「バナナ」「無農薬」「フェアトレード」
この言葉のどこかに思い当たる節がある人なら、その期待に「バランゴンバナナ」が答えることでしょう。
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バランゴンバナナとはフィリピンのネグロス島手軽に栽培できる無農薬バナナのこと。フェアトレードの先駆者である「Alter Trade Japan」の商品です。
今回の記事ではこのバランゴンバナナについてご紹介できればと思います。
バランゴンバナナの2つの顔
1つは自然を守りながら無農薬で栽培され安心して食べられるという顔。もう1つはフィリピンの農民たちの自立を支援する「民衆交易」商品としての顔です。
バランゴンバナナは無農薬のバナナで安心して美味しく食べられるだけでなく、民衆交易としてフェアトレードな商品でもあります。
バランゴンバナナの歴史
1980年代に起きた砂糖の国際価格の暴落は、当時フィリピンの全砂糖生産量の6割を算出していた「砂糖の島」とも呼ばれていたネグロス島に大量の失業者を生み出しました。
1985年にはユニセフより緊急事態宣言が出され、フィリピンのNGOからの養成を受けて「日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)」が設立されたのは1986年でした。
そして、その当時「農薬を使っていないバナナがあるなら…」という消費者の要望から考えられたのがこのバナナでした。
その頃、日本では農薬付けと労働者搾取のプランテーション・バナナが問題に。バランゴンバナナ民衆交易は、ネグロスの人々の自立支援と、安全で公正なバナナを求める生協の活動が出会って生まれました。
バランゴンバナナが選ばれた4つの理由
- ネグロス島にあるもので、ネグロスの人々が環境を破壊することなく、手軽に栽培できる
- 地元の人の食生活や地域経済に影響を与えない(フィリピンではラカタンバナナなどを好んで食べます。そのため、フィリピンにはあまり流通しておらず、日本に輸出しても市場価格への影響は少ないのです)
- 農薬を使用することなく、食べる人にも作る人にも安全である
- 民衆を通して、ネグロスの人々の暮らしと日本の人々の暮らしがともに向上する
こうして紆余曲折を経て、1990年には本格的な輸入が始まりました。以来、「いのち・暮らし・自然」を守ることをテーマに、「顔の見える関係」で結ぶこのバランゴンバナナの輪はさらに広がっています。
詳しくはアルタートレードのバランゴンバナナの公式サイトをご覧下さい。サイトではバナナの歴史のほか、オススメレシピなども書いてあり、とても面白いです。
[ATJ]
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