難民支援に尽力する人に贈られる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の「ナンセン難民賞(Nansen Refugee Award)」を知っていますでしょうか?
難民に関して活動している人でさえ、知らない人もいるかもしれません。9月中旬に今年の受賞者が発表され、コンゴ民主共和国の修道女アンジェリーク・ナマイカさんが受賞しました。
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10年以上も女性支援を続けてきた
彼女はこれまで長い間、ウガンダの反政府武装勢力「神の抵抗軍(LRA)」によって虐待を受けた女性たちの支援をしてきたそうです。その活動の功績が認められ、今回の受賞(賞金は10万ドル)に至ったのでした。
2003年に活動をスタートし、アフリカにおける残酷な武装勢力であるLRAから誘拐や暴行などの被害を受けた女性たちやエイズで親を亡くした孤児たちに対する支援を実施。10年もその活動に身を捧げていることになります。
LRAによる被害が耐えないコンゴ
ナマイカさんは、コンゴ民主共和国の北東部オリエンタル州のケンビサという村で、キリスト教徒の農家に生まれました。医療支援活動を行うアウグスティノ修道会に入会後、12年間ほど修道女としての修行を積んだそうです。
そんな彼女が支援対象にしているLRAによる被害者。LRAというと、国際刑事裁判所から逮捕状が出ているジョゼフ・コニー容疑者が率いることで知られています。
商い・読み書き・トラウマ克服を!
コンゴ民主共和国では、いまだにLRAによる被害が絶えず、事件が続発。そんな状況の中、ナマイカさんは、女性に商いや読み書きを教え、トラウマを克服する手助けをするなど、多様な支援を行っています。
「ナンセン難民賞」を手にしたことで、世界中に彼女の活動が広まっていくことを願うばかりです。
[UNHCR]
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