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トジョウエンジンでは以前、ケニア発のモバイル送金サービス「M-PESA」をご紹介しました。

そんな中、同サービスが初めて、ヨーロッパ・ルーマニアで開始されることが発表されました。

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実は革命的なサービスだった

ケニア政府とボーダフォンの合弁会社として設立されたサファリコム社により開発されたM-PESA。携帯からSMS(ショートメッセージ)を送ることで、送金や預金、引き出しなどの金融取引が、銀行口座を持たずにできるというシステムです。

2007年の発足以降、わずか6年で登録者数は1600万人を超え、毎月約12億ドルがモバイル上で送金されている金融サービスとなりました。先進国に住んでいる人々も、スマートフォンを使って送金をした経験のある人は少ないはず。

そんな画期的なM-PESAは、南アフリカ・インド・アフガニスタン・モザンビーク・エジプトなどたちまち他の途上国へも広がりました。

The Economistが、「なぜケニアはモバイルマネーで世界の先頭を行っているのか?」という記事を昨年公開しているほどです。

mpesa

Photo: A Smarter Planet

“途上国”だから生まれたサービス

そして先日、ヨーロッパで初めてM-PESAがサービス公開され、EU(ヨーロッパ連合)圏では経済規模の小さいルーマニアが最初の国となりました。最低約0.3(約42円)ユーロから、最大で約9280ユーロ(約130万円)の送金が可能になりました。

ボーダフォン・ディレクターのジョセフさんはこう語っています。

ルーマニアのほとんどの人は携帯電話を持っている。しかし、3分の1以上の人々は通常の銀行取引へのアクセスが無い。M-PESAは、既に1700万人のユーザーがいて、同じようにルーマニアでも人々の生活必需品になることを目指している。

“携帯電話”が人々の生活にとってかけがえの無いツールとなっている途上国から生まれたM-PESA。このモデルは、途上国で始まったものがやがて先進国に普及する「リバース・イノベーション」となりつつあります。

今後も、M-PESA(途上国発のアイデア)がより多くの国で利用されることに期待します!

Ars Technica


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