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東アフリカ・キブ湖から

皆さんこんにちは。ルワンダでe-Education Projectを進めているドガです。

前回の記事では、ルワンダから一時帰国したことについて書かせて頂きました。

この記事では、DELLの国際コンペのために僕が日本で行なった準備について書かせて頂きたいと思います。

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そもそもなぜ日本に帰国したのか?

ルワンダでの観光ビザの期限は通常3ヶ月。国外に出ればさらに延長することは可能です。しかし、僕はこの3ヶ月間の滞在に一つのけじめを付ける、ということで日本へ帰国しました。

今回の国際コンペDELL Education Challengeは、ガザでのe-Educationの取り組みについて3日間に渡ってプレゼンします。ガザに行ったことのない僕は、発起人のアツさん(e-Education創設者:税所篤快)から実際の話を聞く必要があったのです。そして、さすがは世界のDELL。ファイナリスト4組で競われる決勝大会の一番の決め手は“インパクト”です、インパクト。

そのため、プロジェクトがガザ地区のどれだけの人に、どういう風に、そして結果どうなったか。これを、日本をベースに中東にいるメンバー、そして日本国内メンバーとディスカッションし、一番効果的なプレゼン方法を考え、絞り出す必要がありました。

この時期に代表はガザへ!

2012年12月当時、中東ガザ地区は隣国のイスラエル軍による爆撃が再開された真っ只中。そんな中、僕は帰国と同時に真っ先に現場を知っているアツさんと上野駅のスタバでミーティングしました。

アツさん:「ドガく〜ん、お帰り〜」

ドガ:「おす!」

アツさん:「ところでさぁ、テキサス(DELL本社・コンペ本会場)行きのチケットってまだ変更できる?」

ドガ「・・・というと?」

嫌な予感がしました・・・

アツさん:「俺さぁ、何か今ガザ行きたいんだよ。向こうでの教師の実習がちょうど終わって、どんな感じなのか見てみたいし」

確かに、DELLのコンペでも最重要視される教師へのインパクトを調べる必要は大いにありました。しかし、コンペ決勝は1週間後に迫っており、既に2人分のチケットは運営側の方に予約してもらっていた段階でした。

ドガ:「アツさん、時間が無いですし、向こうの(国連ガザ)人にインパクト調査は依頼する約束になっているじゃないですか・・・でもちょっと待って下さい。プレゼンの中に現地(ガザ)とアツさん、そして当事者となる先生とのライブ中継、何かもアリかもですね!」

一度「行く」と決めたら滅多にひかないのがうちの税所篤快。その場でDELLの担当者に電話し、チケットの再手配を交渉。が、やはり日程的にどうしてもプレゼンの日に、アツさんがテキサスに行くの、というのは無理ということになりました。

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一番情勢が不安定な時に現場へ乗り込んだアツさん

まさかの超アウェー会場へ一人で乗り込むことに

というわけで、僕はテキサスへ一人で行き、行ったことのないガザでのプロジェクトについて一人で挑むことになりました(笑)。当時副代表だったかいとさん(三輪開人、現在e-Education代表理事)と、ファンドレイズ担当のゆいかさん(久保唯香)と一緒にDELL側からもらった課題をコツコツと、いや、せっせとコンプリートする3日間が始まりました。

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ゆいかさん(左)&かいとさん(右)

正直、ストーリー性は他のチームに比べてずば抜けて完成度が高いと僕は感じていました。

  1. “紛争地区”ガザの不安定な情勢。
  2. “陸の孤島”ガザでは、約9万人の子供達が学習障害(LD)を持っている。
  3. ガザの先生不足。しかし、ガザへの出入りは困難。
  4. テレビ電話を用いたヨルダンとガザ、遠隔での先生のトレーニング

非常に理にかなっているプロジェクトだと思います。

問題は数字

最大の問題は、予算表・資金面でのやりくりなどを表した数字が明らかに不足していたことです。DELL側の審査員は、大手NPOの代表、CSRトップ、営業部長など、少しでも不明点があったらとことん突いてくるような人たちです。

アツさんは現場でがつがつオペレーションを担当し、そのバックでは国内メンバーがサポートをしていました。そのため、現場と国内での細かな数字の勘違いなど、全て整理し、僕一人に託されました。

リベンジ

以前にもお話ししましたが、e-Educationは以前にもDELL社主催のDELL Social Innovation Challenge(現Verb U)でファイナルまで進出を果たしています。しかし結果は4位。

今回は、そのリベンジとしまして、(一番リベンジに燃えていた人間はガザへ行ってしまいましたが・・・笑)僕が団体を代表してテキサスへと向かいます。

「やるからには勝つ!」

気合いを入れて日本を飛び立ちました。

(次回に続きます)

おまけ〜今月のイラスト〜

今月のイラストは、見てお分かりの通り、ルワンダから日本へ、そして日本からアメリカへ長い移動を経てようやくプレゼンに挑みます。

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本日も最後までお読み頂きありがとうございました。


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