みなさんは普段どれほど自分に帰る場所があることのありがたさを意識しますか?
家があるということは私たちの生活にとって当たり前すぎて、逆に家がないというのを想像することの方が難しいのかもしれません。
世界中でまだまだ大きな社会問題のひとつであるホームレス。この問題を解決するためにスロバキアのデザインファームDesign Developが考え出した新しい家は、ビルボードでした。
広告収入でホームレスに無料で家を貸し出す
ホームレスは一筋縄ではいかない難しい問題のひとつ。
今回ご紹介するProject Gregoryは、道路わきに設置された看板(ビルボード)と家を合体させることによって、今まで見過ごされていたスペースを住居として活用するとともに、広告収入によってホームレスへ無料で貸し出そうというプロジェクトです。
計画ではすでにあるビルボードの面はそのままに、階段など生活に必要なものを追加。居住スペースは長方形になる予定です。居住スペースは玄関、キッチン、小さなデスクそしてストレージ付きのベッドのある部屋と、洗面台、トイレ、シャワーが付いたバスルームの2室に分けられるそうです。
デザインはすべてオープンソース
Project Gregoryはスロバキアの街、バンスカー・ビストリツァでの実施を想定してデザインされています。ただデザイナーによると十分な調査を事前に行えば、他の地域でもこのビルボードハウスを設置できるかもしれないとのこと。
プロジェクトのウェブサイトによると、Project Gregoryは非営利のプラットフォームで、アイデアはどこでも無料で活用することが可能だそうです。「オープンソース」としてデザインされているため、建築家やデザイナー、アーティストまでだれでもこのデザインに手を加えることができます。
ビルボードというこれまで家とは全く関係のなかったスペースに注目した点はイノベーティブだと言えそうです。みなさんの周りにも、これまで見逃されていたスペースはありませんか?
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