トジョウエンジンではこれまで、3Dプリンター技術を使ったさまざまな情報をご紹介してきました。
3Dプリンターで作った義手・義足、ハイチの復興・医療支援など、3Dプリンターは、途上国でも活用が期待される技術として注目を浴びています。
今回はそんな3Dプリンターの可能性を感じさせる世界初の3Dプリンター車の製造に成功した事例をご紹介します!
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2人乗りの電気自動車「ストラティ」
先日シカゴで開催されたInternational Manufacturing Technology Show (IMTS) でアメリカのローカル・モーターズが設計・開発した「ストラティ」という2人乗りの電気自動車が発表されました。
その特徴はなんと3Dプリンター製であるということ。
この「ストラティ」の車体や車台部分はたった44時間で“印刷”されたもので、黒いプラスティックの層とカーボンファイバーでつくられています。
このような車体が”印刷”されます
電気モーター、シート、車輪、タイヤ、フロントガラスに関しては従来の方法で製造していますが、3Dプリンターを導入したことにより、大幅な製造時間の短縮に成功。ローカル・モーターズは印刷時間をさらに12時間に削減し、買い手に自由にカスタマイズしてもらいたいと考えています。
この車を設計・開発したローカル・モーターズは新しい製造技術の可能性を示すことを目的に、この「ストラティ」を開発したそうです。
その事に関してCEOのジョン·B·ロジャースさんは次のように語っています。
この車の新しい製造工程は、消費者の経験を変え、車が全く異なる方法で生まれることを証明することができます。重要なのは、自動車ではなくその製造工程なのです。
ジョン·B·ロジャースさんが言っている通り、今私たちの周りにはたくさんのモノがあふれていますが、新しい製品が生まれるだけでなく、これまでの私たちの経験からは想像もつかないような新しい製造工程がこれからどんどん生まれてくるのではないでしょうか。
便利な製品がより低コストでより早く生産されるようになれば、その製品は多くの人の手に行きわたるようになります。今回の「ストラティ」のように3Dプリンター製の自動車がより早く作られるようになれば、途上国でも3Dプリンター製自動車が普及していくことでしょう。
今後のローカル・モーターズの活動にこれからも注目です!
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