11月8日にフィリピンを襲った台風30号。
このような大規模自然災害においては、現地の状況をいかに正確に把握できるかということが、復興支援のカギとなります。しかし、現地ではインフラが寸断され、情報が錯綜しているため、正確な情報をまとめることは難しい状況にあります。
そこで、Twitterなどのネットメディア上で災害時に発信される大量の情報を、正しく整理して地図上にまとめて提供する「Micro Mappers」というプロジェクトが現地で活躍しています。
アプリを用いてTweetと写真を分類
このプロジェクトは始めに、ボランティアがフィリピンのTwitterユーザーが投稿したTweetと写真を収集。収集された大量のTweetと写真を、「TweetClicker」「ImageClicker」という2つのアプリを用いて、分類するという仕組みになっています。
Tweetに対してはTweetClickerを用いて、4つのカテゴリー(「救助を求めている」、「インフラがダメージを受けている」、「住民が避難している」、「被害とは関係なし」、「英語ではない」)に分類。
写真はImageClickerを使い、ダメージの度合いに応じて3つのカテゴリー(「甚大」、「若干」、「被害なし」)に分類します。
すべてのTweetと写真は3人の参加者に表示され、その3人全員がTweetならば「被害と関係ない」、「英語ではない」、写真ならば「被害なし」以外を選んだ場合のみ、本部に送信され、さらなる分析の対象となります。
アプリをから誰でも参加可能
ちなみに、このアプリによる分類に関しては、「TweetClicker」と「ImageClicker」をダウンロードすれば、だれでも参加することができます。
今月のフィリピン台風被害においては、25万近い投稿の中から数千ほどの情報がこのシステムを利用して抽出され、災害情報マップを作るのに利用されました。
MicroMappersを利用して作られた地図はこちらからご確認ください。Twitterへの投稿画像から、特に深刻な被害状況を表しているものを抜き出して地図上に配置したものです。アイコンをクリックすると、投稿画像を確認することができます。
[ガジェット速報 / NBC News / News Scientist]
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