photo credit: DFID via photopin cc
先日、過去20年で世界の5歳未満児の死亡数が48%減少したデータをご紹介しました。
この記事では、サブサハラアフリカにフォーカスした、乳幼児死亡率の激減についてご紹介します。
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浸透してきた効果的な解決策
サブサハラでの5歳未満児の死亡数は、1990年の177/1000人から、2012年には98/1000人に減少。この減少率は、1990年からの10年に比べ、2000年からの10年の方が早くなってきています。
現在のパターンから、高い経済成長は幼児の生存・死亡率にあまり関係ないことが分かってきました。乳幼児に対する予防接種が、アフリカで最も効果的な解決策と言われています。
他にも、マラリア感染での死亡率減少も全体に大きく響いており、殺虫剤の使用・蚊帳の設置が効果的と見られています。
ちなみに、日本の住友化学の蚊帳は、耐久性が高く好評で、現地で重宝されています。伝染病と下痢による死も減ってきており、過去数年で衛生面での改善が見てとれます。
成功プログラムから学ぶ
エチオピアとタンザニアで導入され、成功を収めたプログラムは、コミュニティで育成された”ヘルスワーカー”を使い、農村部で初歩的な治療を受けられる仕組みを構築したことです。
タンザニアでは、国の医療予算を倍にしてサービスの分散を図り、地方単位での意思決定・治療費の分担ができるようにしました。
ルワンダで取り入れられたMutuelles de Santéプロジェクトは、感染症と戦うために保健サービスを増加させ、大量のワクチン導入を実施しました。
アフリカでは、これらの進歩を継続させることが重要です。多角的にリソースを使い、ボトムアップでのアプローチが今後は求められてくるでしょう。上記の国々での成功例をモデルにし、さらに多くの国での乳児死亡率が減ることを願っています。
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