photo credit: Canadian Pacific via photopin cc
「経済成長率」という言葉はよく耳にしますが、「開発指標」と聞いた時、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?
「国の成長=経済成長率」ではない国の発展について、スタンダードアンドチャータード銀行がインデックス化したのでご紹介します。
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キーワードは「持続可能な成長」
56ページにも及ぶ資料は、持続可能な成長に必要な5項目に分けられ、それぞれ詳しくスコアが付けられています。
その5項目とは、それぞれ「国民一人当たりのGDP・教育年数・平均寿命・環境衛生(大気汚染・水の安全度など)・エコシステムバイタリティ(気候変動などを含む長期の環境持続可能性)」です。
トップ10に途上国9ヵ国が占める
資料によれば、アフリカのガーナとウガンダが1位と2位になりました。
ほかにも、7位だった西アフリカのナイジェリアは、この10年間、平均寿命と一人当たりのGDPが向上したことが、全体のパフォーマンスを上げる事につながりました。
今回の調査は、2000年〜2012年にかけて得られたデータを元に作成され、長期的な視点が置かれました。
そのため、中国などはここ数年で教育水準等劇的に伸びましたが、平均寿命や環境面でのスコアが反映し、最終スコアも低くなってしまいました。
発展途上国の成長の波
調査したほとんどの国で、4つの項目が進歩しているということも分かりました。しかし、問題は「長期の環境持続性」の項目でのマイナス成長。
特に「水の使い過ぎ」が大きな課題となり、森林伐採、そして二酸化炭素の排出量についても今後は考えていかなければなりません。先進国の多くは既に長い寿命から1〜2年増加しただけですが、途上国ではその伸びは3〜4年になっています。
これからより多くの途上国が成長して、この世界がもっと活気にあふれるようになることを願うばかりです。
[Standard Chartered Development Index]
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