先日1月24日、e-Education Projectのハンガリープロジェクト活動報告会がワタリウム美術館にて開催されました。
今回は、そのイベントの模様をレポートしたいと思います!
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このハンガリープロジェクト、Readyfor?でのスポンサー募集を通じて、無事100万円以上の支援を獲得できていましたが、トジョウエンジンなどでもこれまでレポートしていなかったこともあり、非常に注目度が高く、当日は60人以上が集まってくださいました。
ハンガリープロジェクトのきっかけ
イベントは、まずe-Education Project共同代表税所によるプロジェクト紹介からスタート。
「なぜハンガリーでプロジェクトを始めたのか」について税所は、早稲田大学で受講した授業がきっかけだったと話しました。その後ヨーロッパに向かい、そこでのラスロー氏との出会いがプロジェクトにつながったのでした。
ハンガリー、日本、米国という3ヵ国での教育プロジェクト
続いて、ハンガリープロジェクトの現地責任者、ラスロー氏から活動報告に。
名前や日付の表記などにみる日本とハンガリーの共通点から始まったラスロー氏の報告では、まずロマのおかれている教育格差や就労格差などの現状に触れました。
ハンガリーにおけるロマの問題は、ロマの文化とハンガリー人の文化が大きく異なる(感情的、熱情的である点、経済的な考え方の差異など)ことでの誤解から生まれた”Segregation”とロマ自身も彼らの文化を変えようとしない”Separation”の二重の負の連鎖が原因だと話しました。
ラスロー氏は、マレー人と華人の間で同じような問題が起こっていたシンガポールの事例を研究し、ハンガリー人とロマの問題に応用しようと考えます。
教育的アプローチでの教育格差、長期的な就労格差の是正を目指し、スタンフォード大学で教鞭をとるエメザ氏が開発した少人数グループ型の教育手法、Complex Instruction Program(複合型教育)を展開を決めました。
その過程でハンガリーの先生に複合型教育の手法を教授していく必要性を実感し、そこにe-EducationのDVD教育のモデルが活用されています。
そういった意味で、まさにハンガリープロジェクトはハンガリー、日本、米国という3ヵ国での教育プロジェクトといえます。
ハンガリープロジェクトのこれまで、そしてこれから
すでに35名の先生を選出し、映像授業や実地でのトレーニングが修了しているハンガリープロジェクト。これから受講した先生方からの授業実施計画の評価などのプロセスが待っています。
プロジェクトを通じて、ロマのアイデンティティを変えて欲しいわけではなく、アイデンティティを確立する上での再確認してもらいたい、と話したラスロー氏の現地での挑戦はまだまだ続きます。
これからハンガリーでどのようなことが起こるのか、トジョウエンジンでも引き続き、レポートしていければと思いますので、是非楽しみに!
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