昨年、エジプトで起きたモルシー前大統領へ対するクーデターで、国の情勢は大きく変わり、特に国内でビジネスをしている起業家へ影響しました。
そんな状況下の中、ユニークなビジネスで成功を収めているエジプトの4つのスタートアップをご紹介します。
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1. Bey2ollak
昨年7月にモルシー大統領が解任されてから、エジプト国内の治安は悪化しました。まず紹介するBey2ollakが提供するサービスは、最大40の護衛車を呼ぶ事のできるモバイルアプリです。
共同創業者のサデックさんは言います。
多くの人が、カイロからアレクサンドリア(エジプト第2の都市)へ運転するのを怖がっている、ということをソーシャルメディアで知ったんだ。利用者の多くは年配や子供を持つお母さんだね。
Bey2ollakは、グーグルの初代スタートアップコンペでも中東・北アフリカ部門で優勝しています。
2. Mawenly
さらにニッチ市場を狙ったモバイルアプリです。
エジプトではクーデター直後、ガソリン不足になり、多くのガソリンスタンドでは長蛇の列ができました。
Mawenlyは、ユーザーが現在使っているガソリンスタンドの列の長さをそれぞれアプリに入力し、その情報を別のユーザーが見つけ、一番列の短い近隣のスタンドを見つけるようにできるアプリです。
3. Pieride
昨年9月にローンチされたPierideは、ドライバー付きの車を呼び、目的地で別のユーザーが同じドライバーを使い、料金を割り勘にできるサービスです。
Lyftなどは単純に車をシェアして目的地まで向かいますが、Pierideは専用のドライバーがユーザーをピックアップし、要は料金を最終的にシェアする仕組みとなっています。
4. El Wafeyat
エジプトなどのイスラム教徒の国では、葬式に参列することは文化的に大変重要視されています。El Wafeyatでは、使用者が減ってきている新聞に、人々の葬式の日時を載せるサービスを提供しています。
UAE諸国、他のイスラム教徒の国へのサービス展開も考えているそうです。
うまくいかなければ国外へ
エジプトの起業家たちは、国内でビジネスが成功しなければ国外へ出てしまいます。
国内で起業することがリスクとして捉えられており、今後はこれらの起業家を支援するインキュベータなどの発達が求められてくるでしょう。
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