みなさん、おとぎ話の「三匹のこぶた」はご存知ですか?
おとぎ話のなかで、こぶたたちはなんでも吹き飛ばしてしまうオオカミから逃げるために、最終的に風に飛ばされないレンガの家を建てました。
そんなおとぎ話の現代版ともいえる、台風や強風からの影響を防ぐために造られた「竹でつくられた学校」をご紹介します。
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竹の特性を活かした学校デザイン
この学校をデザインしたのは、マレーシア出身の建築家のEleena Jamil氏。MyShelter Foundation主催のコンペティションの賞として、実際に建築する機会を得ました。
まずは試験的にと、ビコル地方(マニラがあるルソン島の一部とその周囲の島でなる地方)のNato高校で建設がスタート。
一番の目的は地方に吹き荒れる熱帯風からの影響を抑えることでした。竹はしなやかで弾力もあり、木や鉄よりも風に強い素材として知られています。また簡単に修復、建て替える事ができるのも特徴です。
土台はコンクリートを使用
屋根は地元で採れるアシを使用
湿度が高く、雨も降りやすいという気候を考えて、土台はコンクリートで、地面より高い位置に造られています。
またベランダの屋根はこの地方で採れる「アシ」を使用しており、地域で採れる素材をその地域で消費できるのも良いですね。
子供たちの遊び場にも
フィリピンの熱帯性気候に対応する建築
熱帯海洋性の気候のため、台風が多く、湿度も高く暑いフィリピンならではの建物。現在は2つの教室とトイレのみ建設されていますが、最終的には全ての教室を竹を使用して建て替えるそうです。
子供達が学びやすい環境を目指して、「竹の学校」がフィリピンでどのように広がるのか楽しみですね。
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