャーであるLoring Harkness氏はこう語っています。
これはCSRではありません。れっきとしたビジネスなのです。私たちの会社は確実に利益を生み出します。”Base of Pyramid(BOP)”と呼ばれる層には、とてつもないビジネスチャンスが眠っています。
Mobile Moviesはまだまだ始まったばかりではあるものの、Harkness氏いわく、すでにMicrosoft をはじめいくつかの大企業からは”非常にポジテリブなフィードバック”を受けているということです。
今後6ヶ月で2000のエージェントを新規に雇う予定とのこと。今後のMobile Moviesの展開に注目していきましょう。また、この取り組みを紹介する下記の動画も合わせてご覧ください。
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