誰もが虜になるアイスクリーム。しかし、暑いアフリカのルワンダにはアイスクリームはありませんでした。
2010年6月、ルワンダ初のアイスクリーム店「INZOZI NZIZA(インゾージ・ンジーザ)」が開店。店名はルワンダ語で「甘い夢」。
お店は新しいデザートを求めてやってくる人でにぎわい、交流と情報共有の場となった他、女性従業員たちの経済的自立による希望ももたらしました。
今回は、この一石二鳥のビジネスがどのように誕生したのかご紹介します。
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悲劇を乗り越えようと立ち上がった女性たち
1994年のルワンダ大虐殺をご存知でしょうか?
この事件で、100万人が命を落とし、夫や家族を亡くした女性たちは、苦しい生活を余儀なくされていました。
そんな状況の中、舞台演出家のオディレ・ガチレ・カテセさんは女性たちに希望を持ってもらうため、2004年にルワンダ初の女性のみのドラムグループ「Ingoma Nshya(インゴマ・シャ)」を結成しました。
そして、2010年にカテセさんは「もっと女性の活躍の場を作りたい」という想いで、ニューヨークにある「ブルー・マーブル・アイスクリーム」の創業者と連携し、ルワンダ初となるアイスクリーム店をルワンダ南部の町ブタレに出店しました。
このお店で働くある女性(27歳)はこう語っています。
この仕事を始めて、将来に希望を持てるようになったわ。
現在は9人の女性スタッフが働いており、彼女らを技術指導をしているドラムグループのメンバーたちも収入を得る事業形態となっています。このプロジェクトに関わる全ての女性たちの人生は確実に良い方向に向かっています。
アイスクリーム店が人の輪を繋ぐ!
お店があるのは、人口89,600人の町ブタレ。
ここはルワンダ国立大学があり、学術都市として発展してきました。この町で、女性たちがアイスクリーム・ブームを巻き起こし、アイスクリーム店「INZOZI NAZIZA」は学生たちの交流の場として話題を呼んでいます。
今後、ルワンダ全土に、そしてアフリカ諸国へと事業展開することが期待されています。私たちe-Educationもルワンダでの教育開発に取り組んでおり、彼女達のような夢を持った人々を応援していけたらと思います!
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