スマートフォンの普及と共に使われなくなったフィーチャーフォン(ガラパゴスケータイ:ガラケー)。
今回はそれを上手く活用し、昨年カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルにおいてモバイル部門でグランプリに輝いた「TXTBKS」を紹介します。
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フィリピンの教科書は重たい
教科書がぎっしり詰まったカバン。思い出すだけでも肩が痛くなりますが、フィリピンでは7歳の子供が毎日22冊も持ち運ばなければならないこともあるようです。
そのせいで授業が始まる前に疲れきってしまったり、背骨が変形してしまうこともあるのだとか。先進国ではタブレットなどで対応していたりもしますが、貧しいフィリピンでの導入は難しいというのが現状です。
モノは古いけど、考え方は新しい
そこで、広告代理店DM9JaymeSyfuとフィリピン最大級の通信会社Smartが考え出したのが「TXTBKS」です。
SIMカードに教科書のデータを書き込み、使わなくなったフィーチャーフォンを教科書に生まれ変わらせることを試みました。
テキストメッセージの上限である160字に合わせて教科書を編集し直すために、6ヵ月もかけて準備がされたそうです。
フィリピン全土展開を目指す
この「TXTBKS」のおかげで、通学カバンは半分の重さになり、出席率も95%にアップ。テストの平均正答率も90%になったとのこと。
学校側は好きなだけ無料で複製することができ、フィリピン全土での展開も期待されています。
これまであった技術にアイデアを足すことで、大きなソリューションが生まれた好事例ですね。動画も合わせてご覧ください。
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