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フィリピン政府がアジア開発銀行との共同により街中に電気三輪タクシーを導入するプロジェクトを進めているのをご存知だったでしょうか?

実現すれば2016年には10万台の電気三輪タクシーが路上を走る予定です。

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大気汚染の緩和とオペレーションコストの削減が狙い

電気自動車(EV)はまだまだ私たちの生活になじみのないもの。テスラ―や日産のリーフなどのEVはあるものの、まだまだ庶民には手の届きづらいのが現実。そんな高価になりがちなEVも、街中の短い移動のためならばある程度の経済的な合理性を持って導入することができるかもしれない、という点に目を付けたのが今回のフィリピン政府のプロジェクト。

アジア開発銀行との共同で進められているこのプロジェクトは、2016年までに10万台の電気三輪タクシーを導入することが目標。これにより大気汚染を抑えるとともに、タクシードライバーのオペレーションコストを下げることが狙いです。

アジア開発銀行によれば、もし10万台の電気三輪タクシーが導入された場合1年間で約26万トンのCO2が削減され、また100キロ当たり30ペソから50ペソ(日本円で600円から800円ほど)三輪タクシーを運転するコストが下がることになるそうです。

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大気汚染は緩和されない?

ただしプランに対しては批判の声があるの事実。

Next City の批評家Aurora Almendralさんは補助金はマーケットを捻じ曲げるだけで、そこから得られる利益はほとんどないだろうと話しています。また、ほかにも電気三輪タクシーを走らせるには石油発電に頼るしかないため、結局CO2の排出量は大して変わらないだろうという意見も。

それでもやはり、大気汚染を緩和するには一番CO2は多く排出している自動車の問題を解決するのが最も近道のようにも見えます。果たしてフィリピン政府のプロジェクトは吉と出るか凶と出るのか、注目していきたいですね。

[Fast Company/ アジア開発銀行]


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