トジョウエンジンでも以前から注目している、シリコンバレーのベンチャーキャピタル「Y コンビネーター」。最近では、ヘルスケア領域のクラウドファンディングサイトの一つ「Watsi.org」などの社会企業への投資(支援)も増えてきています。
この記事では、Y コンビネーターの2014年1月最新投資先51社の中から、途上国をターゲットにした3つのソーシャルベンチャー(BOPビジネス)をご紹介します。
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1. Zidisha
融資を受けにくい人々に対して少額のお金を貸す、”マイクロクレジット”の進化版とも言える「Zdisha」。
途上国の融資を必要とする人々と貸し手を、銀行などの金融機関を介さず直接オンラインで繋げるサービスを提供しています。
サイトから融資を募る人々の詳細が見れるようになっており、貸し手は好きなプロジェクトを選択し、利子を設定。そして100%のお金が直接借り手に渡り、通常の貸し借りをオンライン上で行なう仕組みとなっています。
2. Noora Health
「病院に行く」ということは、途上国では大きな出費になります。
そこで「Noora Health」では、患者の家族に初歩的な医療情報を与えるトレーニングプログラミングを提供します。
病院に行かなくても、自宅で治療できるための知識とスキルを途上国の人々、特に主婦の方々に学んでもらうサービスとなっています。
3. Immunity Project
HIVエイズに感染した患者の300人に1人は、投薬をしなくてもエイズが進行しない、つまり自然な形で感染をコントロールできる「エリートコントローラー」と言われています。
どこかの映画に出てきそうなスーパーヒーローから、HIVエイズワクチンを開発し、それを途上国で無料で配布するのを目的とする非営利プロジェクトチームが、「Immunity Project」です。
テクノロジーが全て!ではない
シリコンバレーのスタートアップは、決してテクノロジー系の企業だけではありません。
ご紹介した医療系のNoora Healthなど、深刻な社会問題をシンプルに解決していくことのできるサービスを持っている企業が多く存在するのがシリコンバレーと言えるのかもしれません。
また、YコンビネーターもWatsi.orgだけではなく、Immunity Projectなどの非営利団体への支援も最近は増えてきています。
クリエイティブに途上国の人々の生活を変えていくソーシャルベンチャーには、今後も注目していきたいです。
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