任天堂にとって、地球上に残された最後の楽園とも言える中国。
14年間にもわたる家庭用ゲーム機に対する規制を、中国当局が緩和する可能性を受けて、任天堂の株価が大幅に上昇しました。
任天堂にとって好機なのか
1月8日、規制解除の可能性を受けて、任天堂は2年ぶりの高水準となる、前日比11%高の15,850円で引けました。
中国国務院は、上海自由貿易区でのゲーム機生産を認めるルールを策定する方針で、新ルール策定までの期間、禁止措置を一時的に凍結すると発表しました。
市場はこの発表を任天堂にとって好機であるとみて反応しましたが、この見方は、いささか早計であるという声も広まっています。
中国市場のアナリストであるLisa Hanson氏はこう語っています。
新たなルールはまだ詳細が決まっておらず、そのため、私たちはどのような家庭用ゲーム機が中国で販売されることになるのか、静観状態にあります。私の予想では、確かに良い機会となることは間違いありませんが、投資家が期待しているものとは違ったものにある可能性も十分にあります。
巨大市場に日本のゲームメーカー参入か
また、中国が任天堂をはじめ、外国社製の製品をそのままの形で販売させる可能性は低いという見方が一般的。
中国政府は、自国の市場で販売される製品(特にインターネットにアクセスするもの)を厳しくコントロールしているため、任天堂も何らかの形で製品の修正を余儀なくされるかもしれません。
13億人の巨大市場に、任天堂やソニーなど、日本の家庭用ゲーム機メーカーが参入することができるのか、注目が集まっています。
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