こんにちは!e-Educationの小沼です。ミャンマーの担当として活動し始めてから、もう1年以上経ちます。
e-Educationに参加したばかりの頃、一年間活動すれば何かでっかくて凄いことができそうな気がしましたが、現実はそう甘くありませんでした。
しかし、この一年間でミャンマーで小さなうねりを生み出すことができました。そして現在、小さなうねりを現地の仲間が大きなうねりしています。
「修行をしたい」と言ってミャンマーに飛び込んだこの一年間。一年間の締めくくりとして、プロジェクトを通して学んだこと、特に印象的だったこと、感じたことをお伝えしたいと思います。
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わからないことへの挑戦
「行ってどうするの?どんなスキルが身に付くの?」
2012 年12月にe-Educationに入り、ミャンマーにいく際にある友人からそんな言葉を投げかけられました。その当時は、「わからない…」としか答えられなかったが、活動を一年間終えた今なら答えられます。
「わからないから行く意味がある」
2013年3月にミャンマーに入り、一年間走り続けました。子どもたちに教育のチャンスを与えることを目指しつつ、同時に自分自身の成長を求めていました。
そのため、プロジェクトを進めている最中によく友人の言葉を思い出し、「自分は成長しているだろうか?プロジェクトのスピード、質は良いのだろうか?友達と比べて仕事のスキルはどうか?」などよく考えました。
今、振り返ると手先のスキルばかりに目がいっていたと思います。もちろん、そんなスキルを得るため、ミャンマーへ行ったわけではありません。
では、具体的に何を得たかというとそれはまだ見つかっていないし、あまり見つけようとしていません。そのうち、将来ひょこっと顔だしてくれると信じています。
仲間との一枚
一人では何もできない
このことを痛感した一年間でした。
そんな時、いつも助けてくれたのは友人たち。右も左もわからない辛い時に、仲間に支えられプロジェクトを行えたことは本当に幸せでした。
「この人と一緒活動したい」
そう思って仲間達と活動し、共有している時間は、ワクワクするし、本当に楽しかったです。
楽しいと思う一方、プロジェクトを行っていくと文化の違いからよく壁に当たることがありました。壁を壊したと思うと、また壁に当たる。その度に仲間と話し合い、助け合い、挑戦が続けられたのは最高の経験だったと心の底から思います。
尊敬できる友人たち
ガンゴーの生徒と出会う
その仲間の中で、特に少数民族の学生が集まるガンゴースクールの学生と出会えたことは、本当に僕に影響を与えました。彼らは、田舎からヤンゴンに出てきて、英語の授業を通して自分たちのスキルを磨いています。「お金のためかな?」と思いましたが、彼らは違いました。
彼らは、故郷、国を良くするために必死で学び、そして将来、社会を変えていきたいと語ります。そのため、彼らは「強い想い」を持って日々勉強しているのです。
自分の想いに対してまっすぐ生きていて、本当にいつも感動します。彼らは僕のメンターであり、追いつきたい存在です。これからも、まっすぐに自分の夢を語る彼らと一生の友達ですし、本当に出会えてよかったです。
新しい価値観と出会う
活動を行っていると、時折、「幸せとは何か?」と考えることがありました。
ミャンマーの農村部を訪れた際、のどかな生活が僕を待っていました。電気も綺麗な水も十分に行き届いていない村でも、人々は実に幸せそうに暮らしています。一日数時間だけ働き、他の時間は友人、家族と笑って過ごすのです。
「こういう考え方もあるんだ」
農村部での生活は、本当に新しい価値観が僕の中に入り込んで来て、具体的には言えませんが、確かに僕の中で何かが変わりました。
またカレン族の難民キャンプを訪れたときも新しい価値観が入り込んできました。キャンプ地の人は、厳しい状況にも関わらずみんな笑顔でした。本当に笑顔が素敵で、僕もこれから笑顔でいようと決意した時です。
それ以来、笑顔であることが増え、過去の自分の写真と比べてみると笑顔の写真が今では多いです。本当に大切なことを教えてもらいました。
「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せ」
本当にその通りだなと思います。
そしてこれから
一年間の任期が終わり、桜が咲き始めた時期に、日本で帰ってきました。日本で不具合なしに住めるのに違和感を感じながら、プロジェクトのマネジメントに現在携わっています。
現地では信頼できる後任、ミャンマー人の仲間が活動しているので、これから活動をどんどん広げていき、多くの人に教育を届けていくはずです。そんな仲間を持てたことを誇りに思います。
ミャンマーで見えたこと
「これからどうしようか…」
そう自問自答しながら、これからの生き方を考えています。僕は、ここ数年間自分の好きなこと、夢などを追いかけ生きてきました。これから先、追い続けられるかどうか心配になるときもありますが、ガンゴーの生徒のように、僕らしく好きなことを追い続けていきたいと思います。
自分の心の声に従い、前に進むこと
ミャンマーでの生活、活動を通して学んだこのことを活かして、これからも教育に携わっていきます。
一年間応援ありがとうございました。
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