途上国への援助金は、まさに“量より質”の世界です。最近では「透明性」という言葉が重要視されてきました。
透明性とは、援助金がどれだけちゃんと途上国政府の汚職・賄賂などに貢献せず、オープンに使われているかどうかをはかる指標。
つまり、いくら援助額が多くても、それが最終的に問題を抱える当事者に届き、効果を上げなければ意味が無いということです。
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先日、途上国への援助金の透明度ランキングで、国連開発計画(UNDP)がトップにランクインしたのでご紹介します。
UNDPが援助透明度で多国間の組織をリード
「Publish What You Fund」のレポートによると、UNDP(国連開発計画)は、世界の67の団体の中から4位にランクインしました。
これらの援助団体は、国際援助透明性イニシアチブ(IATI)に沿って活動しており、援助額・予算・結果・場所・プロジェクトドキュメントなど、援助金が使われていくプロセス全てを透明化、つまり援助者(ドナー)にオープンに見せることを目指しています。
とにかく全てを公開することが大事
2011年からUNDPは、それまで世界177ヵ国で580億ドル(約5.7兆円)以上もの援助金を使ったプロジェクトの詳細を全て、オンラインに掲載しています。
UNDPは今年、予算報告を年一回から、四半期ごとに変更し、国家レベルよりもよりくだかれた地域データを活用し、援助金の成果を測り始めました。
透明性は今後さらに重要になってくる
UNDP代表のヘレン・クラーク氏(元ニュージーランド首相)は言います。
透明性は、私たちの活動の心髄です。途上国開発のためにいただいた資金を、効果的かつ高い透明性を持って活用することを目標としています。
IATIの透明性を求める活動は日に日に広がっており、UNDPを筆頭に、今後は援助金の一連プロセスをネット上に公開し、透明化させていくこととなりそうです。
「Publish What You Fund」が、政府の援助金の透明性に関する3分弱のアニメーションムービーを公開しているので、こちらも是非チェックしてみて下さい。
Make Aid Transparent animation (without campaign ask) from Publish What You Fund on Vimeo.
[UNDP]
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