昨年フェイスブックのCEOのマーク・ザッカーバーグが発起人となって生まれた団体「Internet.org」。
インターネットへのアクセスが無い全世界中の50億人をネットに繋げることを目標に掲げ、すでにルワンダなどで活動を開始していましたが、アフリのあザンビアでも無料のデータ通信を届ける取り組みを開始しました。
いよいよ、世界中にインターネットを届ける活動が目に見える形で動き出したようです。
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ベーシックなウェブサービスを無料で
Internet.orgは通信会社Bharti Airtelの契約者に向けて無料でベーシックなウェブサービスを届けるAppを発表しました。同様のAppはザンビア以外の国に向けてもすぐにリリースされる予定です。
フェイスブックのCEO、マーク・サッカーバーグがエリクソンやノキア、クアルコム、サムスンなどのテックカンパニーの協力を得てInternet.orgを設立から約1年、ようやく目に見える形で活動が動き出したようです。
Internet.org Appの利用者は通信料を気にすることなく保健衛生関係や雇用関係のサービス、そしてウィキペディアやフェイスブック、メッセンジャー、グーグル検索、WRAPP(Women’s Right’s App)、AccuWetherなどのAppにアクセスすることができます。ただしツイッターなど、他のSNSにはアクセスすることはできません。
フェイスブックの動きに対する懸念も
フェイスブックのプロダクトマネジャーであるGuy Rosen氏は公式ブログポストの中でこのように話しています。
Appを通じてベーシックなサービスを無料で提供することで、私たちは今までインターネットにアクセスすることができなかった人が価値あるサービスを受けることができるようになることを望んでいます。
また、Internet.orgはこのAppのほかにも低価格で高品質なスマートフォンも開発中だということです。Internet.orgの取り組みは、もちろん新しくインターネットにアクセスできるようになった人がフェイスブックに登録してくれるよう導線を敷くことによって最終的にフェイスブックのユーザーベースを増やすことが狙い。
ただし、このようなフェイスブックの動きに対して懸念の声があることも事実です。Gigaomはフェイスブックがユーザーの使うことができるAppを制限できるということは、自由競争が阻害され、市場が権威主義的になってしまうかもしれないと述べています。
なにはともあれ今後もInternet.orgの活動からは目が離せそうにありません。
[Mashable]
もっとInternet.orgの活動を知りたいという方へ
これまでトジョウエンジンでは「Internet.org」の取り組みについて記事を書いてきました。良かったら合わせてご覧下さい!
- 全世界にネット普及を! 米フェイスブック、世界大手IT企業6社と協力したグローバル共同体「Internet.org」を公開 | トジョウエンジン
- フェイスブックの「Internet.org」が始動! ノキアやユニリーバなどと提携した新プロジェクトを公開 | トジョウエンジン
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